Another Hand評価:★★★★★
サンボーンのアコースティックな演奏を満喫できる一枚。 選曲がとても考えられていて、トーンが押さえられて静かけさが 押し寄せる。SAXの音色は心に響き心地よさを与えてくれます。 深夜に、じっくりと聴きたいアルバム。 |
Upfront評価:★★★★★
フュージョンのように捉えられていますが、R&Bです。 やはりJAZZ的な音楽よりもノリノリの音楽のほうがサンボーンには合います。 素晴らしいアレンジに語りかけるようなサックス。 小難しいことは一切考えず、ぱーっと音楽を楽しむアルバムです。 |
Hearsay評価:★★★★★
ベテランサックス奏者サンボーンのファンキーグルーブ満載の好盤。プロデュ−スはマルチ音楽家でベースプレーヤーのMARCUS MILLER。ドラムは古くは24丁目バンド、新しくはキースリチャードのサポートで有名なSTEVE JORDAN。彼はすごくタイトなリズムキーパーだ。というわけで今回のアルバムはボトムがしっかりしているのが特徴。ミドルフローでセクシーなサンボーン口調も楽しめるが特筆すべきはリズムアレンジがなかなか面白いこと。このコンセプトがこのアルバムに生き生きとしたグルーブを持ち込んだ勝因だろう。さりげないRICKY PETERSON のセンスの良いオルガンプレーも好サポートしてて見逃せない。グルーブ感を重視したサンボーンのアルバムと言える。 |
Pearls評価:★★★★★
「甘く優しいフュージョンサックスプレイヤー」とあなどってはいけません。 「普段とちょっと趣向を変えた企画モン」とナメてかかってはいけません。これ、良くできてます。 選曲はスタンダードや有名なヒット曲が多く、とっつきやすいですが、サンボーンは一曲一曲、メロディーをとても大事にしながら吹いていて、「ああ、本当にこの曲が好きで選んだんだろうなぁ」と思わせられる演奏です。安易な選曲じゃない、ってことですね。 オーケストラも見事なアンサンブルで、単なる伴奏、メインプレイヤーの引き立て役に留まっていません。 もともと歌心に定評のある人ですが、ここでは歌うことだけに集中しているかのよう。曲の良さを最大限に引き出しています。 基本的に綺麗なサウンド、メロディ!かりなので、BGMとしてもいいですが、聞き込むと結構はまります。 特に4曲目の「Pearls」。シャーデーのベストナンバーであり、オリジナルの歌詞も歌唱もスゴイですが、ここでのサンボーンの「泣き」も素晴らしいの一言! 「歌」がないのに歌詞の意味が伝わってくる感じで、オリジナルと十分渡り合っています。 サックスがなぜ「人間の声に最も近い楽器」と言われるのか、その一つの見本と言えるアルバムでしょう、これは。 静かな夜にしみじみしたい人はぜひどうぞ。 |
Songs from the Night Before評価:★★★★★
サンボーンの一連のアルバムは、R&B、ファンク色にあふれたノリのいいものが多いが、このアルバムは、大人風に染められたシブさも楽しめる。西海岸の明るさというよりは、摩天楼の夜に繰り広げられるサウンド。ドライブミュージックにもいいが、夜をシックに過ごす音としても用意しておきたい、そんなCDです。 |
Taking Off評価:★★★
D.サンボーン名義のデビュー作なのですね。既に幾多の セッションを重ねている彼にとっては"リーダー作"と いう事以外はあまり感慨はなかったのかも知れません。 とは言え、まだこれから"大爆発"をしようとしている D.サンボーンの初期のサウンドを聞けるのも貴重です。 #因みに、個人的な購入理由の1つは、 #S.カーンがギターで参加しているから。。 (^^; |
Heart to Heart評価:★★★★★
"Time again"や"Closer"を聴くと、マイク・マイニエリ+スティーブ・ガッドが入っていて随分シックで落ち着いた音楽をやるようになったなという気がしたりするのですが、実はこの3人(デイブ+マイク+スティーブ)はこのアルバムで既に一緒にやっていてマーカスとやる前に今また戻ったんだなと感じます。2曲目"SHORT VISIT"は、ギル・エヴァンスのアレンジで大所帯で来ます。これが最高で、ギル・エヴァンス節全開! 4曲目の"Lotus Blossom"はドン・グロルニックの名曲ですが、これってデビッド・サンボーンのライブで聴きましたね。良い曲です。またオススメしたいのが、"Sunrise Gospel"。リチャード・ティ+スティーブ・ガッドらしいグルーブで、デビッド・サンボーンがばりばり吹きまくり。 |
Hideaway評価:★★★★★
