Things Are Getting Better評価:★★★★★
『マーシー・マーシー・マーシー』でのファンキーなキャノンボールもいいけど、ここでの「やっぱりビ・バッパー」な彼も素晴らしい。渋いです。いつも通りブルージーなミルト・ジャクソンのヴァイブも聴けてうれしい。その上、ピアノはウイントン・ケリー、ドラムはアート・ブレイキーとくれば、これはもう「お買い得福袋」。買いでしょう。 |
In San Francisco評価:★★★★★
1959年10月18,20日シスコのジャズ・ワークショップでのライブ録音。パーソネルは弟のナット・アダレイ(cor)、ボビー・シモンズ(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイス・ヘイズ(ds)で、寛いだジャズの雰囲気を見事に表現している。キャノンボールはとてつもない、天才的なフレーズを紡ぎ出す名人だが、「マーシー・マーシー・マーシー」がそのリズムとメロディーだけであれほどのヒットをしたためか、その後の彼のアドリブを、演奏側も聴衆側も望まなくなったのは私的には非常に残念。しかしここの時期のキャノンボールはマイルス・コンボを離れ自己のグループを結成後1ヶ月を経て録音されたもので、すばらしい演奏を繰り広げている。マイルスとの共演盤である「サムシン・エルス」・「カインド・オブ・ブルー」・「いつか王子様が」と、ピアノのビル・エバンスとの共演盤、ナンシー・ウイルソンとの共演盤、自身のアルバムで「キャノンボールズ・ボサノヴァ」・「イン・シカゴ」などと同様に5つ星が相当でしょう。 |
Nancy Wilson & Cannonball Adderley評価:★★★★★
キャノンボールとナンシーは、ナンシーが初めてニューヨークに来た時からの付き合いだそうで。それだけに気心の知れた仲間とのリラックスしたセッションといった雰囲気で、安心して聴ける一枚。ナンシーの張りのある声と、活きのいいアダレイ・ブラザーズが絶妙なコンビネーションを発揮するオイシイ一枚。後半のインストものもいけます。 |
ノウ・ホワット・アイ・ミーン +2評価:★★★★
キャノンボールがエバンスの影響をモロに受けて、やけに気取って演奏している。彼の演奏で良く聴かれる「ぴーひゃらぴーひゃら」と言う安っぽいフレーズが少ないのも良い。 お奨めはキャノンボールの口癖から取って名付けられたと言う表題曲。パーシー・ヒース&コニー・ケイと言うMJQの2人とエバンスと言う名手を従えて、ノリの良い演奏をクールに決めている。しかも別テイク付き。 |
Somethin' Else評価:★★★★
ミュートで枯らされたマイルスのトランペットは、何ともセピアにニヒルだ。 だが一方、時折ミュートからはみ出すように抑え切れない感情がビリビリと染み出てきて心を捕らえる。自身を重ね合わせているかのようだ。マイルスの吹き方も特徴的だ。まるでまっさらな消しゴムの角を使うように、と言ったらいいのだろうか。一瞬一瞬を、整えられた音のエッジで勝負しようとしている。こういった「ならでは」の微細な奏風にも思いを至らせてみたい。 |
ブルーノート・ノンストップ 60トラックス評価:★★★★
ジャズの名曲が60曲入ってはいるものの、聞き所だけなので、一瞬で終わってしまい忙しないです。でも有名どころを押さえているので良いと思います。ジャズ初心者の私にとってはと−ってもお得です。 |
マイルス&コルトレーンBOX評価:
コルトレーンがマイルスのバンドに参加したのは1955年9月のことで、その後両者は61年まで行動をともにした。本作は2人の共演に焦点をあてた6枚組のボックスセット。プレスティッジのマラソン・セッションや60年ヨーロッパ・ツアー時のライヴ録音などを除けば、両者の共演はコロンビアに集中しているので、内容的にもすこぶる中身は濃い。『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』からスタート、『マイルストーンズ』『カンド・オブ・ブルー』『ジャズ・アット・ザ・プラザ』『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』といったアルバムに分散収録されていた両者の共演がすべてここに集められている。加えて別テイクも18曲。マイルスとコルトレーン、ともに押しも押されぬジャズの巨人だが、コルトレーンは最初、マイルスの弟子であり生徒だった。それが徐々に実力を蓄え、強烈な個性を発揮してマイルスとは別の道を歩むことになる。したがって、本作はコルトレーンの成長過程を記録したドキュメントでもあり、そうした観点から聴くのも興味深い。(市川正二) |
NOW JAZZ評価:★★★★★
