The Big 3評価:★★★★★
ドラムという楽器はもちろん演奏に活気を与えるのだが、それが欠けた時のよさというのもまたある。ちょっと輪が小さくなって、仲良しの会話という感じになる。ここでは3人の名人が寛いでジャズ語で語り合った。主役はもちろんミルト。バラードでもブルースでも自在にその名人芸を披露する。ギターは随所で応答し、密やかさを演出する。もっとレイ・ブラウンが出てくるかと思ったが、彼はダシのように陰に隠れつつ旨味を出している。 ハイライトは「ブルー・ボッサ」や「ウェイヴ」だろうが、「ムーン・グロウ」の親密な語り合いも楽しい。 噛むほどに味の出るするめのような好盤。 |
マーメイド・ブルーヴァード評価:★★★★★
今からそうですね24年ほど前友人たちと何とは無しに集まる秘密の隠れ家のような喫茶店のレコードの中にこのアルバムがありました。長い間その時に録音したカセットテープを聞いてきましたが、さすがにもうあのころの音色は聞かせてくれなくなりました。テープも相当伸びきってしまったんですね。このアルバムを聞くと今でもあの24年前にタイムスリップさせてくれます。なんとしてもこのアルバムを手に入れたいですね。私の中での最高のアルバムです。 |
エレガント・ジプシー評価:★★★★★
ギタリストのディメオラがすごく好きというわけではないが、バックを支えるミュージシャン達の好演もあいまって出来上がったフュージョンの名アルバムである本作はお薦めです。スリリングやユニゾンやタイトなリズムがたまりません。スパニッシュ−ラテンな雰囲気が良い。 |
GO GIRL評価:★★
直前の企画「ハモンズ」の路線そのままに作った電気アルバム。ほぼ全編を(当時流行だった)安っぽい打ち込みのリズムトラックが彩っている。曲も半分以上がシーケンサーで打ち込みを回しながらセッションしたようなもので、勢い一発感濃厚である。つまり安物の曲なのだな。 安い打ち込みも元を辿れば1970年代後半にYMOがやっていたあれの孫引き・曾孫引きのようなものなのだが、今更セルフコピーをやってもらってもなあという印象で、単に機材の性能と歌が進化しただけと思える。 これ以前の一時期の矢野と違い、疲れている時に聴くと非常に神経に障るので、取り扱いには注意すべき。中古で買ってつまらない曲はどんどん飛ばすのが正解。山田君のテーマ曲の浮き具合がまた壮絶ではある。とりあえず!ジェフ・ボーバとはもう手を切った方が良い。 |
ツアー・デ・フォース・ライヴ評価:★★★★★
ギターの達人とシンセサイザーの達人がライブをやらかした。強力無比なリズムセクションが恐ろしい=Steve Gadd,Anthony Jackson天才的なソロイスト=ヤンハマーとのコラボしてた時期で=エレクトリックギターに集中してた時期。なので、ヤンに一部食われている部分もあり。エレクトリック期を総括するようなセレクトになっており、サーカスミュージック的な=ハイテクニカル=演奏がやはり一番のセールスポイントでありまたスパニッシュテイストも捨てがたい魅力。この時点でディメオラは飽和点に達してした=傑作を出して=やることはほとんどやった=状況なので、本当はこのライブアルバムは次なるアイディアを模索していた試行錯誤期間なはず。であるがなかなかに状況打開は甘くはないのであるが。Die-hardなファン向け。Casual Listenerにはちょいとつらいかも。ファンサービスアルバム。Jan Hammer研究家は必聴。 10点中6点 |
エレクトリック・ランデブー評価:★★★★★
シンセサイザーバーチュオーソ=ヤンハマーとの激しいソロの打ち合いがまぶしいアルバム。ややインストに比重がかかりすぎてバランスを失いはじめたアルバム。10点中5点 全盛期は過ぎてしまった悲しいアルバム |
カジノ評価:★★★★★
音楽家としての頂点を極めたアルバム。スパニッシュなムードまでをもとりこみ独自のギターミュージックを確立。スタッカート気味のフレージング、ドラマチックな展開、安定したリズム構築。どれをとっても高水準なアルバム。10点中10点 |
スプレンディド・ホテル評価:★★★★★
