依頼人それぞれの依頼理由やその結末は日本的な情緒がありすぎると言えるかもしれないけれど、浦沢直樹の親しみのあるまじめな画風と相まって、非常に上質なドラマに仕上がっている作品だと思う。
「ゴルゴ13」並みの政治背景や武器解説もあるのにそれが重くない、「裂けた旅券」のように主人公中心のコメディータッチな部分があるわけでもない。良いバランスの上に成り立つ作品だ。
このデータは、06年02月12日0時44分5秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。