ゴルゴ13セット一式をまとめ買いしませんか?

ゴルゴ13セット一式をまとめ買いしませんか?大人買いの衝動に駆られたあなたにもおすすめです

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購入者の感想

ゴルゴ13 (1)

評価:★★★★

G13シリーズ第1作として、マスコットネームG13の由来、アーマライトM16の使用、後ろに立たれることを嫌がる等、G13の特徴付けがなされています。 G13の顔が、現在に比べ若く、生意気盛りのギャングと言った感じです(渋さがない)。

ゴルゴ13 (7)

評価:★★★★★

「飢餓共和国(後編)」「喪服の似合う時」「激怒の大地」「番号預金口座」

ゴルゴ13 (8)

評価:★★★★

「マニトバ」スパイ裏切りもの。逃げる側追う側、それを追う側、どれも一筋縄では行かず、単なる追跡劇を何倍にも面白くしている。冒頭もいかにも、という感じ。
「素晴らしきシカゴ」出所したベテランギャングが主人公。強盗に至るまでの経過、逃走までが実にリアル。

「デスマスクの肖像」アメリカ南部での人種差別と、依頼者の嘘、が主題。ライフル上での父娘とのシークエンスがなかなかいい。
「仮面の標的」ナチス、ホロコーストもの。魔術師の人物描写がよくできている。しかしその魔術も通じなかった。

「マッティブラッド」南米もの。惚れたおかげで命を落とすヒロイン、という展開。冒頭のピラニアと召し使いの女の子がアクセントになっている。
 ただ、決定的な傑作があるとは言いがた!!!巻でもある。

ゴルゴ13 (9)

評価:★★★★

「ラオスのけし」東南アジア&麻薬もの。サポート役の美女達がかわいそう。「将軍」がいい味を出している。
「デス・バレイ」ネイティブ・アメリカンもの。ひねりは少ないが、舞台回しの男はいかにもアメリカにいそうな人物造型ができていると思う。
「内陸地帯」この巻のなかでは一番良いかもしれない。南米もの、ゲバラを夢見る男も出てくる。

「誕生日に白豚を殺せ!!」アメリカ人種差別もの。ベトナムの記憶とアメリカ、という主題も混ざり、短いながら考えさせられる。
「暗い街灯の下で」アメリカのヒッピー、麻薬、トラウマなどがモチーフとなる。これもアメリカ論として興味深い。
 この巻も、決定的な傑作と言いうるものがあるとは言いにくいが、読みごたえはある。

ゴルゴ13 (10)

評価:★★★★★

「雪は黒いドレスの肩に」不運なヒロインのストリッパーが主人公のスパイもの。彼女の人間が実に良く描けているので、よけいせつない。
「アラスカ工作員」敵の工作員との南極での死闘は何度読んでも飽きない。ここから以下の物語が始まって行く。
「鎮魂歌に牙を」スパイの裏切りでモスクワへ。そして新たな任務を帯びて南米へ。

「リオの葬送」依頼を受けて敵を知る。ここでナチスものであることが明確に。
「ナチス鈎十字は滅びず」のちの「狼の巣」に匹敵するすさまじい攻防戦で敵の本拠を突く。
「ラ・カルナバル」リオでの対決は、ここまでの経緯があるだけによけいに深い余韻が残る。ゴルゴに協力する男が忘れがたい。

ゴルゴ13 (11)

評価:★★★★★

「Room No.909」:初期に何度か見られる、犯人だとわかっていて立証不可能なためあきらめる、という刑事もの。猫がポイントになる。
「VOODOO」:南米もの、呪術師との戦い。抜かれるゴルゴ、が一部では有名。少女ナンが印象的。

「国境線の5人」:密出国&密室もの。話のインパクトはそれほどではない。KGBのスパイ達がロシア文学の傑作をコードネームに使っている。
「そして死が残った」:マニラを舞台にしたフクハラバップとの攻防戦。冒頭でいきなり狙撃されるが、これも結構危なかった。ホテルに踏み込む敵との攻防から、売春婦マリーとの邂逅、そしてラストまで息もつかせない。

ゴルゴ13 (12)

評価:★★★★★

「死の収穫」:ボリビアのゲリラ掃討戦と誘拐された大使夫人の不倫が交錯する愛憎劇。媚薬を使うゴルゴの殺し方が残酷でもある。
「ナポリの女」:夫に逃げられ、死なれた女シルビアの家にステイするゴルゴ。殺しそのものよりも彼女とその息子との淡い交流がメインで、隠れた佳作としておすすめ。