もともとはローラー・ジュビリーのとてもポップなアコースティックギターソロに魅せられ購入したものの、冒頭からシンセバリバリのSFっぽい入りで、途中から入るディ・メオラのエレキの格好いいこと!一旦引き始めると止まらない早弾きはこのアルバムでも思う存分聞かせてくれる。発売当初は2枚組のLPであったほど創造力に溢れていた彼、ときには自らリードボーカルをとったり、かのレス・ポールと歴史的な競演をしたりと、時折リラックスした表情を見せるところ等、彼の音楽性の幅の広さを感じさせて十分余りある。ディメオラ色に塗りつぶされた名作である。 |
ライヴ・アット・ブルーノート東京評価:★★★★★
気ままに弾いているようで、エネルギーが強く感じられ、それでいてとてもリラックスできます。トリオはすばらしいコンビネーション。ライブに行きたかった! |
アースムーヴァー評価:★★★★
H.メイソンのリーダー作では"ファンク・イン・ザ・メイソン・ジャー" が一番だと思うのですが、その前に出されたこのアルバムもとても気に 入っています。 ノッケからなんともファンキーなコーラスとともにドライブする "K.Y AND THE CURB"(意味は知りません)や、"THE MASE"での印象的な ギターカッティングとドラムのビートの絡みは絶品です。 "FIRST SUMMER"でのH.メイソンのVibもメロウでGoodです。 面子を見てみると、L.リトナーやP.ラッシェンなどのジェントルソウツ つながりの面々や、加えて、SEAWINDホーンセクションが脇を固めています。 うひゃー、すごいですっ。 |
ダブル・レインボー評価:★★★★
上記のレビューは全く間違いだと思います。 「ポップ」や「格好良い」などと言ったことは考えないで音だけに集中してくれ、とニューヨークの超一流ミュージシャンたちに日野が言ったというインタビューを発売当時読みました。On The CornerやIn A Silent Wayなどのマイルスコンセプトを日野と菊池の二人が80年代に押し進めた挑戦的大作です。City ConnectionやDay Dreamといった前二作のポップなフュージョンとはがらりと変わって、その流れで初めて聞いた時はショックを受けました。M1のスティーブグロスマンのモーダルなソロやハンコックのローズソロなどは必聴です。あのアンソニージャクソンが「手がカチカチだ、休ませてくれ」と弱音を吐いたそうです。M5のオーストラリアの原住民アボリジンをテーマにした曲もクリエイティブなサウンドです。 |
スピノザ評価:★★★
カーペンターズのヒットでおなじみの"スーパースター"も、この人の アレンジで聴くとさらに胸に迫ってきます。 決して派手なプレーヤーではないと思うのですが、その存在感は超重量級 です。まさにフュージョン界の名バイプレーヤーといったところです。 "オン・マイ・ウェイ・トゥ・リカー・ショップ"のマイナー調サンバリズムにのって紡ぎ出されるフレーズには、思わず唸ってしまいます。 #本当に巧いです。 また、"プレリュード・トゥ・ザ・バレリーナ"では、オーケストラの アレンジも担当したとか。多才な人です。これに続く"ザ・バレリーナ" では、そのノドも披露しています。 どちらかと言えば、万人にウケるアルバムではありませんが、 フュージョンが勢いを失っていない頃の生き生きした音が聞きたい 方にはもってこいです。 |
アナザー・ライフタイム評価:★★★★★
現在TOTOのドラマーとしてその技とパッションを発揮しているサイモン・フィリップス。彼はそれまでにも数々のアーティスト/バンドのレコーディングや、ライブツアーに参加、常にその作品を十二分に充実させている。そんなサイモンのリーダーアルバムの一つが本作である。作曲はギタリストのレイ・ラッセルとともに中心になされ、レコーディングには”ヴァーサタイル”ギタリスト アンディ・ティモンズの参加も仰ぎ、全体としてフュージョン色が強く、かつてのクロスオーヴァーを彷彿させる仕上がりになっている作品である(本作に関わるパフォーマンスについては”Out of the Blue”としてライブ盤でも出ている)。アンディも自らの作品以上に伸び伸びとプレイしており、常に競演するアーティストに何らかのインスパイアを与えるサイモンの音楽的な求心力の強さを堪能できる。通常、ドラムスというと曲やバンドそのものの「骨組み」を司る印象が強いがサイモンに関して言えばまさに「奥行き」を作り出している。その彼の作りだす「宇宙」に多くのアーティスト、ミュージシャン、そしてリスナーは惹かれるのだろう。そんな彼の求心力の秘密が見えた気がする作品である。 |
