ザ・トリオ評価:★★★★★
−スタンダードが殆どという選曲となっていますが、スタンダードとフリーの最大公約数のところで醸し出される自由な演奏と、3人の自由なプレイが解け合い絶妙なギグとなって表れているところが魅力です。 −− ゴンサロのピアノはテクニカルで、乱れたと感じると実は全く乱れていないという不思議な錯覚を感じさせる、あるいは一定の秩序が維持されているからこそその限界に挑む自由さ、を見事に演奏にしています。タイトなビートとレガートを刻み込むブロンバーグとチェンバース、そしてその波の上でドリフトするゴンサロの自由な演奏が化学反応する瞬間を逃さず聴き−−込んでみるといいと思います。− |
禁断の果実評価:★★★★★
1994年リリース。なんと言っても、スコットヘンダーソン(G)が参加している事が重要なアルバム・・・他ボブバーグ(Sax)・ジェフアンドリュース(B)・アルフォンソジョンソン(B)・デニスチェンバース(Dr)と、これまた強力なラインナップで制作されていまう。スコットについては基本的にバンドのメンバー化していますが、ちょっと暴れ出すとやはり素晴らしいプレイを披露してくれます。10曲目「ブルースフォーD.C」でのカッコ良さ・色気は、絶品ですよ!!内容は、硬派といいながらもフュージョンな曲も入っているので、聴き易い事も付加えておきます(笑)。各メンバーの卓越したプレイが楽しめる好盤ですよ!! |
バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリー評価:★★★★★
かれこれ9年前か。 このアルバムがリリースされた時、 「かっこいい!」と快哉を叫んだものだ。 ジャズ・ジャーナリズムの評価も異様に高かった。一躍、ジャズ界の寵児に祭り上げられたゲーリーは、 いまでは、ジャズ版「あの人は今」とも称すべき、 忘れられたミュージシャンに成り果てている。 ファンクでスペイシーなサウンドは、 確かに当時、流行の意匠であり、 いま聴くと、いささか古くさい印象を受ける。 だが、ゴリゴリと一本調子に吹きまくるゲーリーのプレイは、 虚心に聴けば、それなりに魅力的だ。 (この一本調子がファンに飽きられた理由でもあるのだが) パット・メセニーと共演したスタンダード集など、 他にもいい作品はあった。 昨今の、無個性バラードプレイヤーたちの氾濫を見るにつけ、 この個性派プレイヤーをこのまま葬り去るのは、 いかにも残念だと思う。 意匠にこだわらず、ゲーリーのサックス自体を じっくり聴かせる新作の登場を期待したい。 |
21世紀の扉評価:★★★★
櫻井哲夫はベーシストですが、普通ではありません(良い意味で)。6弦ベースを巧みに操りそして歌う。多分国内では唯一人ではないでしょうか(他にもいるかも)。1曲目なんかは普通の人が聞くと、「何?」と思うほど高速スラップのオンパレードです。しかしやはり櫻井哲夫の凄さは何と言っても複雑なユニゾンや変拍子によるプレイではないでしょうか。フュージョン、プログレファン、またそれらに興味関心のない人にも是非お勧めしたい作品です。 |
ウェザー・リポート・トリビュート評価:★★★★
なんと言っても注目すべきは世界トップレヴェルのアーティストが 勢揃いしているところでしょう。全体的にボイスサンプリングなど デジタル色がプラスされている感じですが、効果的に入っているので 聴きやすいです。 |
クロッシングス評価:★★★★
クロスオーヴァー/フュージョンギターの先駆者ギタリスト・スティーヴカーンの1993年セルフプロデュースアルバム。超一流のフュージョンギターを聴かせてくれます・・・いやあ本当に味のあるギターを弾きますね。参加メンバーが豪華で、アンソニージャクソン(Contra B)・デニスチェンバース(Dr)・マノロパドレーナ(Per)そして1・6・10曲目でマイケルブレッカー(Sax)が参加してます・・・とにかく独特のグルーブ感を醸し出すリズム隊で、なに気ないけど超絶です。自分のスタイルを貫いてきたスティーブならではの、フュージョン/コンテンポラリージャズギターアルバム!!おなじみのデザイナーによるジャケットは素晴らしい・・・ある種プログレッシブロックなこだわりを感−! |
