何といってもトチローの出番が多い事が、私にとっては嬉しい。人間味に溢れ、戦士でもあり、科学者でもあるトチローが大好き。トチローは人気の割には、松本零士作品に登場する場面は少ない。キャプテン・ハーロックでは、「アルカディア号の心」という存在だったし。ぶーぶー。
さて作品の内容だが、オペラをもとに書かれたというだけあって、美しい。登場する女性達も、やはり美しく哀しげで謎めいている。私はいつも、この謎めいた雰囲気に引き込まれてしまう。松本零士作品は推理小説のように、謎に満ちているのだ。メーテル達の謎が解ける日は来るのだろうか。(少なくともこの作品では、トチローの事をより理解することはできたが。)ストーリーもテンポがよく、綿密にできた面白い作品だと思う。
このデータは、06年02月12日0時40分33秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。