誘われてシーサイド評価:★★★★
何故か1曲目の"誘われてシーサイド"のイントロを聴いただけで、 頭の中にC.レアの"オン・ザ・ビーチ"がフラッシュしました。 別に、メロディーが似ている訳でもないのですが。。(^^; まぁ、アルバムタイトルと1曲目の曲調が何となくそんな気に させたのかも知れません。 全編を通じて、メロウもの、明るいサンバもの、とスタイルをうまく組み合わせており、トータルではやはりタイトル通り、 海辺で聴きたくなるような雰囲気にさせてくれます。 ホストである今田氏はもちろん、バックのメンバーがこれまた ゴージャス。今は亡きG.ワシントン.Jrのsaxが本当にいいメロディー を奏でています(涙が出そうです...)。 ギターのS.カーンも(特にアコースティックで)いいプレーを 聞かせてくれます(結構、手グセフレーズを連発しているのは ご愛嬌かな?)。また、ベースのA.ジャクソンも"トロピカル・バタフライ" ではブリブリと活きのいいフレーズを連発!こりゃたまりません!! 音源自体は80th初頭のものなので、まだまだ活気のあったフュージョン シーンの面々が大層楽しげに演奏している様がうかがえます。 |
ハバナ・キャンディ評価:★★★
今や大御所の域に達したか?と思われるP.オースティン(vo)の'77年作品。 1曲を除き、全て自らのペンによる曲を並べています。正直、”はっ”とする目玉曲というのは無いかも知れません。 しかし、”R&Bばかりでしょ”という勝手な推測に反して、陽気なカリビアン・テイストがいい[4]や(意外にも)ロックンロール調の[5]、ゴスペルタッチの[6]などなど、曲作りの才にも非凡なところをしっかりアピールしています。 D.グルーシンとL.ローゼンという(後の)GRPレベール立役者コンビがプロデュースしていることもあってか、非常に軽やかで聴き易いのに安っぽさは全くありません。 本当にヴォーカリストとして面白味が出て来るのはもう少し後かもしれませんが、CTIというレーベルで(時期的にも)強力なバックの面子による演奏も楽しめる作品だと思います。 そのバックの面子は、E.ゲイル(g)、S.カーン(g)、W.リー(b)、A.ジャクソン(b)、S.ジョーダン(ds)等が参加。こりゃ、何があっても大丈夫ですね。 |
ザ・フォックス評価:★★★
いかにもCTIらしいサウンドが楽しめます。トゥーツ・シールマンズのハーモニカもいい味を出しています。アンソニー・ジャクソンとアンディ・ニューマークのリズム・セクションもいいですね。ワーグナーの“トリスタンとイゾルデ”は前半ワン・コードのソロが延々と続き、後半やっと有名な旋律が登場するのですが、編曲者のデヴィッド・マシューズはこのパターンが多いですね。私は好きになれませんが.......。 |
ハウズ・エヴリシング評価:★★★★★
ストリングスを加えての武道館ライブ!サイドメンには、リー・リトナーをはじめ”強者”を揃え、心地よく吹きまくる貞夫さんが最高だ!この会場に足を運べなかったのが残念なほどです。ラストの「マイ・ディア・ライフ」は圧巻!! |
ハート・トゥ・ハート評価:★★★★★
"Time again"や"Closer"を聴くと、マイク・マイニエリ+スティーブ・ガッドが入っていて随分シックで落ち着いた音楽をやるようになったなという気がしたりするのですが、実はこの3人(デイブ+マイク+スティーブ)はこのアルバムで既に一緒にやっていてマーカスとやる前に今また戻ったんだなと感じます。2曲目"SHORT VISIT"は、ギル・エヴァンスのアレンジで大所帯で来ます。これが最高で、ギル・エヴァンス節全開! 4曲目の"Lotus Blossom"はドン・グロルニックの名曲ですが、これってデビッド・サンボーンのライブで聴きましたね。良い曲です。またオススメしたいのが、"Sunrise Gospel"。リチャード・ティ+スティーブ・ガッドらしいグルーブで、デビッド・サンボーンがばりばり吹きまくり。 |
エレガント・ジプシー評価:★★★★★
ディメオラのギターは勿論ですが、地を這うようなアンソニージャクソンのベース、スティーブガッド、レニーホワイトのドラム等バックミュージシャンも好演。また、サンタナバンドにもいたミンゴルイスのパーカッションも存在感があります。本アルバムは、とにかくこの時代ならではの曲想、サウンドを楽しめます。 |