「潜入ルートG3」:ソ連、中国、アメリカがからまった、スパイ飛行機撃墜とその捕虜を巡る冷戦時代の王道的展開。ゴルゴはモスクワ帰りの中国人になる。ストーリーといい狙撃の難易度といい、初期ゴルゴの代表的な傑作。
「シェルブール・0300」:リビア対イスラエルの攻防、片目のダヤン登場の短編。七面鳥爆弾。狙撃自体はそれほどスリリングとは言えない。

ゴルゴ13 (13)

評価:★★★★★

「Angry Waves」:シージャックものの代表作。敵役ビンセント・ケスラーの凄腕と人生の転落ぶりがとてもよく描けている。ゴルゴとCIAのフラナガンとのやりとりもまた素晴らしい。最後の対決も力が入る。

「みな殺しの森」:カチンの森の虐殺にまつわるお話。依頼人の人生もいかにもという感じがする。古宿でのシークエンスはさすがに緊迫感がある。「サイコ」を思い出すような扮装も面白い。

「キャサワリー」:ゴルゴを殺せ!、もので、後の「テレパス」「サンタ・アナ」などにも通じる女テロリストの登場。ギランバレー症候群発症中だけに、戦いもシビアだが。。。手の内の読み合いも素晴らしい。これも傑作といって良いと思う。

ゴルゴ13 (16)

評価:★★★★★

「Dabbie!(後編)」「死を運ぶ者共」「動作・24分の4」「ヒート・ウェーブ(灼熱)」

ゴルゴ13 (17)

評価:★★★★★

「柩に誓いを」:ゴルゴ13への最も有名な依頼方法である、マーカス・モンゴメリーへの絵はがき→賛美歌13番のリクエストが紹介されるお話。バンクーバーの電話秘書も登場する。KGBが兄を殺された弟を依頼人に仕立ててゴルゴを殺そうとする、マドリッドを舞台にした戦い。この弟がいかにもラテンっぽくてよい。

「欧州官僚特別便」:MI6対KGBのスパイ&亡命もの。両者のスパイ探しとゴルゴへの依頼が錯綜する、冷戦期ゴルゴの典型的展開。暗号解読などがリアル。

「死を運ぶ者共」:ゴルゴに弟子入りしようとしたことのある男ユースフとの対決。その男を雇った武器屋の女が、例の娼婦を装って近付く、といういつものパターンで殺される。ゴルゴの狙いは最後に明かされるが、ユースフに仇を討たせてやる!!!の友情も憎い。

ゴルゴ13 (18)

評価:★★★★★

「動作・24分の4」:NYのマフィア抗争が舞台。隠し撮りで、ゴルゴの拳銃を抜く早さが0.17秒であることが判明。無反動銃15連発全弾命中という奇跡的なスナイプも絶品。

「ヒート・ウェーブ」:灼熱のインドが舞台。テーマは亡命もの。殺し屋3人をたたむシーンのアクションもすごい。博士と娘を説得しようとするスパイもなかなかよい。

「白い巨人」:グアテマラを舞台にした、現地での伝説譚にちなむお話。モノカルチャーを強行するアメリカ資本の振る舞いは、チョムスキーなどの批判するところでもある。少年と一緒に敵を迎え撃つ戦闘シーンが秀逸。ゴルゴのベスト13にも入った。

ゴルゴ13 (20)

評価:★★★★

「ペギーの子守唄」:いくつかのバリエーションが見られる、ほかの犯罪と偶然関わってしまうというパターン。一度は逮捕されるものの、結局真犯人の逮捕にも協力することになる。警察の推理の展開が軸になる、というのもパターンとしては多いものの一つ。

「殺しの紋章五爪竜」:中国の秘密結社赤眉との死闘。いわゆる二重依頼を断るお話でもある。あえて捕まり、見張りの三兄弟をカンフーっぽい技で倒すあたりは、のちの「チャイナタウン」などを連想させる。

「銃殺人ひとり」:メキシコの大農場主の息子の誘拐殺人事件。クレー射撃をしていた縁で依頼される。あとは警察との知恵比べで犯人射殺へ、というストレートな話。

きわめつきの傑作、はないので4つにしたが、レベルはどれも決して低くはない。

ゴルゴ13 (21)

評価:★★★★★

「統計解析射撃」:三部作になっている長篇。「ダラスの疑惑」ではマンディ・ワシントンも登場してゴルゴ=JFK暗殺?という仮説が検証される。「ダラスの極限」では、史上1、2を争う拷問に耐え抜くが、一緒にいた売春婦は惨い殺され方をする。「ダラスの閃光」では標的に辿り着くが、ハイテクを駆使した相手の猛攻との壮絶なバトルが圧巻。

「海へ向かうエバ」:殺し屋エバとゴルゴとの間の愛と別れ。。。文句無しの大傑作であり、ベスト13にも当然選ばれた。ラストの台詞抜きの数ページのせつなさ、最後のスコープからの眺めに込められた万感の思いが胸を打つ。

