殷周伝説―太公望伝奇 (1)評価:★★★★★
殷周伝説は巨匠横山光輝が満を持して放つ中国ロマンの集大成です。 横山ファンにとっては、「やっとコミック化された」という感があります。 しかしながら、その分満足のゆく一書ではないでしょうか。 |
殷周伝説―太公望伝奇 (2)評価:★★★★★
この作品は単行本化されることを非常に楽しみにしていました。読んでみるとやはり面白い。炮烙の形に2つの説があったことは始めて知りました。一般的に知られている説よりも、横山先生が描かれた説のほうが残酷でエグイ。最初にやられた梅伯は非常にかわいそう。忠臣だったのに。姜皇后もかなりエグイ拷問を受けています。この悪魔のような妲己は実在の人物なのでたまげます。 |
殷周伝説―太公望伝奇 (3)評価:★★★★★
紂王の暴君への道まっしぐら、それに対する諸侯の反乱の始まりという殷の崩壊が見えてくる段階です。妲己に唆されてとはいえ、自分の王子を殺そす(未遂)。四方を守る四大諸侯を殺す(西伯侯姫昌は幽閉)。佞臣の言葉を聞き、忠臣・諌臣の言葉を聞かない。そのくせ、反乱の脅威には震える。 王が情けなければ百官も情けなく、王の滅茶苦茶を止める勇も無ければ智も無い。勿論、無謀な勇は死につながるのでありますが。それでもまだ殷にしがみついているところがやはり情けない。これぞ亡国の徴、というものなのでしょうか。 取り敢えず、東と南の諸侯が反乱を起こすところでこの巻は終わっています。殷の滅亡までにはまだ時間がかかるはず。反乱はどうなる?この先どう展開していく?非常に先が待たれま!す。 まだ第3巻なので、集めるにも間に合います。封神演義を読んだ人も、史記を読んだ人も、興味があれば読んでみて下さい。面白さは極上です |
殷周伝説―太公望伝奇 (4)評価:★★★★
この第4巻から、本作の主役・太公望が登場します。太公望が修行をしていた山を降り、町に出て、殷に登用される過程を描いているので、比較的展開が緩やかです。次の巻が待ち遠しいです。 |
殷周伝説―太公望伝奇 (5)評価:★★★★
封神演義、史記などをアレンジした横山光輝氏お得意の中国もの。この第5巻は、妲己の非道さと、その罠に落ちる文王姫昌を軸に物語が展開される。第4巻までをプロローグとすれば、いよいよ本番という感じ。ただ、この作品は史実半分・フィクション半分という雰囲気なのだが、個人的には同氏の戦国獅子伝のような自由奔放さ、荒唐無稽さがあったほうが、エンターテイメントとしてもっと楽しめると思う。 |
殷周伝説―太公望伝奇 (6)評価:★★★★★
ハッキリ言って横山先生ファンなら絶対買いです、 |
殷周伝説―太公望伝奇 (9)評価:★★★★★
この9巻は殷の将・黄飛虎が西岐に向かう途中から始まるが、あまり物語の進展はない。 ところで、『殷周伝説』の主要登場人物は、『三国志』などとと比べると「普通の人」が多いように思う。一部の超人(奇術をもちいるような人)を除くと、『三国志』の諸葛亮孔明にあたるような「全てを見通してしまう」人物がいない。 その控えめな人間像に歴史としての真実味というか、説得力を感じる。 |
殷周伝説―太公望伝奇 (10)評価:★★★★★
殷の聞仲大師は第2次・第3次の西岐討伐軍を派遣する。これに対して太公望呂尚は智略をもって撃退する。第3次討伐軍に対する戦術は、三国志の赤壁の戦いにおける「孔明、風を呼ぶ」の件を彷彿させる。しかし、3度まで敗れた聞仲大師は、次に魔家四将を派遣。かれら4人の妖術に西岐軍はなす術もなく敗れ、1万人以上の戦死者を出す。事態は、智略と智略、道術と妖術の入り乱れる全面衝突へと発展していくのか?次号がますます楽しみ。 |
殷周伝説―太公望伝奇 (11)評価:★★★★★