エレガント・ジプシー評価:★★★★★
元祖早弾きというイメージが先行しているが、このアルバムでのディ・メオラはスパニッシュからジャジーなフレーズまでこれでもかというほど自分を主張している。初めて聞いたときはまさにぶっ飛んで打ちのめされました。ロックとジャズ・クラシックの融合、クロスオーバー=後のフュージョンと言われる分野を自分では意識しないままに自然に開拓していたという意味でも凄まじいテンションが感じられるアルバムです。 今聞いてもやはり凄い!! |
《アドリブ誌リコメンド KUDU ベスト12》 24ビット・リマスタリング シューギー・ワナ・ブギー評価:★★★★
なんとも奇妙なジャケが目を引きますが、内容はほんまもん。 元々、S.カーンやA.ジャクソン、J.トロペイなどが参加して いるが故に購入したところがあるのですが、D.マシューズの アレンジの才には感服しました。2,3,4曲目は洋楽ファンなら 一度は耳にしたことがある曲だと思いますが、全てにおいて 見事にD.マシューズのアレンジが冴え渡っています。原曲を知っているが故に、下手なアレンジをされると聴きづらい だけのものになり勝ちなのですが、本作はいかにも巧くまとめ られています。 |
NYPB評価:★★★★
−通算4作目、スタジオ録音としては3作目の"The One"から、つづく"The Modern Juzz","The New Frontier"と第2期PONTA BOXをしょってきたバカボン鈴木(b)の衝撃の脱退から約〓−年、ついに第3期、2人となったPONTA−− BOXの待ちに待った新作だ。も一つ、これまでと違うので、プロデューサーと録音場所。プロデューサー/アレンジャーは、出ました、今や飛ぶ鳥を落としちゃう村田陽一だ。録音場所は、そう、私があこがれ続ける最高の街、ニューヨーク。しかもアヴァタースタジオ(旧パワーステーション)。− |
ダンスマニア(20)評価:★★★★★
最新のクラブ・ヒット曲からはじまり、後半を懐かしい曲のリミックスが飾る構成。サンダーパスがリミックス・プロデュースした曲が7曲入っており、彼らの世界に没頭できます。カジヒデキがつくったFAYE WONG / SEPARETE WAYSのALMIGHTY MIXやボーカルがフィーチャーされたAMERICAN PIEが聴けるのも面白い!かなりオススメ! |
トライアングロ評価:★★★★★
才能、テクニックがはっきり感じられ、こういう作品を聞くとジャズファンであることが嬉しいと感じる1枚です。 さわやかさがあり休みの日のBGMに最適です。 |
RENDEZVOUS評価:★★★★★
トリオって「フロントの人」と「それを持ち上げる2人」って感じる物が結構あると思いませんか? このアルバムは違います!3人が全力で戦っています!きっと耳を通せば、良く理解できることでしょう。その戦いはアルバムの最後をしめる曲“フロム・ウィズイン”でピークを迎えます。この戦いは歴史に残りますよ! |
ジャスト・アッド・ウォーター評価:★★★★
bassの新たな可能性を見出せる一枚です。個人的には2曲目に入っているかなりアレンジの効いたジャコのportrate of Tracy、bass奏者なら聞いて損はないと思います。 しかしすべての曲にVictir,Baileyの個性溢れるテクニックが見られます。2人のスタイルの違いを聞き比べるのも面白いでしょう。 ただし、bassかjazzに興味がない方には少し退屈かもしれません。 |
フレッシュ・オン・フレッシュ評価:★★★★
久々にディ・メオラ聴きました。アコースティックにうちこんでいたせいかしばらく離れていたのだが今回のは良い具合にエレクトリックを使って良いバランスである。ミュートを使ったりの昔の手癖に近い早引きも気持ち良いのだが、当時からするとずいぶん音作りにバラエティが豊かになりまさに熟練を感じさせる出来である。キーボードのゴンサロも血が合うのか息のあった演奏を聴かせるし、特にフルートのA・サントスが非常に良い味を出している。楽器編成がいっしょでも一味も二味も違うサウンドを出しているのが久しぶりだがなんかうれしい思いでした。星4つはせっかくの名曲“セニョール・マウス”がディ・メオラ一人による多重録音の出来がいまひとつ自己満足で終わっているようでアルバムラストゆえにちょっと残念といったところ。 |
ライヴ評価:★★★