「国家秩序維持省」:おちこぼれのロシア男が一匹オオカミのスパイとなっていく半生がメイン。舞台はオーストラリア。

ゴルゴ13 (25)

評価:★★★★

「夜は消えず」:舞台はフランスのアングレーム。以前売春婦で、今は玉の輿に乗っている女が、ゴルゴを見かけて脅迫されると思い込むことから生まれる悲劇。

「カリフォルニア軍団」:元グリーンベレー部隊が、仕事を取られてプライドのためにもゴルゴを殺しにかかる。ホテルの探偵も巻き込んだカーチェイスがすさまじい。

「レディ・ビッチ」:こちらもヒロインもの。売春婦からギャングのボスの女になり、もっと成り上がろうとするがなりきれない、というシチュエーションはいかにも、という感じがする。ボスのボディーガードビリイは0.17秒でゴルゴと互角。しかし紙一重の差をつくり出すゴルゴはさすがだ。でも、葉巻きを吸っている時とかはゴルゴもやばいのかも?

ゴルゴ13 (27)

評価:★★★★★

ほとんどゴルゴが登場しない異色作ながら、ファンの間では圧倒的な人気を誇り、『リーダーズ・チョイス BEST 13』にも収録されている大傑作「芹沢家殺人事件」、ゴルゴは姿を現わすものの、やはりどちらかというと異色な展開をみせる「60日間の空白への再会」の2編を収録(この2編は、文庫サイズのコンパクト版25巻にも収録)。まぁ、いきなり読んでもアレなのかもしれないが、とりあえず「『ゴルゴ13』って、大体こんな感じだよね…」、というものを、ご自分なりに把握された状態でお読みになれば、何倍も面白さが増すことうけあいである。この2編の間には実写版ゴルゴを紹介するコーナーがあり、健さんゴルゴ(73年暮れ、翌74年の正月映画として公開)、千葉ちゃんゴルゴ(77年9月公開『九竜の首』。映画館で観た。千葉ちゃんの映画として考えれば、面白かった、ような気がする…)のスチール写真がいっぱい(このコーナーの存在もまた、このコミックスの価値を高めていると思う。それと、紙質のよさも)。巻末にも、作者のミニエッセイ「私とゴルゴ13」などを含んだミニ特集がある。ちなみに「芹沢家−」については先日、テレビの某バラエティー番組で、ダウンタウン系(?)芸人の東野幸治(ひがしのり)が小一時間ほどもかけ(浜村淳スタイルか?)、そのストーリーを熱く語っていたようだ(ようだ、というのは、番組ではほとんどカットされていたため)。少なくとも「オンエアされなくてもいい、とにかく人前で『芹沢家−』について語りたい!」、という彼の熱意だけは、よ−く伝わってきた。しかし一体、「芹沢家殺人事件」の何が、それほどまでに彼を熱くさせたのか? “百聞は一見に敷かず”、というわけで、まずは読んでいただくしかないだろう。

ゴルゴ13 (30)

評価:★★★★

「アサシン暗殺教団」:舞台はトルコ。イスラム教イスマイール派の暗殺教団が、自派の復権を目論んでゴルゴから暗殺のノウハウを盗もうとする。閲兵式での奇想天外な暗殺も面白い。ラストの飛行機内での戦いが強烈。ハッシシが命取りになる。

「氷結海峡」:米ソスパイもの。極地で無敵のエスキモーとのアラスカでの決戦。超人体超人、という、後の「バイオニック・ソルジャー」とも共通する話の系でもある。極限状況で心理を突く、というのはわかるが、ちょっとやりかたがダーティーすぎる?かも。

「配役(キャスティング)」:ゴルゴを主人公にした映画を隠し撮りで製作公開して彼の活動を麻痺させようとする作戦。ポルノを作っていていつかは一流作品を、と夢見ていたスタッフや女優たちが最終的に!!!犠牲になるが、彼らの儚い希望が物悲しい。

ゴルゴ13 (36)

評価:★★★★★

ご存知超プロのスナイパー「ゴルゴ13」の文庫本第36巻
相変わらず冷静で請け負った仕事を確実に果たして行く様にはしびれてしまいます。
なんといってもこの作品は1話毎の読みきり作品であるのが非常にいいですね。

ゴルゴ13 (38)

評価:★★★★★

「ヒット・エンド・ラン」「モンゴルの鷹」「ラ・マニョ・ディアス(神の手)」「トリポリの埋葬」

ゴルゴ13 (42)

評価:★★★★

「アイボリー・コネクション」:象牙の密猟グループとの対決。傭兵たちの末路も哀れだが、密輸ルート壊滅のアイデアがなかなか巧妙。

「海神が目覚める」:ギリシャの船舶王オケアノスとの対決。オケアノスの核戦略も仰天だが、タンカーまで買ってしまうゴルゴもゴルゴ。ラストのスナイプはお約束だが、お互い正々堂々と渡り合うのが爽快。依頼者もよく描けている。

