Dis Is Da Drum評価:★★★★★
ある意味これがハンコックのベストとも言えるのではないでしょうか?ジャズ、エレクトリックサウンド、双方の間を彷徨うように駆け抜けてきたハンコックがアフロ・ビートを得て行き着いたひとつの終着点であると確信しています。ジャケットの波涛のごとく圧倒的で重厚なリズム、かつ美麗で軽快なメロディーを持つアルバムタイトル曲である2曲目はまさに「圧巻」です。 |
Man-Child評価:★★★★★
70年代のファンク期のハービーハンコックのアルバム。 ファンク度数はかなり高い。構成員一丸となったアンサンブルによる怒濤のファンクはかなり音圧高く、メモラブル。 ウエインショーター、スティービーワンダー、ワーワーワトソンのプレーも光る。日本で出たコンピレーション『洪水』というのもあるので区別に注意。10点中7点 |
Quartet評価:★★★★★
当時若手実力派として注目株だったウィントン・マリサリスをフィーチュアしたハンコックのカルテット。ウィントンの実力をひしひしと感じさせるアルバムだが、バックの「ザ・トリオ」(ハンコック−ロンカーター−トニーウィリアムス)もよい。個人的には、ハンコックのピアノに何かを感じるのはこのアルバムの頃まで。サウンドクリエイターとして全体を俯瞰する能力やアイディアは認めるが、以後の彼にはジャズピアニストとしての魅力はあまり感じなくなってしまった。 |
Headhunters評価:★★★★★
やっぱり「カメレオン」。この曲を思いつくだけでもかなり凄いが、各プレーヤーが非常にストイックに、与えられたフレーズを延々繰り返すまさにファンクネスな展開。ハンコックはその「カラオケ」をバックに実に自由にムーグのフィルターを捻り続ける。1人だけ、ハンコックの「煽り」に耐え切れず暴れだすハーヴィー・メイスンが痛快!そしてその倍返しで後半ローズ・ピアノでハーヴィーにキッチリおしおきするハンコック。・・・超カッコいい。 あと何というか、とても人工的な定位の録音である。おそらく同時録音のはずなのに(前出「カメレオン」は最初と最後でテンポが違う 笑)とてもドライな音質だ。それがこのアルバムを現代まで生き延びさせている・・というか今聴いても遜色ない! |
New Standard評価:★★★★★
ジャズピアノの巨人が最近の新しめのナンバーを料理。その素材とは ドンヘンリー ピーターガブリエル ビートルズ サイモン&ガーファンクル プリンス カートコバーン シャーディー スティービーワンダー コックさん達は=マイケルブレッカー/ジョンスコフィールド デイブホランド/ジャックデジョネット/ドンアライアスリハーモナイズしたりコックたちの腕がいいのでおいしい料理ができたとさ。10点中9点 チャレンジングな一枚 |
Cantaloupe Island評価:★★★★
最近では、US3のカンタループが有名ですが、その元の元がこのCD。ハービーのねちっこくも理知的なピアノの8ビートのリズムが、いわゆるジャズロックとしてクールに決まっています。表題曲以外にも電子系直前のハービー・ハンコックのジャズが満載。ちなみにカンタロープ・アイランドは、70年代にもセルフカバーしている。 |
Takin' Off評価:★★★★
−最近、クラブ・ジャズで活躍中のハービー・ハンコック。 最新のアルバムである「Future 2 Future」をきいてからこっちへくると「誰だこれ?!」と思ってしまうかもしれません。 「Takin' off」の録音は1962年ですから、まだハービーは20代前半。若いです。でもしっかりと上手い。 やっぱりこのCDでは「Watermelon−− Man」に注目でしょう。後年、ハービー自身がエレピでリメイクしていましたが、私はこちらの原曲の方が好きです。Alt. Takeまで収録されていますから、聞きごたえがあります。もちろん、その他の曲どれも質が高いです。 JAZZを初めて聞くという人にも、すんなりと受け入れられるのではないでしょうか?− |
洪水評価:★★★★
"処女航海"に心奪われた方。"ヘッドハンターズ"にノックアウトされた方。アコースティックもエレクトリックも自在に操り、自己の主張を体現してゆくH.ハンコック。 '75年の日本でのライブという所もいいじゃないですか。後半のM.CはH.ハンコックのものでしょうか。美しさとファンクネスを綴るH.ハンコックのPiano/Keyも然ることながら、P.ジャクソンのグルーヴィーなベースラインにもメロメロ。 圧倒的な音の洪水と押し寄せるグルーヴの洪水に酔いしれてください。 |