苦言かもしれませんが?正直評価され過ぎの1枚。スティ−ブ・ガッドとアンソニー・ジャクソンのリズムセクションは完璧。ブレッカ−兄弟やサンボ−ンもとてもベストプレ−には、程遠い演奏。いまだに謎なの一枚が、GADDさんのBEST PLAYに数えられる。この一枚が、共演者の乗りの悪さ?本来誘発されて、すごいグル−ブになるはずが?30年近く時間が経過しましたが。聞くたびに、STEVE GADDショウ-。GADDファンにはたまらない一枚としか、27年経過して聞いても、名盤には思えません。サンボ−ンにしても、マイケルにしても、なぜリズムセクション以外ノリも音も悪いのは、何故? |
ウォーレン・バーンハート/ハンズ・オン評価:★★★★★
一曲目のショパン。完全にクラシックな出だしで始まり絶妙なポイントですっとジャズのインプロヴィゼーションに入っていくこところ。綺麗ですね。この一曲だけでも買いです。この曲ではマークジョンソンがベース、ピーターアースキンがとてもとても繊細なブラシを使ったドラミングを。。他、アンソニージャクソンやジョントロペアがご機嫌なプレイを。。レーベルが、dmpなので録音もクリアで澄み切っています。これは名盤なので、もう少し有名になるといいのにな。。 |
ジェントル・ソウツ(XRCD-24bit Super Analog/紙ジャケット仕様)評価:★★★★
リトナーはもちろん、ハービー・メイソン、デイブ・グルーシン、パトリース・ラッシェン、アンソニー・ジャクソン等の人気スタジオ・ミュージシャンが一同に会したフュージョンの名作。その演奏技術に圧倒されます。上記のプレイヤーが好きなら間違いなく買いです。名曲「キャプテンカリブ」を筆頭に曲も良い。 |
ワン・オブ・ア・カインド評価:★★★★
後の”マウンテンダンス”もフュージョンにおける最もベーシックなステレオタイプとは思いますが、本作('77年作)から溢れ出している極上のメロディーとアレンジセンスは、やはりフュージョンが通過しなければならなかった”形”なのではないかと思います。無論、”形”だけではなく、内容も伴っていなければなりません。[1]におけるアコースティックとエレクトリックの組み合わせ方、[3]では緩やかなメロディーとパンチの効いたベースの対照的な関係など、典型的と言うにはあまりにも計算され尽くした楽曲にD.グルーシンの底力を見たような気になります。[4]では、R.カーター(b)とD.グルーシン(p)のデュオにストリングがからむ極上の一品。そのまんま映画音楽ではありますが、美しいです。正にグルーシンサウンドの極み。是非、ご堪能ください。 #レコーディングスタッフはこれまた満天の星空の如くスターが #集っています。是非、ライナーで確認してください。 |
スタンダード・インフルエンス評価:★★★★
前作”レッツ・ゲット・イット・オン”['99年]からの音楽的変化という点では、よりジャズに傾倒しているという点でしょうか。 アルバムタイトルからも読み取れますが、所謂、”ジャズのスタンダードもの”を上手くJ.トロペイ流に料理してくれています。尤も、前作に入っていた”ドナ・リー”(C.パーカー作)辺りからも、その傾向はあったと思いますが。また、前作、前々作ではベーシストとしてだけでなく、殆ど一心同体然として活躍したW.リーに代わり、Mr.多弦ベース、A.ジャクソンが参加。ドラムもS.ガッド一人で(今回はR.マロッタは参加していない)やってます。また、ボーカルものを廃している点も前作、前々作とは異なります。 #L.ハザウェイのヴォーカル、結構ハマっていたと思っているのですが。[5]のオリジナル曲は、故R.ティーへデディケイトされているようです。 更に、前作のR&Bカバー(シリーズ化しているのかなぁ?)ではS.ワンダー作の”You Are My Heaven”(D.ハザウェイ歌ものが有名でしょうか)でしたが、今作ではフィリー・ソウルの名作”If You Don't Me By Now”(H.メルヴィン&ザ・ブルーノートのヒットで有名)をチョイス。熱さよりも暖かさが感じられる名演。うう、渋いです。 私自身がここで取り上げられているナンバーの幾つかについては、そのオリジナルを聴いていない点が悔やまれますが、それを差し引いてもやはり敬愛するJ.トロペイ氏のギター・プレーはどうしようもなく私を惹きつけます (^^; |
ブレイン評価:★★★
