人は1人では生きていけない。本当に大事なものを知った時、人は1人ではなくなるのだ。
文中では、数多く不気味な妖怪が登場するが、その中でも金のありかを教えたくて出てきた妖怪「金小僧」のユーモラスなキャラクターが心に残る。シリアスな中にもユーモアを忘れない、手塚治虫ならではセンスが光る作品だ。
作品としても手塚漫画の代表作と負けず劣らず人間描写もうまく、ストーリーもあきさせない(妖怪も手塚さん身があふれている)1巻は背景の説明と行った感じだが、ここから話が一気に進んで行きます。単純に読んで楽しめるが、よく考えると味わい深いそういう作品です。
このデータは、06年02月12日0時51分45秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。