テイク・オフ評価:★★★★★
ビジュアル系ハモンド奏者ナンバーワン。このお姉様はハモンドがうまいっす。センスもいいっす。スィングしまっせ、艶やかに。 つうわけでのりのりで−−−す。アンサンブルもばっち。 10点中8点 |
ザ・ハート・オブ・シングズ・ライヴ評価:★★★★★
天才ギタリストのジョン率いるThe heart of thingsのパリでのライブ盤。バックのメンバーがこれまたすごい、ジャコパス以来の逸材のマットギャリソン=ずばり天才ギタリスト/フランクガンバーレとやってたオトマロルイーズ=鍵盤=かなりのインプロバイザー/どんなジャズメンも一度はやってみたいデニスチェインバース=ドラム/強烈なフレーズを叩き付けるゲーリートーマス=サックス。リズムが、かなりやばいっす。このリズムセクションは無敵だ。たぶんジョンも満足なのであろう、だって最強だもの。やっているのはピュアなジャズロックでそれも2000年ヴァージョンという感じでしゃれていてシェイプアップされている。ジョンの役割はまさにマイルスデイヴィスのそれで新人の登竜門的なバンドを運営することのようである。曲はすべて10分近い長さ。それ以上であり、恐ろしいまでのグルーヴが存在する4)The divideや今はなきトニーウイリアムスに捧げた5)Tony など美しきバラードが聴く者の心を打つ。そして最大の聞き物はラストの6)Acid jazzなのである=これはブラコンに堕したアシッドジャズへの皮肉か/それとも毒入りのジャズのことなのか??。この曲は完全に鬼である。曲がよい/演奏がよい/リズムがよい/ソロがよい/ダイナミクスがよい/展開がよい/幻想的である/ポジティヴである、ジャズロックファンなら聴くしかあるまい。ここでのジョンはマイルスと同じで、新人達にスポットライトを当てさせることに徹している。だからジョンはへたにしゃしゃりでないのだ。そこを理解してから聴くと、これはジョンマクラフリン学校ということがわかる、優秀な生徒達の発表会なのである、後半にジョンの入魂の痙攣タイプのソロが炸裂するが、昔のマハヴィシュヌとはまた違った精神の集中のしかたであり、醒めた凶器のようである。聴けば聞き込む程に発見のある深いアルバムである。初心者にはちとつらいかも、敷き居はかなり高いです。このアルバムは生徒たちの発表会なのであなたの声援が必要なのだ。この文章を今は亡き天才ドラマー=トニーウイリアムスに捧げます。 |
ジュンカヌー評価:★★★★★
ジャンカヌーとは? ナッソーで年2回開かれるお祭りのこと。カラフルな衣装を身にまとって音楽と一緒に踊って大騒ぎ。トランス状態になって、踊りまくる。それがこのアルバムのメインテーマであり、サウンドをカラフルにしているキーポイント。それにしても彼女はミュージシャンの選択が独特であり、骨っぽい。ディビッドマレイにこういう曲をやらせること自体が彼女らしく楽しいですね。デニスチェンバース、ほとんどの曲でびしばし叩いてます。また、ミッチワトキンスのやたらに濃いギターワークが彼女の派手なオルガンプレイにマッチしている。ドンアライアスが大活躍しているところも嬉しい。全体的に満足度が高い。リズムが強力! |
イン・ア・ラウド・ウェイ評価:★★★★★