大学生のころ、このアルバムを買い、丸井のクレジットで36回払い で買ったテクニクスのステレオで聞いて、音の美しさに感動した。 ひとの感性に、これ以上ないくらい、訴える 泣きのサックス。。。 今は、ソニーのミニコンポでCDを聞いているが、音が、やはり。 アンプもスピーカーも当時のもののほうが良かった。あと自分の 感性も。 |
Voyeur評価:★★★★
このアルバム、1曲目のサンボーンとバジーフェイトンとの掛け合いを聞くためだけに買って損はしません。ここで聴こえるバジーフェイトンのギターソロは彼の数あるプレイの中で間違いなく最高のものです。 バックを固めるスティーブガットもマーカスミラーも”さすが!”と言えるものです。 是非聴いてみてくださいね。 |
As We Speak評価:★★★★
It is a work in 1982 of Sanborn. It is not the fusion that made full use of electronics but the orthodox jazz from which feeling differed for a while as a fusion. It is the one optimal sheet for enjoying Sanborn's tone. It is one sheet in which the turning point of a time to which a modernistic sound is made to ask is given, taking out the taste of simple jazz. |
Backstreet評価:★★★★★
この人は有名すぎて、すでにブランドになってしまった、マクドナルドのように。だけど、私はこの人の CDがたくさん棚にある。なぜだろ?一つには彼だけにしか出せないサムシングがあるからに他ならない。実際、彼が有名になり過ぎたので、後からデビューしたサックス奏者はみんなサンボーンフォロワ−なんだよな。名前をあげたらきりがない、ウォ−レン ヒル/デイブ コズ/マイケル パウロ........みーーんな彼の影響/奏法の波をかぶっている。日本にだってたくさんいる。なもんで、サンボーンてのは偉大ですごいんだなと、最近はよく思う。今作品は後にマイルスデイビスの音楽監督をする天才マルチミュージシャン=マーカス ミラーがほとんどを仕切っている。なので、ときどきブラコンテイストが入!!ってくる。サンボーンの延命装置はプロデュ−サーなのだ。やはり彼はバラードで存在感をアピールする人だ。仕事ににっちもさっちも行かなくなった時、話を聞いてくれるのはサンボーン、お酒が入るとなおよろし。心のツボを優しく刺激してくれます。 でおすすめの曲はずばりA tear for crystal なけてきますぜ、だんなアアア。あとおすすめは84年のライブ作品Straight to the heart これは傑作!!天才作曲家のマーカスミラー爆発の作品です。入門者にはベスト盤がかなり出ていますので、それがよろし。では胸にじーーーんと来るサンボーンブランドをよろしく。 |
Straight to the Heart評価:★★★★★
サンボーンの真髄を体感するにはライヴしかない。ライヴで聴く彼のサックスの魅力は筆舌に尽くし難いものがある。R&Bバンドで鍛え上げた彼のホーンは本物のBluesを血肉化した強烈な訴求力と、彼独自のワン&オンリーなヴォイスで、ワンフレーズだけで人々を魅了してしまう力を持っている。これは残念ながらCDではなかなか全貌が伝わってこない。スタジオレコーディングによるCDでは、コンパクトに作品としてまとめあげられていて、本来の彼のインプロヴァイザー、サックス奏者としての魅力が生かしきれていないような気がしてしまう。しかしながら、この唯一のソロライヴアルバムはそんな魅力的な”生”に一番近い体験ができる。このアルバムでは、プロデューサー/ベーシストのマーカス・ミラーがすばらしい仕事をしてくれており、タイトル通り、サンボーンの魅力がダイレクトに伝わってくる。また、今は亡きDon Grolnick(Kb)やHiram Bullock(g)、Buddy Williams(ds)によるバンドのタイトなコンビネーションもすばらしく、ゾクゾクするようなバンドサウンドが満喫できる。 |
A Change of Heart評価:★★★★★
