白夜の大地評価:★★★★★
ディメオラといえば『エレガント・ジプシー』、そう考える方は多いと思います。しかし私は偶然このアルバムを見つけ、ディメオラ初体験を果たしたのでした。 その当時はディメオラに対する認識は「フルピッキングでの早弾きマスター」くらいの認識でした。当然プレイの方は猛烈ですが、しかし何より、ラテンのムードがほのかに漂い、かつ繊細さと力強さが両立している楽曲群に完全にノックアウトされ、ディメオラフリークへとなったのでした。 ゲストプレーヤーも当時のボスのチック・コリアや、レニー・ホワイトにスタンリー・クラークといったリターン・トゥー・フォーエバー組や、アンソニー・ジャクソン、ジャコ・パストリアスという超豪華な参加者。各者1−数曲ずつの参加者ではありますが、どの曲も最高です。 ディメオラ初期の作品の中では『エレガント・ジプシー』とならび評されるべき作品だと思います。 |
VERTU’ スタンリー・クラーク&レニー・ホワイト評価:★★★★★
よくまあ−こんなメンツが集められたよ。ギターにリッチーコッツェン、キーボードにレイチェルZ,バイオリンにカレンブラック、ドラムにレニーホワイト、ベースにスタンリークラークと各人がかなりのテクニシャンでセンスもばつぐん。悪いはずがない。リターントゥフォーエバーの現代的解釈と言えるかも知れない。特筆すべきはリッチーの活躍、あらゆるジャンルを弾きこなす彼はここでも才能が爆発している。彼のエモーショナルなプレーがここではかなり重要な部分を占めている。全体的にはハードなフュージョンという趣ではあるが、決してBGMには堕していない。聴き答えのある、インストものを探している人にはぜひ聴いていただきたい作品である。あとピアノのレイチェルZの才能にもすごいものがあります |
ジャーニー・トゥ・ラヴ評価:★★★
スタンの2枚目のソロアルバム。1枚目がRTFの「銀河の輝映」によく似ていたのに対しこれは良くも悪くもオリジナリティーが感じられる。ブラスを入れた事がそう感じるひとつの要因であろう。スタン自身のプレイはそれほど変化がないが、代わりにジェフベック、ジョンマクラフリン、チックコリア、スティーブガッドの名演が聴ける。とくにコルトレーンに捧げる歌(PART2)のソロ回し(マクラフリンのプレイにタルファーロウを感じる?)やタイトル曲のベックのストラトが聴き所。ただ惜しむらくはチョッパーのノリの悪さ。アレムビックはもともとチョッパーに向いていないベースだと思うのだが・・・。レニーホワイトとジェフベックとのトリオはいまいち盛り上がらず。組曲路線はこのあとの作品でも出て!がよく似た展開。そうは言ってもこの当時ウッドベースとエレキベースの両方で自分のスタイルを確立したベーシストは他に居なかった。この個性こそ良しとすべし。 |
スクール・デイズ評価:★★★★★
日本盤帯タタキ引用:「ベースプレイのみならず、スタンリーの音楽性の高さを証明したヴィヴィッドなソロ第4作」。1976年リリースのフュージョン史に燦然と輝く大名盤・・・なんと言ってもタイトルトラック「スクールデイズ」にぶっ飛びます!!とにかくこの曲におけるベースは、本当凄い・・・スタンリークラークの人気を決定づけた超絶テクニック満載の素晴らしい曲!!この曲での面子がまた素晴らしくて、デヴィッドサンシャス(Key)・レイモンドゴメス(G)・ジェリーブラウン(Dr)の強力メンバー!!個人的にデヴィッドとレイが大好きなので余計思い入れもあります(笑)・・・ギターがJEFFBECKだったら、きっともっと凄かったでしょう!!2曲目「クワイエットアフタヌーン」!は!フュージョンそのものという感じの曲ですが、スタンリーの何気ないベースがなかなか超絶・・・因みにドラムはスティーヴガッド!!4曲目はジョンマクラフリンをフューチャーしたアコースティックナンバー。余談ですが6曲目には後に「ロックペブルス&サンド」でギターを弾くチャールズイカルスジョンソンが参加しています。スタンリーの最高傑作!!!!!!!!!! |