Empyrean Isles評価:★★★★
1964年の作品。 このカルテットの演奏には思わず息を潜めてしまう緊張感がある。それぞれの楽器が活き活きとしていて、全体に躍動的であり、フレディーの演奏は熱い。フェードアウトがとても心地よい。 スピード感のある"ONE FINGER SNAP"、ロン・カーターのベースが全体を引き締める"OLILOQUI VALLEY"。スリリングな展開の中で少し息を抜けるのが"CANTALOUPE ISLAND"。Us3によってカヴァー(サンプリング)されたことでも有名な曲。Hip-Hop。 強烈なアドリブとテーマ、抑揚のきいた展開の"THE EGG"。 聴き応えのある一枚。 ジャケットのデザインはもちろんREID MILES。文句無し! |
Maiden Voyage評価:★★★★
マイルス・コンボに在籍中の若手ピアニスト、ハービー・ハンコックがリリースした60年代ジャズの進路を示した快作。ジャズにありがちな恋や愛の歌ものも黒人の苦しみをプロテストする叫びからも無縁なアウトドア感覚とでもいえそうなタイトルである。マイルス・コンボのトランペットをF・ハバードに変えただけのメンバーだが、マイルス色は一掃され、さわやかで新鮮なモーダルな編曲とアドリブが展開されている。Maiden Voyageはまさに船出のイメージをもった曲だが、おそらくこの新しさは60年代新主流派ジャズの進出の象徴にもなったはずである。The Eye Of The Hurricaneのすさまじさ、Dolphin Danceの楽しさなどきき所がいっぱいである。惜しむらくは録音に迫力がなく、コールマン、ハバードといいソロをとっているのにか細い音に聞こえる。しかし、コールマンのフレーズは実に新鮮だ。マイルス・コンボでも健闘しているが、ハンコックのコンセプションにマッチしている。音色の豪快さには欠けるが、もっと評価されていいサックス・プレイヤーだ。 |
My Point of View評価:★★★★★
仕事で疲れて満員電車に揺られて言えにたどり着いた40代の1サラリーマンが、マンションのドアを開けたとたんに「おとーさん!」ドドドドド、と走り寄る子供たちの姿を思わせる和みアルバムだ。特に2を聴いていると、よーしとかいって高い高いぐらいしてあげたくなってくる。その他4も5もハービーハンコックのいい人っぷりをあらわすような和みテーマだ。キースやチックのように、俺が俺が的に主張せず、ドナルドバードは師匠筋だからいいとしてもモブレイやグラントグリーンのようなすぐ後にマイルスバンドに合格したサラブレッドとしては片腹痛いようなハードバップ界の人たちにこんな和みのテーマを吹奏させるハービーの奥深さ、というのは底が知れない。それでいて1のような売れ筋もはずさないしたたかさ。まさに理想の上司ハービーを証明するような一枚だ。 |
ウイントン・マルサリスの肖像評価:★★★
若手メインストリーム・ジャズの旗頭としてシーンを引っ張ってきたウイントンのデビュー作は、ハンコック等の強力なバックアップを受けて、東京で録音された。 ガキとは思えない圧倒的なテクニックが余りにも凄すぎて、陰影感が薄いとか、心がこもっていない…などと、つい言いたくなるベテランの気持ちもよく分かるが、私もそう感じる(^o^;; そんなに軽々と"RJ"を演奏するなよ、と言いたい。 デビュー当初は、サンタナ等と同じステージで(渋々)演奏などしていたが、その後は押しも押されぬマジメ派若頭として現在まで第一線で活躍しており、同年代のベンチマーク対象となっている。人種問題などを持ち出したり、あまり小難しいことを言わず、ミュージシャンなんだから演奏に集中して欲しいものだ。饒舌なのはラッパだけにして欲しいのは私だけだろうか。 |
Future Shock評価:★★★★★
時代を感じさせないサウンドはすごい! マイルスデイヴィスに「あいつは電気製品が好きだ」 と言われたとか言われないとか。 TV番組でもたまに使われているらしい。 Rockitはやっぱり名曲です。 |
マイルス・イン・ベルリン評価:★★★★★