音楽的なキャパシティーの広いサンボーンが私は大好きだ。この作品では複数のプロデューサーを参加させるというスタイルを取っている。その中の一人に大好きなフィリップセス=(この人はセンスがめちゃよい)がいる。悪いはずがない。曲はバラエティーに富み飽きさせない。キャンディダルファーのねたもとという感じはする。かっこいい曲もある、Tin tinだ。実に雄弁に語るサンボーンのサックス、不動の人気の秘密だろう。最近思うのはどんなバックの音でもサンボーンは埋もれないということ。すなわちワンアンドオンリー。一日の終わりにサンボーンと語り合ってはいかがですか、疲れがきっといやされますよ。 |
Best of評価:★★★★★
現代アルトのひとつの潮流。なのでフォロワーが多数。バラードで威力を発揮する繊細な泣きのフレーズ。基本にソウル、ゴスペルがあるのがわかる。ややコマーシャルすぎて良くない楽曲も含むが商業的な成功を勝ち取ったサンボーンの足取りを確認するには最適な一枚。音楽的に優秀でかつギャラが世界で一番高いセッションミュージシャンたちを雇えるサンボーンはやはり名実共にトップクラスプレーヤー。 10点中8点 |
パールズ評価:★★★★★
「甘く優しいフュージョンサックスプレイヤー」とあなどってはいけません。 「普段とちょっと趣向を変えた企画モン」とナメてかかってはいけません。これ、良くできてます。 選曲はスタンダードや有名なヒット曲が多く、とっつきやすいですが、サンボーンは一曲一曲、メロディーをとても大事にしながら吹いていて、「ああ、本当にこの曲が好きで選んだんだろうなぁ」と思わせられる演奏です。安易な選曲じゃない、ってことですね。 オーケストラも見事なアンサンブルで、単なる伴奏、メインプレイヤーの引き立て役に留まっていません。 もともと歌心に定評のある人ですが、ここでは歌うことだけに集中しているかのよう。曲の良さを最大限に引き出しています。 基本的に綺麗なサウンド、メロディ!かりなので、BGMとしてもいいですが、聞き込むと結構はまります。 特に4曲目の「Pearls」。シャーデーのベストナンバーであり、オリジナルの歌詞も歌唱もスゴイですが、ここでのサンボーンの「泣き」も素晴らしいの一言! 「歌」がないのに歌詞の意味が伝わってくる感じで、オリジナルと十分渡り合っています。 サックスがなぜ「人間の声に最も近い楽器」と言われるのか、その一つの見本と言えるアルバムでしょう、これは。 静かな夜にしみじみしたい人はぜひどうぞ。 |
ザ・ブレッカー・ブラザーズ評価:★★★★★
70年代またば。ライオンは吠えた。ラッパと言う武器を手に。 それは時代と言う壁に痕跡を残すこととなった。恐ろしいほど計算されたブラスアンサンブル。闘争本能というイグニッションキーを渡された俺は、すかさずブレッカーと言うマシーンにライドオン。 10点中10点 エンジン性能良し、乗り心地良し NEVER ENDING STORY なわけさ。 |
スムース・トーク評価:★★★★★
ニールさんのオルガンプレーを聴いていると、なんだかせつなくなります。2)のバラードがほんとにせつない。 ニールさんの書くバラードって最高なのです。リズミックな曲でもすごいのですけれども、『泣き』のニールさんなのじゃないかと思います。 この時期になぜニールさんはスムーズジャズにはしらなかったのでしょうか??そういう頑固なところがすきなのです。 5)が名曲なのです。ラーセンさんの奏でる音楽がなぜ胸を打つのかを証明しています。 また最前線に躍り出て欲しい才能の固まりです。期待してます。 んぢゃ |
Inside評価:★★★★
一曲目の出だしの部分のキーボードのコードワークがかっこよくて、それだけでグっときました。 |
バック・トゥ・バック評価:★★★★
凄まじい勢いを感じさせてくれます。確かに"ヘヴィーメタル・ビバップ"の強烈さを推す人も多いとは思いますが、アルバムのトータルでの面白さということでは私は本作の方が好きです。 L.ヴァンドロスのヴォーカルアレンジが見事に功を奏しています。もちろん、主役はBrecker Bros.ですけど、バックの布陣もただ事ではありません。こんなにも熱かったのですね、、、70'sは、、 |
ラヴ・プレイ評価:★★★★★
マイニエリと親交の厚かったM.ブレッカー、D.サンボーン、S.ガッド等ニューヨーク系ミュージシャンの大物が揃って参加しています。アルバムタイトルの「ラブ・プレイ」はFUSIONのスタンダードと言っても良い名曲で、ストーリー性ある構成の曲を表情豊かなドラミングは、絶品です。他の曲も名曲揃いで、FUSIONファンなら聴いて当然の基礎知識の作品です。 |
エレクトリック・ギタリスト評価:★★★★