クラーク・デューク・プロジェクト評価:★★★★
既に説明不要の怪物2人が真正面からポップサウンドに切り込んだ'81年リリースの良作です。多分、[3]で聴けるG.ディークのファルセットにやられた人も多かったんじゃないでしょうか。多分狙っていたとは思いますが、ポップチャートにもランクインしていました。 #極甘のラブソングです (^^;他の曲も非常に粒ぞろいで、まさに80th初期ブラックコンテンポラリーを回顧するには持って来いの当り作だと思います。 また、S.クラークは得意のベース以外にも、シタール、ギター、チェロなどにもクレジットされているところから、作品中のキーボード、ドラム関連以外はマルチプレーをしてくれていると思われます。やはり才人ですね。 この後、プロジェクトとしては単発的にではありますが、'83年にはパート2がリリースされています。 #確か更にパート3もリリースされていたように思いますが。。 |
エレクトリック・ギタリスト評価:★★★★
マハビシュヌ・オーケストラで一つの頂点をきわめてしまった ジョン・マクラフリンが70年代の総集編として ソロ名義で発表した作品です。 ジャズ+ロックとしての最終的な作品でもあります。 マハビシュヌよりは肩の力のぬけた印象です。 オールスターキャストで録音されていますが、 そこはソロ作品で、バンドのようなメンバー間の強い緊張のようなものは排除された感じを受けます。 ジョンはこの後、より「ジャズ」的なアプローチを続けて現在に至ります。 |
ミュージック・マジック評価:★★★★
F.T.R2期-3期で表出した(ハード)ロック的アプローチは、デビュー作”Return To Forever”に心酔したファンにはかなり衝撃的だったのではないでしょうか。本作もそういう大きな変化という意味では似ていると思われます。前作の”浪漫の騎士”までの音はもはや影も形もありません。言わば、ロック的なアプローチからまた元のネイチャー志向のような方向へ向かっているように思います。 何が彼(C.コリア)をそうさせたか知りませんが、S.クラーク以外は、L.ホワイトもA.ディ.メオラもここにはいません。これまで聴かれなかったホーンセクションを大きく導入している辺りにその変化の大きさをうかがい知ることができます。 別作品のレビューで「2-3期のR.T.Fが好き!」と言ってしまっている手前、何だか前言撤回するようで格好悪いのですが、1期も、この4期(?)も決して嫌いな訳ではありません。(^^; #その1期で活躍したJ.ファレルも参加しています。 |
ノー・ミステリー評価:★★★★★
チックは、いわゆるクロスオーバー・フュージョンをRTFによって始めた創始者のひとりでもある、なんて言われてますが、なのでしょうかねえ。私にとっては、それはどうでもいいこと。でも、同じRTFでも、初めのグループ名と同名のアルバム、その次の「ライト・アズ・ア・フェザー」で、ある意味で一区切りなのよ。その後の「第7銀河の讃歌」から「浪漫の騎士」までのRTFがちょっと前で言う「エレクトリックバンド」みたいで、ハードロック的要素を取り入れながらも、一人一人がビンビン演奏してる。そりゃ、凄いのよ。チックとスタンリー・クラーク、レニー・ホワイト。そして、ギターは、初めのアルバムだけビル・コナーズ、あとが、なんとギター・マジック・テクニシャンのアル・ディメオラな−−〓!!よ。で、その中での、この「ノー・ミステリー」なんだけど、めちゃ好きなのよねえ。当時としては、非常にエレクトリックなんだけど、今で言うデジタルサウンドからすれば、とってもアナログで、気を吐いている演奏者の声までが録音されているのは、いいわねえ。まさに、RTFの真骨頂。そうそう、あの「ナウ・ヒー・シングス−」の頃の曲想とは変わってるけど、でも、緊張感とハラハラドキドキは、もう初めの「DAYRIDE」から、ずっと、アルバムの最後まで、そうよ。で、あっという間に、最後の曲、「CELEBRATION SUIT」なんだけど!・・・? あれえ? これ、この曲、あれえ、どっかで聞いたことがあるフレーズ。そう! 「ナウ・ヒー・シングス−」の最初の曲とRTF初の超有名ナメ−−!−−ー「ラ・フィエスタ」の類似、どこかで語ったけど、ここにこの曲までが見事に昇華されながらも酷似している。(全く同じじゃないから、感じ取ってね)あっちゃあ、やられたなあ、そう思ったのよね。はい、だから、みんなも聞いて、そう思ってねえ!!! |