暑さをしのぐには、どうすればよいか? 短パン、Tシャツでバケツに足を突っ込んでスイカを食べるのもよいが、思いっきりドレスアップしてリゾートホテルのプールサイドで、パラソルの下、トロピカルなカクテルをすするのも、マタよい。 で、本作は、後者の涼しさにぴったりハマる作品だと思う。 マイルスのクールなトランペットと、ハービーハンコックのピアノが、す−ッっと汗をぬぐってくれる心地よい風のよう。 ライブ盤の雄「フォア アンド モア」はむしむしする熱帯夜に、眠ることをあきらめてビールをかっ喰らうのに最適だけど、これは夏の昼間に、ソファに寝そべりながらうとうと聞くのに最適。 暑い季節にはぜひ! |
The Prisoner評価:★★★★
このアルバムは人気作『Speak Like A Child』に続いて発表されたもので、その続編であるとされています。確かに曲調が似ていて、強化されたホーンセクションの分厚いハーモニーが特徴的です。また、フリューゲルホーンやテナーサックスのソロがフィーチャーされた反面、ハービーのピアノ・ソロが少なくなっています。これが『Speak Like A Child』に比べて人気がないのは、ジャケットカバーが Lovely でも Romantic でもなく、ハービーのピアノもリリシズムにあふれていないからでしょう。 しかし、このアルバムには意味が込められています。冒頭曲の「I Have A Dream」がそれを示唆するように、録音の1年前、1968年に銃弾に倒れたマーチン・ルーサー・キング牧師へのオマージュになっていて、アルバム全体が組曲として構成されているのです。そのことを思いながら聴くと、曲たちが少しだけ違って聞こえるかもしれません・・・ |
サマータイム評価:★★★★★
「テーク・ファイヴ」の作曲者として有名なアルトサックス奏者ポール・デスモンドの音楽は聴きやすいためか、なんとなく軽んじられている。デイブ・ブルーベックとのコンビが長く、テーク・ファイブがあまりにも有名になったためと、スタンダード・ナンバーを演奏する機会が多いのも、軽く見られる原因かも知れない。しかし、くぐもったような、しっとりした暖かい音色でもスタンダード曲を軽々と吹くデスモンドは魅力に溢れている。なにより、疲れた時、落ち込んでいる時に聴いても、コルトレーンの音楽のように、暗い気持ちにならない。そこがいい。(ある人にとってはそこが食い足りないのだろうが・・・)。RCAからA&Mに移籍し、名プロデューサーのクリード・テイラーと何枚ものアルバムを残しているが、ベストはやはりこれだろう。表題曲サマータイム以外に「いつか王子様が」「枯葉」などのスタンダードに加え、「過去を求めて」などの珍しい曲や、ビートルズナンバーにも挑戦。ハービー・ハンコック、ロン・カーター、アイアートなどの豪華なサイドメンももちろんいい。熟練したベテランがオーケストラをバックに肩の力を抜いて軽々と吹いた傑作。いつまでも聴き飽きない。(松本敏之) |
ハービー・ハンコック・トリオ '81評価:★★★★★
やはり指が長いのか。パキパキしたピアノ弾きますね。ファンク路線よりもこういうオーソドックスなやつのほうがいいすねえええ。20年以上前ですか、これも。モンスターが評判よくなかったから、原点に帰ったのかな。ロンカーターもトニーウイリアムスもやっぱりこのフォーマットがはまるなああ。パーカッシブな演奏がかなりいけています。やっぱしこういうメインストリームがジャストフィットだ。リリカルな部分はきちんと情感入ってるし。トニーのブラシはやっぱし神業。 V.S.O.P.みたいなのまたやってほしいなあああ。 10点中8点 |
ザ・ピアノ評価:★★★★
ハンコックの、数少ない、最初のソロアルバムである。多彩を極める、ハンコックの、原点とも言える様な、メロウで、耽美的な[個人的には、ハンコックの、1番好きな部分です.]ピアノが、存分にきける、素敵な1枚。 、 |
ヘッド・ハンターズ評価:★★★★★
奇妙なジャケットが気になり何気なく手にしたのがこのアルバムだった。 家に帰り再生してみると耳に飛び込むシンセベース。 ほどなくドラムの一打目の音が響く。一瞬何が起こったのかわからなくなり混乱してしまった。 大袈裟な話でも何でもなく即座にそのグルーヴに魅了されてしまったのだ。 そんなグルーヴが延々と続く。曲が変わり速く激しく打ち鳴らされる。 もう完全にこの音楽の虜になっていた。 聞けばこの作品はその筋で革命的な名盤だという。 そう知ったところでJAZZやFUSIONに疎い僕にはピンとはこない。 だが再生開始わずか12秒で夢中になってしまったアルバムであることは確かだ。 そういった意味で僕はこのアルバムが最高の名盤だと断言します。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★