本当に、ずるい。コンピレーションなら当たり前だが、まさにいいトコを集めたおした、という感じ。 ジャズの入門盤、としては最適なのではないでしょうか。この中から自分の好きな感じの曲を見つけ、その奏者のCDを探すも良し、そのジャンルや時代のCDを探すも良し。 ラストにハービー・ハンコックの処女航海を持ってくるあたり、にくい。 |
カインド・オブ・ブルー+1評価:★★★★★
マイルスのアルバムは100枚はあるが、聴き飽きないのは10枚ほど。特に初期のものに傑作が多い。その中でも1枚だけ選ぶとすれば、1959年録音のこれだ。コルトレーンのテナー・サックス、キャノンボール・アダレイのアルト・サックス、ビル・エバンスのピアノ、ポール・チェンバースのベース。豪華という表現を通り越したスーパー・メンバー。どの曲もタメ息が出るが、1曲目の「ソー・ホワット」。3曲目のビル・エバンスのイントロが息をのむ美しさの「ブルー・イン・グリーン」がとりわけいい。マイルスの音楽は夜更けが似合う。死ぬまでの何夜、繰り返し聴くことになるのだろうか。音源が磨り減らないCDでよかった。SACDなので音は抜群(松本敏之) |
マーシー・マーシー・マーシー評価:★★★★★
「直球勝負」このアルバムを例えて言うのならこの言葉だと思う。 下手に小細工をしていない、ただまっすぐに聴いているひとたちの心に入り込んでくる。 ときに歯切れの良いテンポで、ときにコミカルだけど優しく。アルト・サキソフォンを使うミュ−ジシャンの中では、キャノンボ−ル・アダレイが一番だと思うそして輝いているのは、この「マーシー・マーシー・マーシー」 のライブ・アルバムだと思う。 |
1958マイルス+2評価:★★★★★
マイルスのアルバムは沢山持ってますがこれは比較的聴く回数が多いアルバムです。なんといっても曲が良いです♪ジャケット・デザインもかっこいいですね!難しい理屈は抜きにして楽しめるアルバムですよ。数少ないビル・エバンスとの共演盤でもあります。この二人の共演は最高に好きで、できればもっと聴きたかったな−…。その意味では「カインド・オブ・ブルー」もお奨めです。 |
マイルス & コルトレーン評価:★★★
マイルスの50,60年代の代表的な名曲が揃っているので、 初心者が入門編として聞くのはいいかもしれない。 でもマイルスファンだったらほとんどの音源を所有しているはずだし、 別テイク曲もわざわざ揃えるほどのものではないので、全く不要。だからこれからマイルスやジャズを聴こうという人には星5つ、 すでにマイルス聴いてる人には星1つということで、 間を取って星三つにしました。 |
LOVE JAZZ BOSSA NOVA評価:★★★★★
黒いオルフェ イパネマの娘 おいしい水 などこれそBOSSAの王道!と言った名曲が詰まった、素敵なコンピレーションアルバム。 ジャズのテイストがかなりお洒落感を出していますが、 聞き覚えのある名曲ばかりなので、初心者の人にも聴き易いのでは?と思います。 ちょっとだらだらしてしまった休日の午後に、アンニュイな気分に浸りながら聴いてみるのもいいかもしれません。 |
ゴー評価:★★★★★
最高に楽しいアルバムは何かと聞かれたら真っ先に挙げる一枚。名前を聞いただけで体が揺れて来るような面々が繰出す音楽はまさにジャズです。リーダーをはじめ全員すばらしいが特にウィントン・ケリーは絶好調で、ミュージシャンどころか、スタジオにいる人まで巻き込んでしまい、ジャストフレンズの演奏中『ケリー−−−!!』なんて叫んでしまっている。タイトル通りイケイケ(古い?)の演奏満載です。 |
JAZZ TIME(赤盤)評価:
「ジャズ・タイム」は東芝EMI、ユニバーサル、ビクターの3社が合同で企画したモダン・ジャズのコンピレーション3点セット。東芝盤は『青盤』、ユニバーサル盤は『白盤』で、ビクターから発売の本作は赤盤。これら3社が所有する音源を全部自由に使えるとあって、その内容は文字通りモダン・ジャズの名曲集。 本作の場合、『ディッピン/ハンク・モブレイ』からの<1>からスタート、ビル・エヴァンス・トリオ1961年のヴィレッジ・ヴァンガード・ライヴ<2>、アストラッド・ジルベルトの素朴な歌声をフィーチャーしたスタン・ゲッツの名演<3>と続き、そのあとモダン・ジャズの金字塔ともいえるソニー・ロリンズの<4>で大いに盛り上がり、チェンジ・オプ・ペースでナット・キング・コールのソフトな歌声<5>が聴こえるという構成。全13曲入ってるが、数えてみると半分以上の曲が他社音源ではないか。まさにレーベルを超越したモダン・ジャズの精選集であり、その魅力があますことなくここに集められている。(市川正二) |
キャノンボール・イン・ジャパン+1(紙)評価:★★★★★
