Don't Try This at Home評価:★★★★★
AKAIのウインド・シンセが大活躍する本作はテナー・サックスのブレッカーというよりもっと新しい可能性に満ちたブレッカーを感じる事が出来ます。特に「イッツバイン・リール」のフレーズは頭の中になりっぱなしになってしまうほど面白いです。「Tales From The Hudson」の方を押す人が多いですけど、やっている音楽はこっちの方が数倍ステキで面白いですね。 |
Tales from the Hudson評価:★★★★★
ジャズファンには頑固者が多い。「ジャズは4ビートじゃなきゃダメ」「フュージョンなんかJAZZじゃない!」「マイルスが死んでジャズは終わった」など等。いずれも間違いではないが、自らジャズの楽しさを限定している。(昔の私もその一人だったが・・)’97年の秋、大阪bleu noteでブレッカーを聴いた。素晴らしかった。それまで聴いていたジャズが歴史の勉強のようで古臭く思えた。確かに当時聴いていたジャズメンの70%は故人であった。今の最先端を聴いてこそジャズは愉しい。このCDを買って、しばらくして私は高校2年から買い貯めた450枚のLPを売却、現役ミュージシャンのCD購入に路線変更した。それ程、このCDにはインパクトがある。 ブレッカーとJoey Calderazzo(P)、マッコイ・タイナー(P)−−とのコンビネーションが楽しめるお奨めの1枚である。 |
Two Blocks from the Edge評価:★★★★
当代随一のテナー奏者マイケル・ブレッカーのリーダー作。ブレッカーの力強い音色が全編に響く。ここで注目したいのは、ピアノのジョーイ・カルデラッツォ。−−−はカルデラッツォの作曲で、コンポーザーとしての才能を見せ付けている。私は−エル・ニーニョが大好き。ぐっと盛り上がったブレッカーのソロの最後のメロディーをカルデラッツォが引き継いで自分のソロに入る所が実にカッコイイ!この曲だけでも、買う価値がある。また、−The Impaler のソロも当アルバム中屈指の力演。彼らしいソロが聴ける。 この2人に、ジェームス・ジーナス(B),ジェフ"テイン"ワッツ(Ds)がブレッカーのレギュラーメンバーで、ドン・アライアスがパーカッションで加わりアルバムに軽快なリズム感を醸し出している。 それにしても、カルデラッツォはどうして若い女性に人気があるの。青山のBlue Noteのライブでもサインの行列は主役のブレッカー以上だった。クリス・ミン・ドーキー(B)の方が背が高くて良い顔してるのにね。でもカルデラッツォと一緒に写真を撮ったけど素敵な笑顔でした。今話題の松永貴志もこんなピアニストになる事を期待しています。 |
ザ・ブレッカー・ブラザーズ評価:★★★★★
70年代またば。ライオンは吠えた。ラッパと言う武器を手に。 それは時代と言う壁に痕跡を残すこととなった。恐ろしいほど計算されたブラスアンサンブル。闘争本能というイグニッションキーを渡された俺は、すかさずブレッカーと言うマシーンにライドオン。 10点中10点 エンジン性能良し、乗り心地良し NEVER ENDING STORY なわけさ。 |
スリー・カルテッツ(+4)評価:★★★★★
20年前でしょうか、ライヴ・アンダー・ザ・スカイに来日の記念としてできたアルバムです。高校の時に買ったのがきっかけで聞きにいったのですがその光景がまざまざと蘇りました。個人的にはマイケルのサックスとエディ・ゴメスのベースのソロが満載のPART2が好きです。このアルバムが実質僕のジャズ好きの扉をあけました。 |
ジャングル・フィーバー評価:★★★★★
中学の頃に初めてこのLPを聞きました。 あのオルガンとファズのかかったギターの息のあったユニゾンを聞いた時からもうずっと虜です。リピューマらしい抑えた音ですが、お互いソロパートになると解き放たれたように情感たっぷりに弾きまくる。ラストタンゴインパリに参加してるブレッカーも吹きまくる。このダイナミズムが彼らの妙。ハイギアと違ってこちらはアンディ・ニューマークとウィリーウィークスの粘っこいリズム隊。これはこれでいい。端正でいて情念が秘められてて何度でも聞けるCDです。 |
バック・トゥ・バック評価:★★★★
凄まじい勢いを感じさせてくれます。確かに"ヘヴィーメタル・ビバップ"の強烈さを推す人も多いとは思いますが、アルバムのトータルでの面白さということでは私は本作の方が好きです。 L.ヴァンドロスのヴォーカルアレンジが見事に功を奏しています。もちろん、主役はBrecker Bros.ですけど、バックの布陣もただ事ではありません。こんなにも熱かったのですね、、、70'sは、、 |
ヘヴィー・メタル・ビバップ評価:★★★★★
底抜けに明るいな−。インサイドアウトなんてモロ典型的なブルースだし、わかりやすいので気持ちいいです。かといって薄っぺらくなく、全員ののびのびした演奏が聴けます。こちらが表ならザッパインニューヨーク(ライブ)は裏ブレッカーブラザーズといったところ。超変体超絶ユニゾンが聞けるぞ。そちらのアルバムは究極の緊張感漂う演奏なので慣れないと多少疲れるが、このアルバムがボジオなのには、ちゃんとした訳があるのねって理解できる。聞き比べをお勧めしたい。 |