自分は最近のスムース・ジャズのファンなのですが、いつもこのアルバムが、売り上げチャートに何となく入っていて、店頭やサイトなどで紹介されていたりすることも多いので、気になったので聞いてみたのですが、印象に残るほどの良い感じの曲というのは1曲もなかったです。4曲目は迫力があってそんなに悪くはないですが、迫力のある部分とバラード調の部分とを行ったり来たりするので良い曲だとは言い切れません。なんか、アルバム全体が混沌としているという感じです。楽器をやる人になどにはわかるのかもしれませんが、聴くことオンリーの自分のような者にとっては、天才ベーシストとか聞いても、どのへんが天才なのかピンときません。曲が良くなければ、テクニックがどうのこうのと言われても楽しめないことに変わりありません。日本では、キャンディーズやピンクレディーが人気だった昭和51年の古いアルバムですから、楽しめなかったとしても不思議ではありません。Earl Klugh(アール・クルー)のデビューが、同じ1976年なんですが、こちらはかなり良いですね。今でも十分楽しめます。80年代初頭に入ってしまいますが、シャカタクや、日本のYMOのアルバムなども結構楽しめます。でもこの、「ジャコ・パストリアスの肖像」は、それほど楽しめませんね、メロディラインが明瞭じゃないんです。(それが、フュージョンというものなのかもしれませんが。) ちなみに「ワード・オブ・マウス」というアルバムのほうは、やはり混沌としていますが、美しいと思う曲もありました。スムース・ジャズのファンの自分としては、ベース・ギター奏者として、Wayman Tisdale と Gerald Veasley をお勧めしますので、ぜひ聴いてみてください。(2人ともベース・ギターだけではなくKeyboardも扱うマルチプレーヤーです。) Marcus Miller という人もベース・ギター奏者として有名みたいですが、スムース・ジャズ的ではなく、お勧めできません。あと、ギター奏者になってしまいますが、Norman Brown という人が超おすすめです。この人は、今のスムースジャズ系の中で5本指に入る人気と実力の持ち主です。Norman Brown のアルバムを聴いたら、現在Jaco Pastoriusファンの人も、Jaco Pastorius のことは、どうでもよくなると思います。ぜひ、聴いてみてください。 |
バタフライ評価:★★★★
いやぁ−、スゴいです。 こんなセッションが実現したのだから・・・。 実現しただけでも、スゴいのにこの素晴らしさったら・・・。 この顔合わせをセッティングした関係者に感謝せねば。 絶頂期のハンコック・バンドの勢いを借りて、 彼女も気持ちよく唄ってます、ホント。 まぁ、不満点としてはドラムがマイク・クラークなら もう完璧ってことぐらいかも。でも、あのドラムだとボーカルが完全に喰われちゃうからね。 これで、良かったのかも。 聴きたくなったでしょ? どうします?買っときますか? |
サンライト評価:★★★★
"Head Hunters"は間違いなくジャズファンクの路線を明示化した傑作とは思いますが、それ以降、ストレートなジャズ(V.S.O.Pとか、C.コリアとのデュオ作品とか)もやりつつ、このファンク路線を続けてくれたことに感謝します (^^; まぁ、前述の"Head Hunters"や80thの"Future Shock"などにおける評価が高すぎて、70th中後期の(ファンク作品群)が今ひとつスポットライトを浴びられない?のが個人的には残念です。 #決して、片手間に作ったのではないでしょうから。。 [1]から[3]まではヴォコーダ(うわー懐かしい)を使い自らがVoを取っていますが、別に聴かせるためのモノではないでしょうね(^^; グルーヴを演出するための1手段だと考えています。前後の作品群も同じ感触なら、是非聴いてみたいと思います。 |
ワード・オブ・マウス評価:★★★★★
この作品は自分が聞いてきた中で〓1です。 ジャコの作品の中でも〓1だと思うのですが、 ミュージシャンの評価も凄く高く一流のミュージシャンをも 魅了するのがジャコ・パストリアスの魅力の一つだと思います。作品を通して何か潜在的な狂気のようなものが見え隠れします。 曲はそれぞれバラバラなようで実はトータルな流れがあり、 一番始めのクライシス(危機)と言う曲から始まり、 そこから変遷を辿って最後には静寂が訪れ希望や未来が見えてくる と言うような壮大なコンセプトで作られているような気がします。 なので始めから最後まで聞き通して聴くべきで、 かなり聴き手の力量を要する作品です。 あと、ジャケットの白夜の写真も素晴らしいです。 |