1曲目のワークソングのイントロでキャノンボールのアルトとナット・アダレイのトランペットが、音合わせをしながらテーマに入っていくところが最高にかっこいい。正にライブの醍醐味がそこにある。ドライブのかかったパワー溢れるサウンドに圧倒される至福の瞬間だ。この乗り乗りのオープナーで会場は既に興奮の坩堝だ。 そこを見透かしたように、2曲目のマーシー・マーシーでチャーチライクな雰囲気を醸し出す。カントリー・プリーチャー・アダレイの心暖まる語りと、ダウンホームなザビヌルのピアノに脱帽。正にこれこそが本当の本物のファンクだ。こみ上げてくる熱い思いをを抑えることが出来ない。見事な演出だ。素晴らしいの一言のみ。 全7曲につまった最高のパフォーマンスとエンターテーメント。ライブはこうでなきゃつまらない。24bitでリマスターされた音の迫力をはじめて実感できた。キャノンボールがより一層でかく感じられる。キャノンボール・アダレー・クインテットの皆様、最高のライブを日本に残してくれて本当にありがとう。 |
キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ評価:★★★★
ボクにとって、このアルバムは、誰がなんと言おうとキャノンボールさんのワンホーンによる「2.アラバマに星落ちて」です。ウィントン・ケリーさんの美しいイントロに続いて、キャノンボールさんの歌いっぷりはもう文句なし!絶妙にじらす音出しには胸を締め付けられます。 |
サムシン・エルス評価:★★★★★
キャノンボールの、雄雄しい豊かな懐に逃げ込んで抱きしめて欲しいと感じながら、ただただクールでストイックなマイルスに魅かれる。ジャズに恋をするには、この一枚で十分です。「枯れ葉」。。。。衝撃でした。 |
ジャズ・サックス・タイム評価:★★★★
テナーとアルトの名手を集めたコンピ盤。なかなかの選曲でそれぞれのベストメンバーをうまく集めていて入門盤として重宝する内容である。音色、フレーズ、リズム感など聴き比べるとこの分野の名手たちがいかに異なった個性を持っているかがわかるであろう。ジャズの奥深さはサウンドの妙味に尽きる。 |
居酒屋JAZZ評価:★★★★★
基本的に、オムニバスは企画者のテイストが大きく反映されるので、ややもすると大きなお世話ということにもなり勝ち。本当に自分の好きな曲を自分なりに選んでMDなどに編集すれば、TPOにあった自分のベスト盤が作れるわけだ。しかし、初心者、入門者にとっては、これからどんなアルバムを買えばいいか、どんなアーティストがいて、どれが自分にあっているかを探すには便利なものだろう。このオムニバスは名演中の名演をそろえ、居酒屋で食事やお酒を楽しみながら聴くという設定になっている。リラックスしたセンチメンタル・ジャーニー(ジャッキー・マクリーン)、サテン・ドールに始まり、蓮の花(ケニー・ドーハム)で少しわくわくし、ニューヨークの秋、ワルツ・フォー・デビイ、あなたと夜と音楽でいやされ、アイル・クローズ・マイ・アイズ、コートにすみれをで心温まり、ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ、酒とバラの日々で少しセンチメンタルになり、ラウンド・ミッドナイト(マイルス・デイビス)でクールに仕上げる。コンビネーションも悪くない。その他個人的にほしい曲は、ボディ・アンド・ソウル、ダーン・ザット・ドリームなどか。でもこれにはきりが無いだろう。いくらでも組み合わせが可能だし、このようなオムニバスはいくらあっても良い。ただし、アルバム単位で(できれば昔のレコードの片面程度で)聴くことに慣れているものにとっては、一人のアーティストをもう少し多く味わいたいという願望も当然あるだろう。 |
ノウ・ホワット・アイ・ミーン評価:★★★★★
これは隠れ名盤である。キャノンボールに先入観をもってこのアルバムを聴かないエヴァンス・ファンがいるとしたら、あまりにももったいない。ここでは、エヴァンスによって引き出されたキャノンボールのデリケートでリリカルな一面が味わえる。エヴァンスに共感し、エヴァンスの音楽に溶け合おうとするキャノンボールの姿だ。1曲目「ワルツ・フォー・デビー」、アルトで奏でるこのテーマもまた愛らしい。2曲目「グッド・バイ」、曲のよさを壊さないように、切々としたバラードを品よく吹き切る。それから、ジョン・ルイスの「ヴェニス」が素晴らしい。聴いた後、このテーマをしばらくは口ずさんでしまう。 もっとこの組み合わせでの録音が残っていたら、そう思わせる演奏だ。 |
ベスト・ブルーノート100評価:★
「全ての曲が100秒だけ」と、何処かに表記されていたら、いったい何人の人が購入するだろう?どこにも表記無しで「CD2枚で100曲なんだから考えればわかるでしょう」は無いよね。絶対不可能とも言い切れないからね。俺はまぁ自分の不注意だし寝ながらでも聞くか…で良いけど、生真面目に、熱く怒る人が訴えでもしたらどうなるか見てみたい。ちょっと消費者をナメているね。 |
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