ポートレイト評価:★★★★
メンバーがまず凄い。 チック、スタクラ、トニーだ! この鬼のようなメンバーを従えてわれらがゲッツ様がバリバリ吹きまくる。 アルバム『キャプテン・マーヴェル』発表後のツアーのライヴ盤だ。 残念ながらアルバムには参加していたアイルト・モレイラはここには参加していない。チックとスタクラはリターン・トゥ・フォーエヴァーのテイストをプンプン振りまいているし、トニーはライフタイムを経てロックのセンスを吸収し、鉈のような重たい切れ味のドラムを叩きまくっている。 特に、ラテンリズムにおけるトニーの異様なミスマッチぶりが好き者ごころを刺激する名曲「ラ・フィエスタ」には涙がちょちょぎれる。 わざわざ当時一番とんがってた奴らを集めて好き放題暴れさせておくゲッツの禄に感謝!の一枚だ。 |
ラプソディー・イン・ブルー評価:★★★★
30年前初めてデオダートを聴いたのは「ツァラトゥストラはかく語りき」でした。その次に出た「ラプソディー・イン・ブルー」どちらもLPを買いました。 あれから30年、もう一度聴きたくなりCDを購入しました。 今聴いても新鮮です。 ジャズ・ロック・ソウル・クラシックのジャンルを超えた音楽です。 |
ツァラトゥストラはかく語りき評価:★★★★
なぜかデオダートというミュージシャンは"知っている人は知っている"的な扱いになり勝ちだと思いませんか? 音的にも聴きやすく、好んで"クラブ系"(っていうのかな?)DJがサンプリングのネタに使ったりしていますから、もう少し名前が聞かれても良いように思います。で、本作はそのデオダートを実質的に世界に知らしめた作品といって良いと思います。タイトル曲の1は(あの映画のおかげで)クラッシクファンのみならず、誰もが耳にしたあの曲です。原曲もいいのでしょうが、エレクトリックに色付けされたこの曲もまた一興ですよ(アレンジャーとしての評価が高いのも頷けます)。 |
フリー評価:★★★
このヒゲ男、アガパン直前のマイルスファンクをキース/デジョネット/ヘンダーソンと共に完成させた功労者。といっても他のメンツが重厚な存在感を示しているにもかかわらず、ドカベンでいえば男イワキ!、次郎長でいえば森の石松。極端な話、チョロチョロうるさい・時としてじゃま・そんなに役にたたない・でもいないとなんかサビシイ、という役回りだったわけです。そんな彼の一番有名なリーダー作はいかがなものか?一曲目、リターントゥフォーエヴァー?これ、メンバーまでほとんど一緒。これじゃチックに喰われちゃうよ。同じセッションからは5のCreekも収録、気分のいいRTFなナンバー、なんのこっちゃ?一方、キース関連では2曲。2はアイアートが絡んでいた頃のマイルスバンドの実験的作風(ゲットアウウウィズイットやディレクションズ系)。シンプルな繰り返しの中でアイアートのケコケコケコシャラランシャラランが暴れまくるという、なるほど、それなりにリーダーとして目だっているかな?4はまさにキースな世界でエクスペクテーションズや宝島をフュージョン風味を堪能できる逸品。しかし短い!涙!残るアイアート作の3は思いっきりアイアートしているのだが、ワタクシ的にはアガパンのパーカッションソロ部分(この演奏者はエムトォーメだが)のようでいまいち。どうにもこうにもチックやキースに目がいってしまうアルバムです。割り切ればお買い得。 それにしてもこのジャケデザインは..........なんとかならんの! |