ラウンド・ミッドナイト+1(オリジナル・サウンドトラック)評価:★★★★★
オープニング、ボビーマクファリンをフィーチュアした「ラウンドミッドナイト」が絶品。「ピーコック」や「チャンズソング」などの美しいオリジナルも秀逸で、映画サントラとしてだけでなく、オールスターのジャズアルバムとしても楽しめる極上のアルバム。今は亡きデクスターゴードンのテナーも泣かせる。 |
ライフ・タイム(完全限定生産/紙ジャケット仕様)評価:★★★★★
マイルスのもとで17歳でデビューするという天才ぶりを発揮したトニー・ウイリアムスは60年代ジャズドラムの革新者でもある。パルスを生む細分化されたシンバル・ワークやアクセント十分なスネアやバスドラはこれまでのハードバップ・ドラマーにない新しい世界を開示した。このアルバムはサム・リバースの参加からもわかるようにフリー・フォームな要素を取り入れたもので、一般的にはなじみにくく難解に聴こえるかもしれない。しかしトニーのひらめき、緻密な構成力は見事で、完成度の高い内容に仕上がっており、新たな時代の息吹を感じる。ジャケットのデザインも素晴らしく、弱冠18歳のリーダーの意気込みを伝えている。その名もライフタイム、すなわち人生そのもである。 |
処女航海評価:★★★★★
ジャズを聴いたことのない私でも知っているハービー・ハンコック。 とっても良かったです!! 海にちなんだ楽曲ということでしたが、とっても耳障りが良いです。 目を閉じて音楽に耳を澄ませば・・・うっとり。 そんな気分にさせる一枚です! |
スピーク・ライク・ア・チャイルド評価:★★★★★
美しくもミステリアスなホーンのアンサンブル、スインギーなベースとドラム、そしてリリカルなハンコックのピアノ。『スピークライクアチャイルド』、『ライオット』、『ラウンドトリップ』等の名曲を収録。ブルーノート時代のみならず、ハンコックの全キャリアを振り返っても、屈指の名盤といえます。 |
コーリッジ評価:★★★★★
天使の歌声、ブラジルの至宝と呼ばれる、ミルトン・ナシメントの世界デビューアルバムです。オリジナルリリースが1967年、しかもレーベルがCTIですので、今聴くと、大げさなオーケストレーションなど、特にアレンジに古さを感じます。しかし参加しているミュージシャンはハービー・ハンコックを始めそうそうたるメンバーです。収録曲も初期の傑作ぞろいです。特に名曲"ブリッジ(トラヴェッシア)"の英語の詩は聞き逃せません。ミルトンファン、ハンコックファンを始め、ブラジルものが好きな人にとっては外せないアルバムです。(もちろんCTIファンにとっても) |
ハプニングス評価:★★★★★
ジャズメンには、この一曲というものがある。たとえばマイルスだったら「カインド・オブ・ブルー」ビル・エヴァンスだったら「ワルツ・フォー・デビー」。ヴァイヴのボビー・ハッチャーソンだったらこの「処女航海」だ。ハービー・ハンコックも参加しているが、ハンコックの「処女航海」のアルバムより、このアルバムのほうが上。ハチャーソンのヴァイヴの美しさにただ聴き惚れるだけだ。(松本敏之) |
ブルーノート・フォー・アプレミディ・グラン・クリュ評価:★★★★★
ハービー・ハンコックの"ドルフィン・ダンス"で始まって、ボビー・ハッチャーソンの"処女航海"につながるところがいいですね。また、あまり有名ではありませんが、やはりハンコックの"ミモザ"が入っているところも心憎い選曲です。"ミモザ"はハンコックのいわゆる擬似トリオアルバム「インヴェンションズ アンド ディメンションズ」に入っている曲です。ラテン風というより南の楽園風の曲です。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★★★★★
ボーナストラックは基本的にオリジナルアルバムの雰囲気を壊してしまいますが、無いと物足りないというのも確かにあります。痛し痒しというところです。別テイクは資料としては貴重で、ファンとしては聴いておきたいものですが、やはりボツはボツというものが少なくありません。そんなボーナストラックが多い中で、当アルバムの特に"6/4ジャム"は非常に興味深いものです。ボーナストラック以外では日の目を見なかったものに違いありません。基本的に単調な曲です。パーカッションをバックに、ジャコが同じリズムパターンを延々と刻み続け、時折ハンコックが遠慮がちにフェンダーローズで絡んでくるという構成です。ただし最後から2番目あたりでハンコックのフェンダーローズがヒートアップします。その後はまた元に戻るのですが、これを聴くだけでも価値があります。この曲を選曲した人に脱帽です。多分もっと聴きやすい別テイクなんかも選択肢としてあったはずです。 |
