MW-小学館文庫セット一式をまとめ買いしませんか?

MW-小学館文庫セット一式をまとめ買いしませんか?大人買いの衝動に駆られたあなたにもおすすめです

MW-小学館文庫をまとめ買いしたいと思うあなたのために、1セットにまとめました。個別に買いたい場合には、表の右側にある「詳細」ボタンから購入できます。表の一番下にある ボタンを押せば、簡単に一セットが手に入ります。これを機会に一気に揃えてしまいましょう。

タイトル価格発送可能日購入詳細

MW(ムウ) (1)

610円
通常24時間以内に発送

MW(ムウ) (2)

610円
通常24時間以内に発送

購入者の感想

MW(ムウ) (1)

評価:★★★★★

 沖縄近くに沖ノ真船島という小島があり、そこに隠されていた某国の化学兵器ガスMW(ムウ)が漏出する。島民は全滅するのだが、内地からそこに遊びに来ていながら難を逃れた二人の少年がいた。日本と某国の政府により事件は闇へと葬られ、16年の歳月が流れる。少年のうち一人はMWの後遺症によって精神を病んだ稀代の殺人鬼と化し、今一人は神に仕える聖職者になった。男色関係にもある主人公二人の、MWをめぐる世にもおぞましい事件の火蓋が切って落とされる…。

 手塚治虫には「イエロー・ダスト」(「カノン」(大都社)などに収録)という短編があります。兵士の戦闘意欲を昂揚させる麻薬を混入した「12号食」という軍糧食を米軍が開発しており、駐日米軍基地でそれを誤って食べた子供たちが無差別殺人鬼と化す物語です。駐日米軍・軍事用化合物・殺人鬼、といった要素がそのままそっくり移しこまれて長編化されたのが「MW」です。

 MWの関係者を徹底的に拷問するさなかに、南洋に沈む夕日や降る様な星空に感動する美知夫。(第十二章 廃墟)。「火の鳥 鳳凰編」でも両腕を切り落とされた直後の我王が自然の美しさに感動する場面があります。命あることの幸せとはこうした自然の美しさを穏やかに慈しむ日々にこそあるべき、という手塚が繰り返し描いたモチーフです。

 MWを生んだ戦争さえなければ…。美知夫という男に手塚がある種の哀れみと情愛を寄せている場面として殊に印象的です。

 つまり手塚が描くのは単なるピカレスク・ロマンではないのです。主人公・美知夫の容赦ない殺戮行為は確かに憤りをもって糾弾すべきことです。一方で戦争という大量殺戮行為が国家の美名のもとに正当化される時代に、美知夫の連続殺人以上に断罪すべきものが何であるかは明らかでしょう。

 10年ぶりにこの物語を再読して、手塚の反戦メッセージが古びていないことへの驚きと同時に悲しみを感じました。

MW(ムウ) (2)

評価:★★★★

「MW」を手に入れる為に殺人を繰り返していく美知夫。それに惹かれる女達。神父の葛藤。
最後の飛行機でのシーンは中々のものです。人間の持っている「恐怖」の側面を見せつけるようなこの作品。ぜひご覧になってください。
先頭に戻る

このデータは、06年02月12日0時53分49秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。