ライト・アズ・ア・フェザー評価:★★★★★
アルバム『リターントゥフォーエーバー』の姉妹編としてよく紹介されていますが、私はちょっと違う気がします。確かに、録音時期や面子は一緒ですが、ファーストにあった透明感よりは、アクティブさが目立ち、まったく違った雰囲気です。そのため、一聴した時は期待と違ったのですが、これはこれ。完成度は高く、ファーストとは切り離して楽しめばいいと思います。 |
リターン・トゥ・フォーエヴァー評価:★★★★★
それにしても「フュージョン」とは、いい加減な名称ですな。 ま、元々ジャズという音楽からしていい加減なものなので――。 フュージョンは、固有名詞として定着しているので無問題です。 さて。 チック・コリアというミュージシャンは、何だかんだこの一枚に止めをさす、と言われる名盤です。 もう掛け値無しの大名盤。 エレクトリック楽器を使った、お手軽スカスカのBGM、みたいにフュージョンをイメージする方も多いんじゃないでしょうか。 ま、後々聴くとそんな感じの作品も、正直あるわけで。 ただこのアルバムは明らかに別格。 スタイルが何であれ、一級品は一級品、という普遍的事実をまざまざと魅せつけてくれます。 食わず嫌いをしている人もいらっしゃるかと思いますが、是非この素晴らしい音に浸って欲しいと。 |
ライト・アズ・ア・フェザー (完全盤)評価:★★★★★
500 Miles Highの突き抜けるような爽快感、Spainの熱い演奏。どれを取っても素晴らしいものです。ディスク1の素晴らしさは語る必要など無いと思います。それは完全盤でない方でも分かるからです。 ディスク2の方はMatrixから始まりますが、これも素晴らしいです。楽しい音楽になっています。What Games Shall We Play Today?等はぬるいような気もしますが、これはこれで良い感じといえます。Spainは手拍子が入っていません。しかし、このことによって演奏の巧みさが再認識されると思います。 お金に余裕がある、又はチックのファンの方は完全版を買う事を是非お勧めいたします。 |
第7銀河の讃歌評価:★★★
大ベストセラーとして、必ずや名盤のリストに名を連ねる 第1作目"Return to Forever"で展開されたサウンドからは 一転して、急激なハードエレクトロニックなサウンドに変異 した問題作(?)として有名ですが、私はどちらかと言えば、 本作、そしてこれ以降の第2期−第3期RTFが肌に合います。 C.コリアもS.クラークも、このようなフィーリングは十分に備えているアーティストではありますが、L.ホワイトと B.コナーズの参加が劇的なサウンドの変化の根底を支えた 部分は少なくないはずです。 冒頭の"第7銀河の賛歌"でのギタープレイは、ある意味で、 次作から参加するA.ディメオラの卒の無いプレーとは 異なり、それなりに十分評価できるものだと思います。 また、アルバムコンセプトに応えるようなS.クラークの 歪んだベースサウンドもバンドの方向性を見据えている ようで面白いです。 |
銀河の輝映評価:★★★★★
いや、これはすごいです。なんたってメンツがすごい。チックにスタンリー・クラーク、レニー・ホワイト、そしてアル・ディメオラ。一曲目から飛ばしていきます。曲間に入るチックの小曲も良いし、全体の流れも文句なしの傑作。ロックなRTFの最高作ではないですかな。チック以外のメンバーは皆、20代前半です。いや凄まじいですな。 |
The Bassic Collection評価:★★★★★