「波止場を我が手に」:戦前のフランス映画のようなタイトルだが、マルセイユでのマフィア抗争が舞台。ゴルゴの王道である娼婦をからめた人間模様で、安心して読んでいられる作品。

星を5つにしてもよいのだが、ずばぬけた傑作があるかと言われるとそこまでではないので4に。

ゴルゴ13 (43)

評価:★★★★★

「ミステリーの女王」:アガサ・クリスティーを思わせる女流作家との対決。いわずと知れたゴルゴの代表作の一つ。マンディ・ワシントン、せむしの調達屋も出てくれば面白くないわけがない。アラスカからアイスランドまで、極限の死闘が展開される。ある意味「最後の間諜ー虫」を思い出させる作品でもある。

「刑事よさらば」:ゴルゴの謎を追う、嗅覚の鋭い刑事という系譜の短編。この刑事と同棲するおきゃんな女の子がいい。

「ヒット・エンド・ラン」:ゴルゴ本人とは何の関係もない話、として有名。情報屋が渋い。

「皇帝と共に北へ向かう」:いくつかある、極地ものの一つ。今回は比較的無難だが、ラストがなんとも言えない。。。WWFから抗議がこなきゃいいけどね。。。

ゴルゴ13 (45)

評価:★★★★★

「地獄からの生還者」:ベトナムでのリベンジをはかるコマンドー指揮官。新興宗教団との対決をからめるが、どうせなら「メジャー・オペレーション」みたいに真正面からぶつかればいいのに、なんて思ったりもする。

「ヒューム卿最後の事件」:ヒュームの奇想天外な推理を発端とする依頼の経緯、犬達との対決、ラストまで、どれをとってもテンションみなぎる素晴らしい作品。傑作と呼ぶに値する。

「トリポリの埋葬」:珍しく日本の公安が主人公のお話。カダフィってそんなにたくさん影武者使ってるのかな。。。ラストの「三角」対決もなかなか緊張感があって良い。

ゴルゴ13 (46)

評価:★★★★★

「国王に死を」:国王暗殺ものにスイス銀行の父子のエピソードが絡む作品。狙撃もかなり強引だが、逃げるの大変そう。。。

「Private Time」:ゴルゴのバカンスを追うFBIが見たものは?ゴルゴも健康には気を使っている、ということで。往復に使う飛行機のパイロットがいい。

「B&C会員死す」:素人と玄人の違いをまざまざと見せつける包囲殲滅戦。わかっちゃいるけど思わず最後まで読んでしまう展開がゴルゴのだいご味。

「代打」:カストロ暗殺?と思わせておく展開がいい。代打カーはやっぱり、どっか抜けているところがあってユーモラスでさえある。

ゴルゴ13 (47)

評価:★★★★★

「暗黒海流」:日本を舞台にする時にかなり定番となっている、大戦末期の陰謀と戦後日本の闇の関係というパターンの一つ。そこに個人的な復讐もからみ、スケールの大きい作品となった。

「ミッドナイト・エンジェル」:奔放で子供みたいな無邪気さをもつバンコクの娼婦マリーが実にかわいらしい。こういう短編からはゴルゴの人間性が垣間見える気さえする。個人的には特に気に入ってる作品。

「メスリーヌの猫」:依頼を遂行する為に、あえて敵に捕まる、という系譜の作品。殺す方法も、そのために猫に頼るという点も、実に意外性があって新鮮。

ゴルゴ13 (48)

評価:★★★★★

ビハインド・ザ・プレジデント:アメリカ大統領選挙のプロフェッショナルのライバル同士がゴルゴを雇ってしまう話。ゴムブーツでの大逆転はアイデア賞もの。

ペチコートレーンの夕霧:初期にいくつかあった、ヒロインとの短い邂逅と死による別れ、という小品。ハードボイルド・ロマンスの香り。個人的にはこの手の作品が最近少なくてさびしい。

ゼロの反撃:アフガンを舞台にあわやというところまで追い詰められる。射撃場で手にしていた1発の弾丸が命を救う。それにしても、予備の弾もってないのかな。。。

機関全開:船舶遭難ものと囚人反逆&革命ものがまざる作品。狙撃シーンは特にない。エクアドル産のたばこがまずいと文句を言うゴルゴが面白い。

ゴルゴ13 (49)

評価:★★★★

ガリンペイロ:ひとつかみのダイヤとひきかえに復讐を依頼され、南米のギャング集団を殲滅。ハイジャックするわランチャーを打ちまくるわ、やりたい放題の痛快な作品。ゴルゴだから許せる展開。