マハビシュヌ・オーケストラで一つの頂点をきわめてしまった ジョン・マクラフリンが70年代の総集編として ソロ名義で発表した作品です。 ジャズ+ロックとしての最終的な作品でもあります。 マハビシュヌよりは肩の力のぬけた印象です。 オールスターキャストで録音されていますが、 そこはソロ作品で、バンドのようなメンバー間の強い緊張のようなものは排除された感じを受けます。 ジョンはこの後、より「ジャズ」的なアプローチを続けて現在に至ります。 |
エヴォルーション評価:★★★★
ニューヨーカーズ、という某BS局の人気番組を覚えてらっしゃいますか? そのエンディングにいつも流れていたNew York State of Mind(10曲目)が入った、オリータのセカンドアルバムです。12曲中、6曲は有名どころのカバーですが、不思議なことに全部彼女の曲になっているのです。アレサ・フランクリンのファンの人や、大都会の洗練されたクラブの生演奏を思わせるようなサウンドを求めている人にお勧めします。 |
ピラミッド評価:★★★★
TV−CMにも採用されたりした表題曲で有名なアルバム。上質なフュージョンというかアメリカナイズされたサウンドが今の耳には若干チープに聴かれるかもしれない。でも、マイルスのサウンドを意識した音作りは、当時の日本のフュージョン界にあって一石を投じる役割を果たしのは確かであろう。夭折したピアニスト、K・カークランドもキーボードで参加している。 |
サンボーン・ベスト!−DREA評価:★★★★
数々 デヴィッドのアルバム所有してますが、これが一番好き。 結構私はCDを頻繁に入れ替えて聴くタイプですがこの作品に限っては 割と通しで聴きますね。 良い曲が多いのはもちろん、“はずれた−”て言う曲がありませんので お気に入りです。 普通BEST盤といえども何曲かはずれがあるものですがね。私的に、最近のアルバムよりこの頃の作風の方が全然好き。 |
インサイド評価:★★★
この作品、失礼だが本当にサンボーンが作りたいと感じて演奏された物だろうか・・・・。’99年の本作、’94年に発表された「ヒアセイ」以来のマーカス・ミラーによるプロデュースによるものである。それまでのファンキー&泣きのサンボーンが一転してダークな世界に入ってしまった。音楽的にはまったく問題のないところなのだけれど、それまでの流れからどうして本作のような「インサイド=内面」となる必要があったのか・・・・私には理解できない。カヴァー曲の多いのも気になるところだ。一曲、ミシェル・ンデェゲオチェロの未発表曲がカヴァーされているのが注目に値する。 |
ラヴ・ソングス−ベスト・オブ・デヴィッド・サンボーン(2)評価:★
友人からD・サンボーンの曲が入ったテープをもらい、初めて知りました。彼から頂いたテープにはD・サンボーンの曲は一曲しか入っていませんでしたが、こんなにも落ち着いた気持ちになれるものなのだ、と感動致しました。何も考えず、ただ、ぼぉ−っとする時間を惜しいと思わない曲です。きっとアルバムはもっと素晴らしいのでしょう★ |
ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア評価:★★★★★
サンボーンの一連のアルバムは、R&B、ファンク色にあふれたノリのいいものが多いが、このアルバムは、大人風に染められたシブさも楽しめる。西海岸の明るさというよりは、摩天楼の夜に繰り広げられるサウンド。ドライブミュージックにもいいが、夜をシックに過ごす音としても用意しておきたい、そんなCDです。 |
ザ・シカゴ・テーマ評価:★★★★★
70年代のフュージョンの王道、かつソフトブラスの繊細さが、タイトル曲の「ザ・シカゴテーマ」には、数多スパイスされていて、心地よく高音部に広がりかつダイナミックな展開がベースパートから展開されています。ちなみにこの「ザ・シカゴテーマ」は嘗て、関西在住の方には馴染みの有る曲だったといえましょう。大阪・毎日放送テレビの「MBSナウ」のテーマソングとして1987年頃まで使用されていた曲です。テレビサイズ的に編集されていますが、オリジナルはこの作品です。 |
ウェザー・リポート・トリビュート評価:★★★★
なんと言っても注目すべきは世界トップレヴェルのアーティストが 勢揃いしているところでしょう。全体的にボイスサンプリングなど デジタル色がプラスされている感じですが、効果的に入っているので 聴きやすいです。 |
ハーツ・ホライズン評価:★★★★★