聴いたことも無いような、風変わりな曲がある人です。1回聴くぶんには、おもしろいですが、繰り返し聴きたいという感じはあまりしません。普通のジャズ曲もありますが、全体を通すと、ちょっと疲れますので・・・。人気が急上昇しているようで、話題のアーティストと言えますので、1度聴いてみるべきとは思いますが。普通のジャズで、何度も繰り返し聴けるすばらしいアルバムとして、ベテランの木住野佳子の「ユー・アー・ソー・ビューティフル」を推奨しておきます。こちらは、何度も繰り聴きたくなるクオリティの高い普通のジャズアルバムです。 |
ホワイ・ノット評価:★★★★★
まずは、カミロの超速オクターブ奏法が笑っちゃうほど凄いです。 それが、WhyNotの曲の中で見事に溶け込んでの演奏というのが、 この人のさらに非凡なところでしょう。 ゴンサロだと、「今から、凄いことをやります!」って感じに聞こえてしまう。チューチョとかもそうですかね。 その点、スーパーテクが曲に溶け込んでるのが、カミロ。もちろん、リズムがまた凄い。デイブウェックル、アンソニージャクソン なんだから、キメが凄くないわけが無い。 とにかく、ご機嫌で凄いアルバムです。オススメ。 |
イン・トリオ評価:★★★★★
このアルバムのトンボは凄いです・ そうです。数年前にサンバ!バージョンが日本で 大流行した、アイアートの曲です。 そのピアノトリオ盤。 もちろん、カミロの超絶ピアノ、デイブウェックルのドラム、 アンソニージャクソンのベースも凄いです。 ジョエルローゼンブラットも密かにめちゃくちゃ巧いし。 とにかく買い!の一枚です。 |
アナザー・マインド評価:★★★★★
日本を通さずにアメリカのレコード会社と直接契約してCDを出した日本人としては3人目だそうです(なんと2人目の小曽根真から20年ぶり!)。演奏スタイルは典型的なジャズピアノともピアノトリオとも随分違いますが、とにかく迫力とスピード感がハンパではないアルバム。ピアノ演奏そのものでは、表題曲の「Another Mind」と最後の「The Tom and Jerry Show」(ソロ)が印象的。トリオとしての絡みを味わうには「Dancando No Paraiso」かな。超特急のインタープレイがすごいです。今後がとっても楽しみで、これからもCDを買いつづけようと思わされる内容でした。 |
ブレイン評価:★★★★
1曲目があまりにエレクトリックなので面食らいましたが,それ以降は十二分に楽しませてくれました.2曲目の「If...」,4曲目(タイトル曲)の「Brain」,5曲目の「Desert on the Moon」は特にすばらしいと思います.前作の衝撃的デビューアルバムほどではないかもしれませんが,それでもHiromiのよさがじっくり味わえる一枚. |
スタンダード・インフルエンスII~ロック・キャンディ評価:★★★★
単発企画モノかと思っていた前作”スタンダード・インフルエンス”('03年)ですが、 タイトルから判るように本作がその継続作であることは明らか。これは嬉しい誤算と言うべきものでしょうか(^^;おまけに、S.ガッド先生(ds)、A.ジャクソン氏(b)と前作のコアとなっていたリズム隊も健在です。 #全曲、、ではありませんが。 ジャズだけではなく、R&Bやソウルといった枠からも選曲されている辺りは前作でも傾向がありましたが、アース・ウィンド&ファイアの[3][7]やL.ヴァンドロスでおなじみの[10]など、その割合が微妙に増加しています(個人的には嬉しい限りです)。 また、本命?のジャズ枠ではJ.マクダフの[1](オリジナルにも負けないorgがいい感じ)や御大S.ロリンズの[2]、D.エリントンの[4]、A.カルロス.ジョビンの[9]、バカラックナンバーの[5]、その他M.デイヴィス、E.ハリスと、まぁヴァラエティに富み、且つ、ノリの良さもぴか一。 安定感という意味からすると、これ以上のものはないと言ってもいいリズム隊。相変わらず(と言っては聞こえが悪いですが)優しくも”しっかり”とした腰のあるピック捌きと、老練ささえ感じさせるフィンガリングのJ.トロペイ氏(g)。やっぱり惹かれます(^^; 我がままを言わせて頂ければ、久しぶりにvoモノも入れて頂きたかったです。 #で、voはL.ハザウェイで(^^; |
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