依頼者の明日:東西スパイもの、ソビエトを中心とした作品。ワシンスキー大佐の独り舞台的である。話はなかなかうまくできているもののインパクトは今一。

ニューヨークの謎:私が死んだら・・・という依頼パターン。これも殺人事件の謎を追うジャーナリストが主体で、ゴルゴは後景にという話。謎解き自体は出来は良い。

ゴルゴ13 (53)

評価:★★★★★

「崩壊第四帝国 狼の巣」:ナチスものでは一二を争う、マルチン・ボルマンの率いる要塞への突入作戦。準備も桁外れで、調達屋も大忙し。依頼に至る経緯もとてもよく描けていると思う。アクションのすさまじさという点でもかなりレベルの高い傑作。

「蘇るスタンディング・ベア」:ネイティブ・アメリカンものの系譜に属するが、「白人」とそれにすりよるネイティブの野望を打ち砕く、という一種の勧善懲悪的な話でもある。ゴルゴも命の恩人の頼みならここまでやるんだなあ。。。というお話。

「ズドロナス・マリヨ」:いくつかある、バチカン、ローマ法皇ものの一つ。今回は贋法皇と贋ゴルゴが登場する。賛美歌13番が思わぬところで使われる。ゴルゴの潜入ぶりもなかなか板に付いている。

ゴルゴ13 (56)

評価:★★★★

「複合標的群」:ベトナム民衆の復讐を依頼されるゴルゴ。その標的に自分たちの敵を入れてもらおうとして失敗するのが悲しい。間に挟まった女性の訴えを「マークのリクエスト」と同じ方法で読み取るゴルゴ。

「バンプ・ザ・ガリバー」:日米コンピューター戦争をめぐるお話。今「日本丸」を漕いでいる人たちはこれくらいがんばってるだろうか。。この手の話ではお決まりだが、ゴルゴは控えめにしか出てこない。

「King of Birds」:アラブもの。拷問され、あの焼いた石をいれられたらさすがにダメだろうと思うが。最後の対決、あっけない気もするがあれだけの早業はやはりゴルゴでしかできないだろう。

「獅子の椅子」:「駅馬車の通った町」などをルーツに持つ、ひなびた西部のゴースト・タウンでのお話。親子二代の忌わしい記憶とゴルゴがからむ、短いながらもよくできたお話。

ゴルゴ13 (58)

評価:★★★★★

110度の狙点:アラブもの。雪のニューヨークからネフド砂漠までロケーションも豊か。ハリージュ派とのナイフでの壮絶な攻防、ラストの跳弾射撃の奇跡ぶりまで、スリリングで無駄のないゴルゴの王道。

クレムリン名簿:ソビエト内部の権力闘争もの。政治劇としての要素が濃い。スパイのソフィアが美人。ラストの水中射撃でゴルゴが登場するカットも鮮烈。

テレパス:エスパー、アンナとの思念波をめぐる極限の攻防。最初は完全に狙撃に失敗する。しかし最後は唖然とするような裏技で勝利する。ヨガの達人との会話も見事、そしてアンナの人物が実によく描けている。

ゴルゴ13 (61)

評価:★★★★★

「裏切りのスワスチカ」:ルドルフ・ヘス、チベット兵とダライ・ラマ、ヒトラー日記の謎、と実にスケールの大きな、そしてアクションシーンも壮絶な一大傑作。舞台回しのジャーナリストもいいが、見どころはヘスとゴルゴの会見シーンかも。

「七号コテージ事件」:ゴルゴの血液型が判明する有名な短編。ゴルゴの謎を負う刑事、というパターンに属する。その刑事と同棲する画家がいい味を出している。

「死闘ダイヤ・カット・ダイヤ」:ベスト13に入ってもおかしくないくらい、最高に痛快なダイヤ・シンジケートの抗争物語。ホワイトロックとソロモンの対決も手に汗握るし、ゴルゴとワイズコフの邂逅も極上の出来。冒頭のダイヤ売り込みセールスマンもかっこいい。そして歴代最高峰のスナイプの一つが堪能できる。

ゴルゴ13 (64)

評価:★★★★★

「海難審判」:船舶遭難ものの一つで、そこに武器詐欺証人とイラン・イラク戦争がからむ。犠牲になる女性エージェントがかわいそう。しかし、デッキ掃除をするゴルゴはやっぱりミスマッチ(笑)。

「10月革命の子」:ソ連の権力闘争を舞台にした短編。アルツハイマーの話、アフガンの話等、世相を反映した作りになっているが、話自体はやや平板。

「2万5千年の荒野」:なぜベスト13入りしなかったのか不思議なくらいの、歴代作品の中でも屈指の傑作。技師バリーの人物造型は実に素晴らしく、現場の技術者とトップとの認識の差もよく描けている。ラストの記者会見も秀逸。そしてなによりもゴルゴに依頼し、スナイプが実現するまでのドラマの美しさは他に類を見ない。だからこそ、スナイプ後のゴルゴとバリーの男の友情がいっそう感動的なのだろう。