Jeff Beck の参加曲を聴きたくてこの CD を買いました.Jeff Beck の参加曲は,5,6,10,11 です.Jeff の compilation album,Jeff Beck Session Works,に 5,6,11 は収録されていますが,10 は収録されていません. これらはどれもすばらしい曲でこれらの曲だけで十分満足できました.Jeff の concert では 1 も演奏されていますが,この album の guitar は Jeff ではなくそのため,私には 1 の guitar part が少しもの足りません(Stanley の bass guitar はすごいですが). 曲ごとに演奏者の data が詳細に書いてあるので,参考になりました. |
スーパー・ストリングス評価:★★★★
正直、プレーヤーの名前だけで手を出しましたが、多少なりとも”フュージョン好き”を自称する方なら十中八九は同じ衝動に駆られるのではないでしょうか? (^^;それはさて置き、今更説明不要の三者ですが、本作のリリースは'95年。既にフュージョンという言葉自体が死語と化していた時代において、敢えてエレクトリック色を排除し、純粋にストリングス(アコースティック)だけで創り上げたところに、先ずは一票を投じたいです。 初期の荒々しさを少し抑えつつも随所に”流石の巧さ”を出すA.ディ・メオラのg、久しぶり(?)にアコースティックベースでブイブイ言わせるS.クラーク。そして、相変わらず幻想的なフレーズには一日の長があるJ.リュック・ポンティのvl。 ごまかしの効かないアコースティックをこうも楽々と弾きこなす三者の技術に改めて敬服すると共に、本作以外に録音がないことを非常に残念に思います。 いつかまた”祭典”を催してもらいたいものです。 |
リヴァー・イン・デザート評価:★★★★★
Harvey Mason, Sr. 、 Cornelius Mims 、 J.D. Nichols、 Derek Organ 、 Jerry Peters 、 Greg Phillinganes 、 Ali "Ollie" Woodson 、 Monalisa Young 、 Timbali Cornwell 、 Fred White 、 Keith Washington 、 Ollie E. Brown 、 Stanley Clarke 、 Paulinho Da Costa 、 Lynn Davis 、 Phillip Ingram 、 James Jamerson, Jr. 、 Kipper Jones 、 Glennis Jones Howard Hewett 、 Glenn Jones 、 Gerald Albright 、 George Duke 、 Bobby Lyle、 Jeff Lorber らが参加 |
スムース評価:★★★★★
これはリズム&ブルースベースのFUSION作品とでもいえばよいかな。この人のサックスの線は非常に明瞭であり、線が太いのだ。今回はゲストも豪華である、スタンリークラーク/レイラハサウエイ/チャッキーブッカー=そのむかしブラコンで世話になった人物などなどである。実力あるこのひと、むかしモントルーのジャズフェス出ているのを衛星でみたけれどぶちぎれな演奏してましたね。やはりおさえにおさえてんですね。この作品は、隠してますね本性を。品よくまとめているんで、今回のコンセプトはシックにジェントルにですかね。よるの美GMを求めている人物に特におすすめです。なぜかある曲にはリーリトナーが参加してます=クリスタルなギターをひいてます。 |
リターン・トゥ・フォーエヴァー評価:★★★★★
たった4曲ですが、ものすごく濃密な40分が味わえます。1は、どこかスプーキーな感じがただよう曲、思議でも美しい。2はとにかく美しい。よくマイルスの「インアサイレントウェイ」と比較されますが(といっても、個人的にはそのフルフォームとですけど)、その透明度は互角!3は、これまた美しいヴォーカルナンバー、これで、フローラが好きになったら、次の『light as a feather』に進むといいです。で、4、始めは1と似た感じで進み途中から、3のようなフローラのヴォーカルが入り、そして大エンダンという構成の約20分。すばらしいです。 |