クロスオーバー・イレブン~タイム・アフター・タイム~評価:★★★★★
−かつて1978年から20年以上NHK-FMでの定番クロスオーバーイレブン。かつて中学・高校時代・大学と毎夜のように聞いた当たり前の毎日が突然終わってしまい悲しんでいましたが、今回新しく新録で収録!お勧めはちょうど11時過ぎから聴くのが最高です。聴いていた人にはあの懐かしい日々が蘇り、うれしくて泣けてしまいます。そして聴いたことが無い方でもこの選曲、そ−−して津嘉山正種さんのナレーションで一気にファンになってしまうでしょう。− |
ベスト・ブルーノート100評価:★
「全ての曲が100秒だけ」と、何処かに表記されていたら、いったい何人の人が購入するだろう?どこにも表記無しで「CD2枚で100曲なんだから考えればわかるでしょう」は無いよね。絶対不可能とも言い切れないからね。俺はまぁ自分の不注意だし寝ながらでも聞くか…で良いけど、生真面目に、熱く怒る人が訴えでもしたらどうなるか見てみたい。ちょっと消費者をナメているね。 |
ウナ・マス評価:★★★★★
タイトルの「ウナ・マス」("UNA MAS")とは、英語で"ONCE MORE"、日本語だと「もう一回」という意味です。タイトル曲では一旦演奏が終わったところで、"U−NA MAS"という掛け声とともにまた演奏が始まります。 ドーハムにしては珍しくラテン風の明るいアルバムです。それが許せないという人もいますが、とても楽しいアルバムです。 マイルス・バンド参加以前のハービー・ハンコックやトニー・ウイリアムスが参加していて、遠慮がちに演奏を楽しんでいるのが伝わってきます。きっとこのバンドでメンバー紹介で名前を呼ばれたりしたら、二人とも照れ笑いして答えたでしょう。 |
Possibilities評価:★★★★★
I think this CD is very nice. I am very satisfied with the quality. I think Herbie is very talented as a musician and a great human being who has brought out the very genuine and artistic side of each of the artists. We hear a new and different side to the famous artists and for the first time hear the enthusiastic sides to the not so famous artists. Bringing the jazz/world feel to the pop feel makes this a very unique effort and the result is not only successful but touching and memorable. I think this is one of his best cd's and one that will remain a cd that will be played for a long time as a memorable one. It gives the feeling that the artists on the cd will also like the cd themselves personally as unique. I already find myself recalling the melodys within myself. There's that much human emotion in it. It's unique and nice that it's coming from a jazz-oriented artist. This cd gives hope to humankind. It reaches many people.