かれこれこれは10年前の作品だが。いまだこれを越えるような作品はあまり出ていない。それくらい重要な作品だ。主人公のアダムはアメリカ人で昔はプログレバンド=フェンツ=で活動、アルバムも残している。頭角を表した彼はのちにマイルスのバンドにツアーメンバーとして参加=この時期ケイ赤城と一緒の時期があったらしい=ものすんごい面子だ。で彼がここで展開している音楽はファンクのヴィヴィドなのり+ジャズの自由なソロ+ロックのエネルギッシュなパワー+楽曲の完璧なアレンジの対等なレベルでの融合を試みた大胆なもの。そうこれはマハヴィシュヌオーケストラのスピリッツを真に継承した現代版サイバーパンクジャズロックなのだ。実際アダムはスタートレックやSFが大好きらしい、そんなロ!!!ンチストのアダムの衝撃の作品だ。ずばり聞き所はアダムの繊細で力強いシンセソロの巧みな構成美であり、天才デニスチェインバースの正確無比な鬼のドラミングだろう。あとは天才ギタリスト=ジミタンネルのサイバーパンクなギターだ。パンクのカオスみたいなパワーまでをも包括しコントロールできるアダムはまさに世界トップレベルの鍵盤奏者。ジャズロック特にヤンハマ−好きには答えられないだろう。その筋のファンには強くおすすめする。ギターよりもギターらしい=ギターを越えている彼のシンセソロ=切れ味が鋭い=彼なりのユーモアだろう。コンセプトとしては後期マイルスバンドのコンセプト=現代性を持ちうるファンキーなジャズそれもめちゃめちゃかっこいいやつ=をとことん追求している。ジャズロ!!ファンには強く推薦します。イマジネーションを大切にするアダム貴重な存在である。 |
コンプリ-ト・ピック・ヒッツ・ライヴ評価:★★★★★
−ライナーにも書かれているけど、80年代のScoのおいしいおころをすべて凝縮しているのではないかと思う1枚(2枚組だけど。。。)。Dennisのファットなグルーヴも堪能できるし、何よりライブ盤なのに音がよい。全部の楽器の音がバランスよくミックスされていて、各人のポテンシャルの高さが浮き彫りにされている。加えて、昭和女子大の人見記念講堂で開催されたライ−−ブなのだけど、会場の前の方がご招待の女子大生で埋め尽くされている中で、Sco Bandがこの熱演をしているのを想像しながら聴くのもなかなか面白い。− |
ブルー・マター評価:★★★★★
これが出た当時は、こればかり1ヶ月くらい聴きまくっていました。まず、デニス・チェンバースとの邂逅。「THE NUG」や「TRIM」の圧倒的プレイになぎ倒されました。それから曲の恰好よさ。「SO YOU SAY」とか「BLUE MATTER」とか、妙に心に引っかかりが残る佳曲揃い。そしてジョンの甘いのに分厚く、ヘンなハーモニーの音使い。このあとの「PICK HITS」も良いが私はこのスタジオ盤があっさり聴き易くて大好きです。密かにミッチェル・フォアマンのキーボードが異常に良いです。買い!! |
ラウド・ジャズ評価:★★★★★
ジョンスコのギターがかっこいいのはもちろんだが、デニスチェンバースのファンクなドラムが最高です。ジャズをやっているジョンスコも勿論良いが、またこういうアルバムも作って欲しいものです。 |
リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ評価:★★★★★
今や超売れっ子のドラマー=デニチェンを迎えてのソリッドでシャープなハードボイルド路線かつ踊れる要素も持つ多面的なアルバム。ゲストの演奏陣は昔からのD.SANBORNを含めかなり豪華な布陣。ギターがマイクスターンにディーンブラウンというキレモノ。アンサンブルは相変わらずすごい。一糸乱れぬ緊張感溢れる曲展開、疾走感溢れるソロパート、昔のまんまである。ただしHEAVY NETAL BEBOPを期待してはいけない。あそこまで、突き抜けてブチきれて演奏はしていない。ほどよく抑制された、楽曲重視の路線だからだろうか。まとまりがよい曲が続く。このアルバムは復活したBRECKER BROTHERSをアピールするのに十分な程、生き生きとしている演奏がつまっている。雑多な音楽のジャンルを軽く料理する彼等のアレンジ能力と作曲能力に毎度の事ながら驚かされる。この作品も例外ではない。リズム面での面白さを楽しむのもいいかもしれない。そんないろんなものを飲み込んだごったに音楽だ。最高に脳天気でクール、不思議なバンドだ。 |
