主人公の掛井保や園田なるみを中心にして、彼らの青春、そして社会人となったそれぞれの姿を描いています.この巻では高校生、そして大学生となった5人の生活を中心に書かれています.
とにかく本当に素晴らしい本です.できれば全巻(文庫本では四巻)読んでみてください.時につらく苦しいことがあっても、全てが光り輝いていた若い頃の思い出がよみがえってくるような本です.本当に良いと思いますよ!
特に主人公の掛井には感情移入できる方も大勢いると思います.壊れそうな傷つきやすい心と純粋さ、それを受け入れようとしない社会、自己を必死にコントロールして社会と折り合いをつけようと努力する主人公の姿には、誰もが本来持っていて、しかしどこかに置き忘れてしまいがちな少年のような純粋さをみることができます.
大切な、全てが光り輝いていた若い頃の心情を思い出させてくれるお薦めの一冊です.
このデータは、06年02月12日0時48分40秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。