|
イン・ア・サイレント・ウェイ評価:★★★★★
統一感のある音楽である。あまりJazzを感じさせず、ジャンルを超えた良質の音楽である。柔らかい音にリラックスできると同時に、多くの刺激を受けることもできる。だから知的な活動のバックで流れるBGMに最適と感じる。 音楽を聴きながら、映像を見ている錯覚を感じた。全体の色調は暗であり、淡である。しかし、その色調のバックの中で、鮮やかな色彩が湧き上がり、踊っている映像だ。例えばJackson Pollockの絵画のようで、キャンバスに叩き付けられた色彩が絡み合い、全体を構成する。鮮やかな色は8人のミュージシャンが奏でるモードに対応するのだろうか。なるほど、凄腕の人ばかりが揃っている。色が鮮やかなのは当たり前だが、他とは混じらない、しかし調和する色彩を慎重に創り出したのだろう。色彩は様々に相互作用して変化しながら、それでいていつも好い具合に調合されている。 全体をまとめるマイルスの力を感じる。方向を示すとともに統括する能力がマイルスの「魔術」なのだろうか。この力は、自叙伝で語るように、バンドとしての音楽を重視することから生まれるのだろう。「すばらしいミュージシャンが揃ってさえいれば、状況に応じてそこにあるもの以上の、自分達でできると思っている以上の演奏が生まれることがオレにはよく分かっていた」。確かに「Kind of Blue」と同様、他にはない新鮮で美しい音楽である。 |
ポシビリティーズ評価:★★★★★
サンタナ参加の一曲をFMで聞き惚れ、ハンコックの今作エピソードを読みたく国内盤を購入しました。 3曲目のa song for youのクリスティーナ・アギレラがすごかった。(6種類のテイクを彼女は歌い、ハンコックはすべてOKテイクだったと賞賛) 私的にはこれだけで2580円の価値がありますが、参加ミュージシャン<トラック>をざっとメモしておきます。 ヴォーカル・・・ジョン・メイヤー<1>、ポール・サイモン<4>、アニー・レノックス<5>、スティング<6>、ほか。 ドラム・・・・スティーヴ・ジョーダン<1,4,6,10>、ほか。 ベース・・・・N・イースト(4プレイ)<3>、ジョン・パティトゥッチ<6,10>ほか。 キーボード・・・GregPhillinganesほか ハーモニカ・・・スティーヴィー・ワンダー<9 彼の80s代表曲ですね【映画ウーマン・イン・レッド】> ハンコック氏は、効果的にゲストを選び、ピアノで各曲をデザイン。ジャジーになりすぎぬように自分以外のキーボード奏者を起用、パーカッションとともにサウンド空間を美しく広げています。 昨年のケニーG【デュエット】とともに、ACやAAA(トリプルA)、スムース・ジャズ等のFM局からは当分使われる好盤です。また、一般に聞いてもジャズ・ピアニストが創造した洋楽の凄みが堪能できます、芸術の秋の一枚としてもどうぞ。 |
先頭に戻る |