ゴルゴ13 (80)

評価:★★★★★

「楽園の汚染」:カリブ海の少女強制売春と麻薬のボス退治。勝ち気でうぬぼれの強いSM好きなアンジーと純真なドミという女性の対比が実に良い。

「レバノンの焦燥」:パレスチナ・ゲリラによる米人誘拐劇に不倫と国会議員がからむお話。一発で2人を同時に倒すゴルゴの秘技が楽しめる。

「熱砂の彼方に」:国際機関からの依頼でアフリカン・マフィアを殲滅。復讐に燃えるアフリカの少年との旅路もなかなか楽しい。ラストは二人の「共演」と言った感じで痛快。

ゴルゴ13 (83)

評価:★★★★

マイアミの奇跡:不倫に絡むスナイプ。ロープを撃つことは何度もあったが、中でもこれは難易度が高い。平均的なレベルの短編。

シビリアン・コントロール:DGSEとDST、フランスの諜報部同士のライバル争いが熾烈。エッフェル塔からのスナイプも見事。

疫病神の道標:ハドソン・ロックに題材を取った、エイズにからんだ話、彼の哀訴をスコープ越しに見たゴルゴは。。。

モスクワ・プラトーン:アフガン戦争の後遺症と亡命をからめた、いわば王道的な路線の力作。メディアのスピルオーバーを使う点も着眼点がよい。標的となる老嬢の悲しみにはこちらも心を動かされる。

ゴルゴ13 (84)

評価:★★★★

レバント・トライアングル:典型的な潜入もので、かつてのゴルゴの王道を思い出させてくれる。女性心理学者の存在感もなかなかよいが、用心棒はさぞかし歯が痛かったことだろう。。。

偽りの報道番組:コロンビアの麻薬王を追撃する。ある意味、「メデジンカルテル」の前編ともいえる作品。テレビ番組制作者の内幕も描いて充実している。

ロンサム・ジョージ:ガラパゴス諸島の亀を守る、という依頼も珍しいが、敵の殺し屋がいかにも日本人風なのもまた珍しい。

どれもそこそこの出来だが、飛び抜けた傑作というわけではないので4に。

ゴルゴ13 (88)

評価:★★★★★

餓狼おどる海:ボートピープルを襲う海賊退治に人間魚雷回天を使うあたり、ゴルゴのこだわりが見えて楽しい。一緒に連れていく若者の役回りがまた楽しい。ただ、ちょっと相手が簡単に負け過ぎかな。

東欧の激動・六日間革命:チャウシェスクの偽物が標的。ルーマニアの秘密警察のエピソードがいろいろと語られて、そこも興味深い。ただ、ゴルゴの役回り自体はやや強引に作ってしまった感もあるが。

プログラム・トレーダー:インサイダー取引で捕まった男の復讐作戦を阻止。そこに至るまでの筋書きもきちんとしている。コンピュータに頼るだけの若い男と、経験に裏打ちされた老獪なベテランの対比も見事。ラスト、今度は氷ではなく純金の弾丸。これは「狼の巣」でも使ったやつと同じかも。

ゴルゴ13 (92)

評価:★★★★

「東亜共同体」:日本、中国、ロシアによる東アジア経済圏構想に燃える外務官僚が主人公。ゴルゴのスナイプは添え物的になってしまうのが、この手の話の弱いところ。ただし今回のは技術的には難易度が高そう。

「神の領域」:米ロスパイものに心臓移植の患者選びという今風のテーマが絡むお話。ゴルゴがどこで動くのかと思いきや、なかなかうまい出所を作ってある。

「6月3日の死」:天安門事件にチベット独立がかかわる、スケールの大きな話。ゴルゴの使った銃は、「アサシン暗殺教団」の時と同じか?エピローグでの米国下院議員の言葉が深く心にしみる。

ゴルゴ13 (99)

評価:★★★★★

「最後の戦場」:アフリカで傷付いたゴルゴをいっそのこと殺してしまえ、と米ソが共同して戦う壮絶な死闘。洞窟での戦いは手に汗握る。その先の大きな秘密も絡んで王道を行く作品。ゴルゴの緊急ルートも判明する。

「バスを待つ人々」:あまり知られていないが、アメリカ中西部を舞台にした一連の系譜が細々とあり、これもその一つ。殺人事件のあぶりだしがテーマの異色短編。

「The Silent Army」:国連軍(というと語弊があるが)の実情を描いた冷戦後ならではの作品。スナイプのプロットはなかなか絶妙。参加した日本人たちの様子もいい。しかし、ブルー・ヘルメットはゴルゴに似合うのだろうか。。。