ローブロー評価:★★★★★
ヴィクター・ベイリーの活動範囲が、意外に狭いことに最近気が付いた。学校出たてですぐ渡辺貞夫のツァーに参加後、ウェザー・リポート参加。解散後はそのままウェザー・アップデイト、ザヴィヌル・シンジケート、そしてステップス・アヘッド。しかし、これだけである(日本に情報が入って来ないだけか)。しかし、それ以外のサイドワークで、目立ったものがこれといってないのだ。もちろん「ボトムズ・アップ」という幻のファースト・ソロはある(望む復刻!)があるが。これには、ジャコに比べ地味だと言われながら、実はその個性的な音色が災い(?)してお呼びがかからなかったためだ。従って、彼のベースをまともに聴こうと思えば、これはソロ・アルバムを期待するしかなかったのだが、それが実現!!!たのがこのアルバムだ。 ハッキリ言って、凄い。恰好いい。どうしてこのアルバムが世間で話題にならないのか大変理解に苦しむ。ヴィクターのベースも何か、覆っていたフタが取れたかのように強烈な体臭とともに、生き生きと伝わってくる。「ストレートな曲は僅かしかない」という言葉通り、実にヒネった曲が多い。でも−はウェザーの「D♭ワルツ」のパクリでしょ? 「コンティニューム」は本当に感動します。天国のジャコへ届け。 |
ジェントル・ハーツ評価:★★★★★
これを聞くと細胞が活性化する感じです。ナチュラルキラー活性ばんばんあがりそう。エンドルフィンばんばん出そうです。櫻井さんもカイロに通いながら、自分の肉体の限界と闘っているのだと思うと、頑張らなくてはと、思います。間に入ったスローなバラードにほっと一息。やさしい櫻井さん。 |
ヴォイセズ評価:★★★★★
マイク・スターンは、ギターを演奏するものにとっては、非常に参考になる名インプロバイザーである。 しかし、歌い方はというと、やはり、パットメセニーと比べると、少々引けをとるなぁなどと思っていました。そぅ、例えるなら、マイキーは、インプロバイズの教科書のような存在。しかし、このアルバムでは様々な「VOICE」と出合ったことで、独特のマイキーの節回しそのままに、しっかりと歌い、「VOICE」と絡み合うマイキーの演奏が聴ける。よくできた楽曲も手伝い、聞けば聞くほど、心に響く。暖かいVOICEもすばらしい。各プレーヤーの渋い仕事もしっかりと絡み合った、すばらしい作品である。 |
コンプリート・ピック・ヒッツ・評価:★★★★★
−ジョンスコのアルバムと言うより、もうデニチェンのアルバムと言っても過言ではないでしょう。 ちょっとばかし緊張したのか、ゲイリーのベースソロはスケール練習みたい。しかし、その後続くドラムソロは巨大機関車が疾走するような迫力。 近頃の八面六臂の活躍ぶりデニスも好きですが、 このころのデニスが最も素晴らしいプレイをしていると思います−−。 もちろん、ジョンスコのギターもうねりまくりです。 もうこのような音楽に彼等は戻ってこないでしょうけど、 またこのメンバーでライブ再現して欲しいと思います。− |
ジャスト・アッド・ウォーター評価:★★★★
bassの新たな可能性を見出せる一枚です。個人的には2曲目に入っているかなりアレンジの効いたジャコのportrate of Tracy、bass奏者なら聞いて損はないと思います。 しかしすべての曲にVictir,Baileyの個性溢れるテクニックが見られます。2人のスタイルの違いを聞き比べるのも面白いでしょう。 ただし、bassかjazzに興味がない方には少し退屈かもしれません。 |
キャブ2評価:★★★★★
