主人公の柔ちゃんはもちろんのこと、その周りに集まる人々もイキイキとよく描けています。中でも一番は柔ちゃんの祖父で師匠の猪熊滋悟郎でしょう。時にはシブる柔を大会に出させようと悪巧みをし、時には柔道が強い大学へムリヤリ進学させようと悪巧みをする。そのバイタリティーあふれる行動は、場合によっては柔ちゃんを食ってしまうほどの輝きを見せる、なんともすごいジイちゃんです。
ライバルとの激しい試合、友情、恋愛とまさしく王道をいくマンガ、誰にでも安心しておすすめできる作品です。その上この「YAWARA!」、野球やサッカーなどと比べたらマンガで取り上げられることが圧倒的に少ない柔道、しかも何となく暑苦しくて汗臭いというイメージを、一新とまではいかないけれど好感度を上げるのに果たした役割はとても大きいものがあるのではないでしょうか。
ジョディとの5年越しの決着をつける運命の時。息をもつかせぬ技と技の応酬。
…そこで松田はあの大歓声を聞く。そう、柔と初めて出逢った、あの時頭に聞こえてきた歓声。
いま、現実に聞こえたその歓声に涙する松田。…さて、柔とジョディの最終決戦の行方は…??
−−ここに、YAWARA!の全てが完結します。最後の、空港でのシーンは僕の中で永遠に輝きを失う事はないでしょう。柔さん、松田さん、富士子さん。。。その他にもいっぱい、勇気をありがとう。感動をありがとう。−
このデータは、06年02月12日0時43分53秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。