ゴルゴ13 (103)

評価:★★★★★

「モスクワの記憶」:「闇の封印」「暗黒海流」などと同系統の、大戦末期の日本を主題にした作品。今回は関東軍とロシアの密約が戦後に残した遺恨が描かれる。関節を外すゴルゴもすごい。

「15ー34」:コンピュータ・ソフト「ジーザス」とゴルゴのバーチャルな対決。ゴルゴもプログラマーにたのまないとしょうがないわけで。。。しかし解決方法はスケールが大きい。

「正義を行う者」:ブラジルを舞台にした、ストリート・チルドレン虐殺への復讐に燃えるヒロインが主人公。「黒い天使」の危機察知能力が最後は仇に。どことなく「幽霊定期便」を彷佛とさせる話。

ゴルゴ13 (104)

評価:★★★★★

「バイオニック・ソルジャー」:ゴルゴ史上最強ともいわれるライリーとのカンボジアでの21日間におよぶ激闘。前半のライリーの話もよく練ってある。ライリーの父親にまつわる話が絶妙。ここ10年のゴルゴの中でも最も読みごたえのある作品の一つだろう。刺身のつまのように殺されるハン・ミンがかわいそう。

「黒い星」:大陸と台湾の黒社会の抗争が、中国の特殊部隊とゴルゴの対決をもたらす。ガチョウを吹き矢で倒すところがかわいい。

「呉越同舟」:難易度ではかなり上にくるであろう、電車からのスナイプは見事。黒澤明の「天国と地獄」を思い出させるような。。。短編としては良く出来ている。

ゴルゴ13 (106)

評価:★★★★

「オフサイド・トラップ」:「ベスト・バンク」の後編にあたる。金融と株式を武器にした日米の政争劇。ゴルゴを使うということが世代間のギャップとしても扱われる。ゴルゴそのものの生かし方はいま一つ。

「直線と曲線の荒野」:「魔弾」AK93とのバナナシュート対決に、冷戦後ロシアの苦しい状況が背景となっている。スペツナズのツワモノを倒したのはこれで何人目だろう。

「血液サンプルG」:血液からゴルゴのルーツを探るお話。最後はあの2か所に絞られ、そして結果を知った女性の運命は。。ルーツものとして外せない作品。

ゴルゴ13 (114)

評価:★

この本がたまたま手元にあったのでレビューを書きます。 三編が収められています。 表題となっている病原体レベル4が優れています。 第2編、3編は説得力が無い感じがします。
ヴィルスと細菌が世界に広がって行くプロセスは、この作品で扱われたように動物の輸出入にかかわるものが知られています。 エボラヴィルスのモチーフはゴルゴ13だけでなく、他のミステリー作家にも使われていることからみて、同じような事件が本当にあったのではないかと思われます?? ヴィルスと細菌は人類との戦いで日々変化し、強くなってていきます。 今後とも、さいとうたかおさんが面白い話題を提供してくれるのを期待致します。

ゴルゴ13 (115)

評価:★★★★

収録作品は「沖縄シンドローム」、「〓小平のXデー」、「震えるタクト」の3作品です。「沖縄シンドローム」は沖縄独立クーデターもの、「〓小平のXデー」は中国クーデターもの、「震えるタクト」は冷戦時代後のスパイの話です。特に沖縄問題は、現在の沖縄問題の本質をついています。当たり前のことですが、いつもながらゴルゴ大活躍です。(内容紹介です)

ゴルゴ13 (119)

評価:★★★★★

「白龍昇り立つ」:ダライ・ラマの依頼でチベットへ。パンチェン・ラマの生まれ変わりの少年が素晴らしい。そして標高8000メートルでの中国登山部隊との戦いはある意味ゴルゴ史上他に類を見ない苛烈さを極めており、読んでいてこちらも凍り付きそうになる。文句無しの近年の大傑作。

「間違われた男」:「未明の標的」の殺され役に似た面影の男が登場するコミカルな短編。力作に挟まれて、こういうのもたまに入っていると実に愉快。スナイプは結構レベルが高い。

「臆病者に死を」:例の事件を思い出させる爆弾テロとベテラン処理員の対決にゴルゴが手助け。処理員、そして犯人の人生模様がきっちり描き込まれており、下手なハリウッド映画よりもよく出来ている。爆弾処理、スナイプと緊張感もあってなかなかの力作として高く評価したい。

ゴルゴ13 (125)

評価:★★★★

この漫画の主人公であるゴルゴ13はとてもワイルドです!
格好いい男になりたいと思う人はぜひ読んだほうがいいと思います!
もちろん漫画の内容もとてもいいのでいちど読んでみてはどうでしょうか?