2002年リリースの超絶技巧ミュージシャンの饗宴:CABのセカンドアルバム・・・1枚限りのプロジェクトと思っていましたが、バンドとして機能しており息の合ったプレイを聴かせてくれます。前作ではトニーマカパイン(G)が見事なキーボードを披露していましたが、大御所:ブライアンオーガー(Key)が参加した事によって、トニーが前にもましてギターに専念しており素晴らしいプレイを炸裂させています。とにかくCABにおけるトニーのギターは、のびのびしていていいですね!!バニーブルネル(B)・デニスチェンバース(Dr)のリズムセクションは、まさに「プロフェッショナル」・・・見事過ぎます!!10曲中7曲が7分以上にも及ぶ内容で、とことん彼らの演奏を堪能出来る仕上がりで!・・・曲のそれぞれにグルーヴ感があるので、ぜんぜん飽きませんでしたね。TONECENTERの企画には、本当頭が下がります!!素晴らしいミュージシャン達による、素晴らしい演奏が凝縮された超絶なアルバム!! |
リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ評価:★★★★★
時代を引っ張っていたフュージョン才能集団の彼等。活動を再開したのがこのアルバム。ドラムがデニスチェインバースになりスイング感はさらにアップ。演奏はかなりソリッドに決めていて、クールな味わいである。めりはりの聴いたブラスが目立つ。この作品はリズム隊がしっかりしてるので聴いててのれる。ベテランになりさらに演奏に艶が出てきたマイケル、ランディーのブロウ。二人のコンビネーションはまさに見事。ジャズによるファンクネスを追求した作品としてオススメ。 |
アンクル・モーズ・スペース・ランチ評価:★★★★★
元プラネットXのギタープレイヤー、ブレットガーズドとGITのタッピングマスター、TJヘルムリッチのこの世のものとはおもえないギタープレイが堪能できる一枚。ロック−フュージョン系の物ではトップクラスの内容です。ゲイリーウィリス(B),スコットキンゼイ(KEY)のトライバルテックチームにデニスチェンバース(DS)のからみ具合が更に難易度を高めています。キラートラックは1、4、8曲目あたりです。ギターファン、プログレッシブフュージョンファンは必聴です。 |
アウトブレイク評価:★★★★★
デニチェンと言えばジョンスコやマイク・スターン、復活後のブレッカー・ブラザーズなど、かなりゴリゴリのバンドでの活躍で知られていて、ライブでのドラム・ソロではバス・ドラを両足でドコドコやりながらタオルで汗を拭いてくつろぐ、というのをウリにしていますが(笑)、このリーダー・アルバムではプロデュースやアレンジはジム・ベアードに任せ、1ドラマーに徹しているような印象を受けます。メンバーにはランディ、ジョンスコ、ボブ・マラック、ディーン・ブラウン、ウィル・リーといったデニチェンと縁の深い人たちが名を連ねていて、彼らをフィーチャーしながらその背後で暴れまくる、というのがデニチェンの狙いなのでは? マイケルが参加した1曲目は「Out Of The Loop」あたりのブレッカー・ブラザーズのサウンドを感じさせるジム・ベアードの曲。1拍半のところなんかはウェザーの「Dbワルツ」を思い出す人もいるかも。ハーマン・ミュートを付けたランディのソロに続き、マイケルのウネウネ・フレーズやオーバートーン・フレーズを駆使したソロが展開されます。 3曲目はシンプルな8ビートに乗せてマイケルのダブリング・サックスが唄うジム・ベアードの曲。「打ち込みか?」と思わせるくらいシンプルなビートで始まりますが、ブラス・セクションの厚みが凄い。1曲目もそうなんだけど、トランペット2本にボントロ、バス・サックス、アルト・サックスの5管のアンサンブルは気持ちいい。特にボブ・マラックのバス・サックスがファンキーさを一段と増長させています。そんな中、マイケルは全編、吹きまくり。もはやおなじみの「オーバートーンでファ・ソ・ラ・シ・ド・レ」をはじめとして、もうエンジン全開! デニチェンのセッティングした舞台で気持ちよく吹きまくっています。 