ザ・マン評価:
スタンリー・タレンタインの魅力は、目いっぱいブロウする一本気なプレイにある。本作はそれを実感できる骨太の演奏だ。ワン・ホーン・カルテットで、ピアノはトミー・フラナガン(3曲)とソニー・クラーク(4曲)が分担。ドラムスはマックス・ローチだから、メンバー的にも申し分ない。 自作の<1>から、エンジン全開でとばすタレンタイン。豪快さと繊細さを兼ね合わせた重心の低い演奏は、ベン・ウエブスターをモダンにしたような趣で、まことに心地よい。2曲目も自作で、ファンキームード満点のスローファンク。こういう曲には、ソニー・クラークのピアノがよく合う。 ジーン・アモンズの後継者、つまり第2のボス・テナーと期待されたタレンタイン。本作では、その期待を裏切らない快演を聴かせてくれる。スタンダードの<6>は、しっとりとした味わいのバラード演奏。豪快な演奏中心の本作にあって、唯一しみじみとした気分にさせてくれる美しい演奏だ。(市川正二) |
スタンリー・クラーク/ハイダウェイ評価:★★★★★
私が初めて買った、スタクラのアルバム。力のぬけたピッコロベースのソロは、安らぎと緊張感の絶妙なバランスで聞かせてくれる。 個人的には、ケニーGのサックスとともに、最高に『歌っている』楽器奏者だと思います。 2.オーヴァージョイドと6.オールド・フレンズが花丸。 |
ECM 24-bit ベスト・セレクションズ評価:★★★★★
名作リターントゥフォーエバー、ゲイリーバートンとのデュオはいわずもがなだが、80年代のロイヘインズとミロスラフヴィトウスとのトリオも素晴らしい。特にライブで演奏されるI Hear a Rhapsodyの瑞々しい演奏は本盤の白眉。 |
スタンリー・クラーク&フレンズ評価:★★★★★
最高のライブアルバムの一つだと思います。 特に最後のスクールデイズの盛り上がりはすごいです。 見つけたら即買いでしょう。 |
WILDERNESS評価:★★★★
トニーウィリアムスはずっと作曲の勉強をしていたという。本作はオーケストラをバックにした作品で丁々発止のインタープレイを楽しむジャズというよりは、トニーの作曲家としての本領を聴くためのアルバムになっている。それでもメセニーやブレッカーなどの素晴らしい演奏でジャズとしても楽しめる。 |
BRIO presents AOR best selection~On Shore~評価:★★★★★
雑誌「BRIO」が企画したAORのコンピレーションアルバムです。 「OFF SHORE」との2枚セットですが、発売レーベルが異なるだけで、内容に それほど差はありません。このアルバムも、J.D.サウザーや、ボズスギャッグス、ドウ−ビ−ブラザ−ス等の名曲が満載されています。最近、この手の企画物が流行していますが、果たして郷愁だけでしょうか? 現在のように、アレンジで売るのではなく、この当時は曲の良さで売っており、明らかに当時の方が楽曲の水準が高いと思うのですが。 |
バタフライ・ドリームス評価:★★★★★
彼女のアルバムは、サイドメンとして参加したRTFをはじめとしてどれも素晴らしいですが、本作がもっとも完成度が高いと思います。チック・コリアも演奏した「ライト・アズ・ア・フェザー」がアイアートとスタンリー・クラークというRTFと同一のリズムセクションでどう演奏されるか、など聴きどころ満載。サイドのジョージ・デューク快演。 |
マイ・スパニッシュ・ハート評価:★★★★
とても良いアルバムに仕上がっていると思います。特に「アルマンドのルンバ」はチックファン、ジャズ/フュージョンファンならずとも聴いていれば自然に身体でリズムをとってしまうようなキャッチーなテーマをもつ曲です。ヴァイオリンによるソロも非常にカッコイイ。他にも佳曲がもりだくさん、もし気に入らないとしてもアルマンドのルンバのためだけに買って損はないかと思います。 |
リターン・トゥ・フォーエヴァー評価:★★★★★