ゴルゴ13 (130)

評価:★★★★★

男なら読むべし

ゴルゴ13 (100)

評価:★★★★★

「黄金の男」:「メデジンカルテル」を思わせる南米もの。夫婦と子供と一緒に暮らす間がなかなか良い。「白い巨人」も彷佛とさせるが、依頼に変化を付けて楽しませる。

「ウエストウッドに死す」:マリリン・モンローの死を巡るお話。ゴルゴは控えめの登場だが、メインのドラマにおける男達の心情が切なく、バランスがよくとれている。

「邯鄲の夢」:中国でのお仕事。舞台回しの守銭奴が実にいい。最初、依頼をジョークだと思ったゴルゴ。ことわざできちんと話をからめて落とすあたりも実にそつがない。

「傑作・アサルトライフル」:新型銃を持ったサビーヌ兄弟との死闘。そこに難易度の高い依頼、さらにはゴルゴの新しい銃を作る職人の職人魂も絡む。内容も濃く、ゴルゴの王道を堪能できる快作。雰!囲!!気的には「死闘ダイヤ・カット・ダイヤ」の感じ(ストーリーはかなり違うが)を思わせる脚本だと思う。

ゴルゴ13 (101)

評価:★★★★

「メディア・コントロール」:狂気の、というよりはたちの悪いオタクに毛の生えた程度の日本人番組制作者のお話。いかにも、という感じの俗物ぶりが面白いが、それは裏を返せば現代日本人批判ともとれる。ラストも悲哀を感じさせる結末。

「種子探索人」:プラントハンターという題材はなかなか着眼点がよい。「日米コメ戦争」「略奪の森林」など、先進国の実情と途上国側からみたそれに対する批判、という最近増えて来た系譜の一つ。犯人探し、お約束の現地の母子との邂逅もしっかりある。

「カオスの帝国」:カオス理論という一時期の流行をモチーフにした作品だが、やや同理論を過大評価しているようなところが無理があるのでは。「テレパス」や「キャサワリー」のようなヒロインの方が、読んでいて感情移入できるし、対決も手に汗握るものになるのだが。理屈ではゴルゴに勝てるわけがないので。。。

ゴルゴ13 (102)

評価:★★★★★

「メデジンカルテル」:コロンビアの麻薬ルートとくれば、情け容赦のない展開になることは明白。今回も期待に違わぬ壮絶な激戦となる。伝説となったラストのダイブ&スナイプはゴルゴだから許せる奇跡。マフィアの女のコロンビア美人の傲慢ぶりも面白い。

「Crazy Park」:金持ちが自前のテーマパークでゴルゴと対決。そこに60ー70年代のエコノミックアニマルまたは農協外国旅行的な顔つきの日本人技術者がからむ。話自体はそれほど起伏はない。

「ブラックジャイアント伝説」:ロックフェラーの油田を巡る、イランと日本もからむスケールの大きなお話。ただし、アクション自体はやや平板か。仲間でありライバル、という登場人物ももう少し深みが欲しかった。

他の2本はやや落ちるが、メデジンカルテルに免じて星5つというところ。

ゴルゴ13 137 (137)

評価:★★★★

「カフカーズの群狼」「生存確率0.13%」「シンクロトロンBESSYー1」の3編を収めています。
「カフカーズの群狼」ではチェチェンゲリラに同情して寝返ったアルファ部隊が出てきます。ベスランの事件でバサエフがロシアの情報筋からの情報に便乗して小学校まで簡単に乗り込めたと言っていた話があったはず。実際にもこれに近い寝返りはあったのでしょう。
「生存確率0.13%」は前にも似たような話がありましたね。コンピュータよりゴルゴの方が上という話は食傷気味です。
「シンクロトロンBESSYー1」はゴルゴのスーパーテクニックを扱った小篇。跳弾を利用した不可能なはずの超絶射撃というのも前に見たような・・・

ゴルゴ13 138 (138)

評価:★★★

「黄昏のカシミール」「饒舌なコイン」「フロリダ・チェイス」の3作品を収めています。
「黄昏のカシミール」はひっそりと市井で暮らしている老人が昔関与した活動にからんで事件に巻き込まれて・・・というゴルゴにあるストーリーのパターンのひとつ。
「饒舌なコイン」もこれも結構あるロシアがらみのネタ。放射能性廃棄物という現代の厄介な問題を取り上げています。そういえばロシアは太平洋艦隊の老朽化した原子力潜水艦をそのまま放置しているという噂はどうなったのでしょうか。ロシアの放射能性廃棄物は海と空から日本への影響を及ぼす危険性があることを思い出しました。
「フロリダ・チェイス」は3つめの作品に多いゴルゴのスーパーテクニックを扱った小篇。相変わらず超人です。
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このデータは、06年02月12日0時45分22秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。