スムーズジャズのボーカルものまたはブラコンの範囲内にサウンドをまとめあげたもの。『聴きやすい』『ラジオフレンドリーな』『心地よいサウンド』をとことん追求。サウンドの方向性に大きな変化はないようです。歌はうまいので安心して聴いていられるそんなアルバム。ややマンネリを感じさせてきており、音楽的なチャレンジ、冒険が欲しいところです。 10点中8点 |
サイド・バイ・サイド評価:★★★★★
マイケル・ホワイトがドラマーで、そのソロアルバムであると言う考えは捨てた方が良い。この作品は音楽的でドラマと言うよりはプロデューサとしての仕事をしている。全体的にはメローで、コンテンポラリな売れ線のサウンドだ。ゲストも1曲目のサンボーンを初め豪華な顔ぶれ。最後の曲では故エリックゲイルが素晴らしいソロを演奏している。ちなみにこれが最後の演奏らしいです。合掌。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★
自分は最近のスムース・ジャズのファンなのですが、いつもこのアルバムが、売り上げチャートに何となく入っていて、店頭やサイトなどで紹介されていたりすることも多いので、気になったので聞いてみたのですが、印象に残るほどの良い感じの曲というのは1曲もなかったです。4曲目は迫力があってそんなに悪くはないですが、迫力のある部分とバラード調の部分とを行ったり来たりするので良い曲だとは言い切れません。なんか、アルバム全体が混沌としているという感じです。楽器をやる人になどにはわかるのかもしれませんが、聴くことオンリーの自分のような者にとっては、天才ベーシストとか聞いても、どのへんが天才なのかピンときません。曲が良くなければ、テクニックがどうのこうのと言われても楽しめないことに変わりありません。日本では、キャンディーズやピンクレディーが人気だった昭和51年の古いアルバムですから、楽しめなかったとしても不思議ではありません。Earl Klugh(アール・クルー)のデビューが、同じ1976年なんですが、こちらはかなり良いですね。今でも十分楽しめます。80年代初頭に入ってしまいますが、シャカタクや、日本のYMOのアルバムなども結構楽しめます。でもこの、「ジャコ・パストリアスの肖像」は、それほど楽しめませんね、メロディラインが明瞭じゃないんです。(それが、フュージョンというものなのかもしれませんが。) ちなみに「ワード・オブ・マウス」というアルバムのほうは、やはり混沌としていますが、美しいと思う曲もありました。スムース・ジャズのファンの自分としては、ベース・ギター奏者として、Wayman Tisdale と Gerald Veasley をお勧めしますので、ぜひ聴いてみてください。(2人ともベース・ギターだけではなくKeyboardも扱うマルチプレーヤーです。) Marcus Miller という人もベース・ギター奏者として有名みたいですが、スムース・ジャズ的ではなく、お勧めできません。あと、ギター奏者になってしまいますが、Norman Brown という人が超おすすめです。この人は、今のスムースジャズ系の中で5本指に入る人気と実力の持ち主です。Norman Brown のアルバムを聴いたら、現在Jaco Pastoriusファンの人も、Jaco Pastorius のことは、どうでもよくなると思います。ぜひ、聴いてみてください。 |
ジャコ・パストリアスの肖像評価:★★★★★
1975年、9・10・12月ニューヨークで録音。世にジャコ・パストリアスが降臨した最初のアルバム。 1曲目の『ドナ・リー』からぶっ飛ぶ。チャーリー・パーカーのオリジナルのこの曲で完全にエレクトリック・ベースの概念を打ち破ってしまっている。 ロング・トーンとフレットレスの特徴を生かし切った語調、そして変幻自在のハーモニックス。『鳥』のようなベースだ。 むき出しの才能がこれほどスバ抜けたミュージシャンを他に思いつかない。それ故か、デビュー・アルバムにしてメンバーは驚異的に豪華で、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー・・・・そしてロサンゼルス交響楽団まで参加している。才能は才能を知るということだ。 1991年刊、『The Life And Times Of Jaco Pastorius(邦題 ジャコ・パストリアスの肖像)』の第7章の『ジャコの思い出』で語るミュージシャンたちのジャコについて語るくだりがそれを如実に示している。特に、ジェフ・バーリンが無理やり彼の音楽を聴かないようにしたり、フレットレス・ベースを捨てるくだりなどは、このアルバム以降のジャコの音楽のオリジナリティ溢れる吸引力と影響力に、多くのベーシストは自らのサウンドのバランスを保ち切れないほどの力を感じたあらわれだ。 その力を知るべし。 |