第九巻あたりから、殷による西岐(周)討伐がはじまり、いよいよ殷周決戦の様相となって来た。 この巻では前巻に引き続き妖術を操る魔家の四兄弟との合戦。そして、その後、殷の重鎮、聞仲太師が老骨に鞭打っていよいよ出馬する。紂王の悪政を十分知りつつも国家に忠節を尽し、殷復興を目指す聞仲の悲痛な覚悟が哀れでもある。一方、殷軍三十万を敵にまわした太公望呂尚(姜子牙)はいよいよ名軍師としての才腕を振るい始める。 史実に忠実にと言っても歴史書も少なく謎の多い古代中国。「史記」「封神演義」などに材をとっており、妖怪、仙人、妖術の類が登場するのは致し方ないが、けっして荒唐無稽な話に陥らず、大歴史ロマンとして仕上げて行くベテラン横山光輝の手腕はさすがだ。 |
殷周伝説 12―太公望伝奇 (12)評価:★★★★★
前巻に引き続き、殷に哀しいまでの忠節を尽す聞仲太師が率いる大軍勢と西岐(周)の軍師、呂尚の知恵との戦い。呂尚の奇策の数々が冴え渡る。聞仲太師の命運は? 後半ではさらに紂王の命を受けたトウ九公の精鋭軍が西岐討伐を開始します。今回も見どころ満載。それにしても妲己の残虐ぶりは恐ろしいの一言です。 |
殷周伝説 13―太公望伝奇 (13)評価:★★★★★
今回は土行孫が大活躍。〓嬋玉への恋に命をかける土行孫。また、〓嬋玉も初々しい。陰謀と策略と合戦の続く中で、土行孫の人間味ある姿が魅力的。 |
殷周伝説 15―太公望伝奇 (15)評価:★★★★
ついに太公望が、殷討伐へと攻めにでる。殷周伝説の最初のころのインパクトはないものの、横山光輝ファンとしては見るべき作品です。もう横山光輝先生の新たな作品が読めないと思うと、本当に悔しいです。 |
殷周伝説 16―太公望伝奇 (16)評価:★★★★★
今回の敵は、なかなか強敵で呂尚も苦戦します。そして、あの黄天化が・・・。久々に引き込まれる内容です。 |
殷周伝説 17―太公望伝奇 (17)評価:★★★★
周軍は孔宣軍を破り、次のステージへたどり着く。しかし、そこではまたも犠牲者が・・・。殷討伐は楽ではない。 |
殷周伝説 18―太公望伝奇 (18)評価:★★★★
進撃は止まらない。遂に「しすいかん」を落とす。歴史漫画はセリフが長く説明的になりがちだが、光輝さんの作品はそうではない。そして、絵が綺麗だ。今後、光輝さんの新作が読めないのがつくづく残念である。 |
殷周伝説 19―太公望伝奇 (19)評価:★★★★
一騎打ちで味方が次々と倒れていきます。でも、その敵も撃破されます。殷周伝説は、展開の速さが特徴ですね。次へ次へと進んで行きます。 |
殷周伝説 20―太公望伝奇 (20)評価:★★★★★
関所を突破し、諸侯が集まる会見の場所までもうすぐ。しかし、戦いを重ねるにしたがって、犠牲者の数も増えていく。そして、ついに黄飛虎までもが・・・。 |
殷周伝説 21―太公望伝奇 (21)評価:★★★★
前巻の黄飛虎につづいて、今回は土行孫が・・・。強い仲間を増やして きただけに、その仲間が続々と倒れていくのは残念である。今回でやっと 関門を突破し、諸侯の待つ場所へと行けるようになる。 |
殷周伝説 22―太公望伝奇 (22)評価:★★★★
この作品を最初から21巻まで購読した者としては、よもやこの22巻で終わってしまうとは思っても見なかった。 本来クライマックスとなるべき牧野の戦いはあまりにもあっけなく、また、紂王や妲己の最後も淡々としすぎていて、全編を通してみるとクライマックスのないいささか拍子抜けのする終わり方になってしまった。 作者の健康状態から、無理に終わらせる必要があったのだろうか? ただ、作者は既に故人となってしまわれたので、今まで様々な作品で楽しませていただいたお礼をこめて、星4つとさせていただきました。横山先生、大変お疲れ様でした。 |
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