ミステリアスな女性のハミングで始まるこのアルバム、全編を通してとにかくチックコリアの知的で細やかなエレピが心地よくてたまりません。私にとってはまさに「神様からの贈り物」のような存在です。1曲目はミステリアスな女性のハミングから始まり、全体的にはダークな印象ですが、女性のミステリアスで時には叫びにも似たヴォイスが様々な形で曲にからんでいます。また、鋭いフルートの音が、この曲全体の、ゆったりとした中にも攻撃的でとがった印象を象徴しているかもしれません。2曲目は、雰囲気的にはヨーロッパの薄暗い街に霧がかかっているような、静寂と孤独を漂わせた曲。音楽というのは、「音」が隙間なく詰まっていれば「楽しい」というだけでなく、「間(ま)」というものの深い味わいを感じさせてくれる名曲だと思います。それから車のCMでも使われたことのある3曲目。この3曲目と4曲目の「Sometime Ago」の女性ヴォーカルの爽やかさ!そして爽快なフルート!5月の新緑と澄んだ青い空の中をそよ風が流れていくような清涼感。あるいは地中海の碧(あお)い海と空をイメージさせるような、多くの人が一度聴いただけで好印象を持つのも納得の曲です。そして最後の4曲目。静かで個々の楽器のプレイを際立たせたジャジィな演奏に続き、「Sometime Ago」の爽やかなメロディーへと連なります。それが終わると一転して静寂になり、そこからまた徐々に盛り上がっていき、アルバム最後にして最高の聴きどころとなる「La Fiesta」へと流れていきます。それは、激しさと知的な躍動感に満ち満ちており、繰り返されるサビのメロディーラインの美しさには、聴くたびに「爽やかな感動」や「生きている喜び」を感じずにはいられません。嗚呼!たまらない。この素晴らしい音楽を生み出してくれたRTF万歳!チックコリア万歳!! |
ライト・アズ・ア・フェザー評価:★★★★★
このアルバムは当時、6曲目のスペインが話題になったそうです。 イントロが、ロドリーゴのアランフェス協奏曲からのアレンジで、 チック独特のこぶしがきいたフィル・インでなかなかです。 主題のメロディが美しく、ソロでは、すばらしいテクニックを 聴くことができます。 1−2曲目は、軽快なリズムに、フローラのボーカルで心地いいサウンドです。4曲目の500マイルス・ハイでは、ジョー・ファレルの興奮する激しいソロが聴き所です。 |
1,2 トゥ・ザ・ベース評価:★★★★
注目せよ。眠れる巨人、目覚める。。。US盤のライーナーのコピーだけれども、文字どおり自己名義10年ぶりのオリジナルアルバム。RTF、FUSEといった超絶バンドに参加して、知名度もテクニックも一流だけれど、ジャコパスやマーカスミラーと違って、何故かプレーヤとしての評価がメインで、アーチステックな評価があまりされてこなかったスタンリークラーク。 自らの奨学制度で若い才能を育てている彼が、今の音と向き合って念入りに作り上げたという感じで、ファンク、ヒップホップ、R&B、ソウルフルなバラード、vertuを彷佛させるインスト等、多芸振りを発揮、8のHairではジョーサトリアーニのギターをフチャー、自らはヴォーカルを披露している。 全般的にピッコロベースやテナーベースが使われ、アレンビックの無骨なスタンリートーンが後退気味だったり、散漫な印象が少々残るけれどスタンリーの才能全開といった感じで、今後ももっと活躍して欲しいですね。 |
リターン・トゥ・フォーエヴァー(紙ジャケット仕様)評価:★★★★★
誰もが認める大傑作で大ヒット作、チックのカモメが待望の紙ジャケ化です。何とも言えない雰囲気とさわやかな清涼感を持った音楽にピタッリの、美しく印象的なカモメのジャケットは、何としてでも紙ジャケで持っておきたい一枚。紙ジャケファンだけでなく、まだ聞いた事のない人にも絶対オススメの一枚です。これを機会にぜひどうぞ。 |
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