ザ・キング・イズ・ゴーン評価:★★★★★
マイルス亡き後のジャズシーンを牽引する正当な後継者は誰だろうか?邦題「ザ キング イズ ゴーン」というタイトルの通りこの作品はマーカス・ミラーによるマイルス・ディヴィスへのトリビュート作である。と同時に、後継者は自分だという宣言とも思えるだけの傑作である。このアルバムでは彼自身に影響を与えた偉大なるミュージシャン達、マイルス、ジャコ、スティーヴィー・ワンダーへのレスペクトが、彼自身の音楽的なルーツを物語ると同時に、90年代のジャズの新しい可能性を切り開いて見せている。それはただ懐古的に偉人達の足跡をなぞるだけではなく、様々なエッセンスを取り入れながらも現代性を持ち合わせていることである。(日本のジャズファンは視野が狭いのか、もうジャズというものが進化する事を拒んでいるようかのように思われる)参加メンバーはあまりにも豪華であり、その意味は90年代を代表するジャズアルバムであろう。このアルバムを何かに例えるならば、極上のエスプレッソコーヒーを大きなマグカップで飲んでいるような感じである。その芳醇な香りと苦味は、時代を超えて黒人音楽のルーツへ遡上する旅にと誘うのである。 |
《アドリブ誌リコメンド KUDU ベスト12》 24ビット・リマスタリング ベック評価:★★★★
面白いギター弾きですね。実は、J.ベックなるプレーヤーについては (確か、Q.ジョーンズのアルバムにクレジットがあったのは覚えて いますが)何も知らないまま購入しましたが、結果オーライでした(^^; 当初、S.カーン関連のアルバムをサーチしていたら、これが引っかかり、 何気に購入、早速聞いたところ、そのスタイルの面白さに惹かれました。オープンニングはD.サンボーンのサックスに負けている(?)ような 気がしたのですが、以降は、ブルースっぽさの中にも、フュージョン ギター特有のクールなメロディラインがあったり、2曲目(D.グロル ニックの作だ!)では、どことなくS.カーンの初期アルバムを思わせる ような雰囲気を漂わせている?ように感じました。 #実際に、S.カーンもバッキングで!参!加しているようです。 ただ、それなりに"クセ"があるようですので、万人向きではない かも知れません。 #私は十分に満足しました。念のため (^^; |
フィル・アップチャーチ & テニソン・スティーブンス ― 《アドリブ誌リコメンド KUDU ベスト12》 24ビット・リマスタリング評価:★★★★★
ギタリスト・アップチャーチは、さほど前面に出ていないが、その心地よいサウンドは今聴いてもまったく色褪せることはない。これぞ本物のリズム&ブルース。キーボードのテニソン・スティーブンスはボーカルとしても5曲に参加。これぞ「メロウ」というボーカルが気持ちいい。ガッドは5曲に参加。ほかにボブ・ジェームス、エリック・ゲイル、サンボーン、ラルフ・マクドナルドなど超豪華ミュージシャンがバックを固めている。2曲目のレゲエ版「アヴェ・マリア」、9曲目ラルフ・マクドナルドの「アイ・ウォンテッド・イット・トゥー」などポップで聴きやすいものも多し。 |
ナイト・ラインズ評価:★★★★★
豪華スタジオミュージシャンをバックに製作したもの。フィービースノーとデビッドサンボーンがゲストで<2>に参加しているがなんだかマテリアルがよくなくて魅力を十分に発揮できていないような印象。かれこれ20年前のアルバム。オーバープロデュース気味な部分がいけないかね。映画のサウンドトラックチックな楽曲が多く、シンセサイザー+打ち込みサウンドで少々がちがちな部分が残念。力みすぎているのかもしれません。 10点中5点 |
ライヴ評価:★★★
苦言かもしれませんが?正直評価され過ぎの1枚。スティ−ブ・ガッドとアンソニー・ジャクソンのリズムセクションは完璧。ブレッカ−兄弟やサンボ−ンもとてもベストプレ−には、程遠い演奏。いまだに謎なの一枚が、GADDさんのBEST PLAYに数えられる。この一枚が、共演者の乗りの悪さ?本来誘発されて、すごいグル−ブになるはずが?30年近く時間が経過しましたが。聞くたびに、STEVE GADDショウ-。GADDファンにはたまらない一枚としか、27年経過して聞いても、名盤には思えません。サンボ−ンにしても、マイケルにしても、なぜリズムセクション以外ノリも音も悪いのは、何故? |
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