他人のアルバムでこんなに全開でいいのかと余計な心配をしていたら、7曲目。もうこれは全開以上、凄すぎ! 危険水域突入!という感じ。 早い16ビートと細かなベース・ラインの上で白玉系のテナーとエレピの和音が流れるというテーマ。結構、好きです、こういうサウンド。ジム・ベアードのローズによる格好いいソロに続き、いよいよマイケル登場。のっけからデニチェンとのデュオです。両足ドコドコもやってます。ベース、ピアノも加わって、ますますヒートアップ。 アンサンブルによる繰り返しをバックにデニチェンのソロを経て、終わりかと思いきや、実は本編はこれからであった! 再びテーマが始まり、それから約4分間、マイケルは吹きまくって、デニチェンは叩きまくって、嵐のような演奏を展開しています。途中、マイケルは「至上の愛」の「Pursuance」を引用しますが、だからというわけじゃないけど、いつも以上にコルトレーンぽいです。 |
CAB4評価:★★★★★
トニー目当てで買ってみた。どうも彼はソロよりグループでのほうがいい気がする。スウィープ等フラッシーなフレーズも披露しているが、アルバムの雰囲気はジェフ・ベックのブロウ・バイ・ブロウをもっとジャジーにした感じ。ハモンドやローズも入っていることだし。 このアルバムはベーシストも必聴だろう。とにかくバーニー・ブルネルがすごいのである。音もかなり大きめにミックスされている。ハーモニックス奏法あり、タッピングありでおどろかされるが、ベーシックなプレイも光っている。 トニーのギタープレイは少なめだが、ギターをプレイしていないときはピアノだったり、彼の資質のすべてが堪能できるしあがり。 何度でも聴きたくなるアルバムだし、実際、わたしはヘヴィに聴きまくり!状態。 ジャケットにはなにやらレスポール・シェイプのニューギターを抱えているトニー。目の保養にもなる。ギタリスト、ベーシスト以外にももちろんお勧めの傑作アルバム。 |
ザ・ゲイト・イズ・オープン評価:★★★★
ゲイリートーマス本人のサックスはもちろんですが、サイドメンの演奏もスバラシイ。ギターのケビン・ユーバンクスのバッキングが秀逸。また、ファンクドラマーとして主に認知されていると思われるデニス・チェンバースのタイトな4ビートも(好みは分かれるかもしれないが)スリリングです。 |
エクストラクション評価:★★★★★
フランクギャンバレ、アランホールズワース以降、アメリカでのスムーズジャズの広まりと重なって、ギタリスト中心のハードなサウンドを聞くことが少なくっていた中で久しぶりの超絶ハードフュージョンの大傑作。カウント変わりのアルペジオを合図に一気にデニスチャンバースのドラムソロ炸裂、これで既にノックアウト寸前の1EXTRACTION。ジャリジャリのデストーションのかかった音でのカッティング、ファンキーだけれど重いノリを基本に大インタープレイ大会の2TEASE。ファンキーなリズムから一転して、決まり過ぎのヴィクターウテンのベースソロがすごい3、アランホールズワースの捧げたといわれている5。 一時として、耳を話せない大傑作。細かく聴けば3人とも、誰某に似たプレイといったフレーズが所々顔を出すがそれは、重箱の隅を突くような話。 怒濤の50分16秒、バカテクを堪能すべし。。。 |
THIS is IT!評価:★★★★
前作や夏のライブで、中村さんと青柳さんのパートの物足りなさ=ナニワぽっくなさを感じていたのですが、本作では放っておいても目立つ他のお三方だけでなく、ご両人のパートも増え、サウンドのバランスが整い、ナニワらしくなってきたぞと思いました。 |
Gentle Hearts Tour 2004評価:★★★★★
最高!!全員上手すぎ。超絶テクを聞きたければ、買うべきです。 |
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