ストラップハンギン評価:★★★★★
だれにもブレッカーブラザースは真似できない。だってソングライティングセンスがずば抜けているから。卓越したソングライティングセンスは時代を越える。それを実証。ハングリーで対応性に優れたミュージシャンを起用=マーカスミラー/バリーフィナティー/リッチーモラレス/マークグレイ。ハードボイルドな雰囲気とパンチのきいたサウンドがかっこよい。ブレッカー兄弟は類いまれなるインプロバイザーであることをも再認識。10点中7点 やりたいことをやった的な潔さがまぶしい |
ブルー・モントルーII評価:★★★★
−の続編。珍しい曲は、2曲目、マイケルのソプラノソロが全編で聴ける。 3曲目、この曲のみ、ベースがエディ・ゴメスに代わりステップス(アヘッド)の原型が聴ける。ああこんなライブが生で体験できればいいなあ、といつも思わせてくれる。 |
ラヴ・プレイ評価:★★★★★
マイニエリと親交の厚かったM.ブレッカー、D.サンボーン、S.ガッド等ニューヨーク系ミュージシャンの大物が揃って参加しています。アルバムタイトルの「ラブ・プレイ」はFUSIONのスタンダードと言っても良い名曲で、ストーリー性ある構成の曲を表情豊かなドラミングは、絶品です。他の曲も名曲揃いで、FUSIONファンなら聴いて当然の基礎知識の作品です。 |
ヒアズ・トゥ・ユー・チャーリー・ブラウン&スヌーピー−50グレイト・イヤーズ!評価:★★★★★
ビルエヴァンスの影響の強いピアニスト=デビッドベノワ、ユリ ケインとも共演したジャズベーシスト=クリスチャン マクブライド、そしてドラムが元ウエザーリポート、ステップス他のピーター アースキンとくれば、聴きたくなるかたも多いはず。アコギにあのマーク アントワン、.そしてトランペットにクリス ボッティーとかなり強力なメンツで製作されている。内容の方は、凄く聴きやすいジャズアルバムになっている。すがすがしい気分にひたれること請け合いです。良質のアコースティックジャズアルバムとしてオススメできます。ゆったりした大人の雰囲気を持っていますので、アダルト向けの作品と言えますね。スヌ−ピーフリークのお楽しみグッズにしておくには余りにも勿体無いしろもの。ぜひぜひメ−ビッド ベノワの硬質なピアノ美学をお聞きいただきたい。ゲストは他にアル ジャローやテイク6なんかもいて、なんか盛り沢山です。マイケル ブレッカーまで気持ちいいブローを披露してますから、ジャズにお詳しいかたなら確実に楽しめます。ジャズは昔は大衆文化だったことを思い起こさせてくれるそんなアルバムです。ワイン片手にあなたもこの一枚をいかがですか。心が和みますよ。 |
ランデヴー評価:★★★★
このアルバムは木住野さんのアルバムの中では比較的落ち着いたテイストが感じられるのですが、私的にはこのアルバムのハイライトは「夕暮れ時」です。曲のタイトルが日本語というのも彼女にしては珍しいのですが、これは名曲です。タイトル通りの情景が目に浮かんできます。 |
Nearness of You: The Ballad Book評価:★★★★★
待ちに待ったマイケルのバラード集。いまさらでもないが、昔からマイケルはバラードもうまかった。しかし猛スピードでドライブするブロウが人気のためか、マイケルのバラードはいまいち注目されなかった。しかし今作は、2曲になんとジェームス・テーラーが参加、なんとあの名曲も歌ってくれている。そして圧巻は、フラヴィオ・ベントゥリーニの「ナセント」。ブラジルMPB界では、知るひとぞ知る名曲を取り上げている。この1曲だけでも五つ星!サイドメンもいうこと無し。未来永劫に語りつがれる名盤です! |
ザ・シカゴ・テーマ評価:★★★★★
70年代のフュージョンの王道、かつソフトブラスの繊細さが、タイトル曲の「ザ・シカゴテーマ」には、数多スパイスされていて、心地よく高音部に広がりかつダイナミックな展開がベースパートから展開されています。ちなみにこの「ザ・シカゴテーマ」は嘗て、関西在住の方には馴染みの有る曲だったといえましょう。大阪・毎日放送テレビの「MBSナウ」のテーマソングとして1987年頃まで使用されていた曲です。テレビサイズ的に編集されていますが、オリジナルはこの作品です。 |
ライブ・アット・ザ・ボトム・ライン評価:★★★★
主人公であるP.オースティンの歌唱力については言わずもがなです。 Jazzシンガーに分類されるのか、R&B、Soulシンガーに分類されるのかは意見の分かれるところでしょうが、"ライダー・イン・ザ・レイン"はカントリーソング!! 懐の深さを見せつけてくれます。 冒頭のMC(全てを聞き取れた訳ではありませんが (^^;)では、"黒人女性でもカントリーが歌えることを証明してみせます"ってなこと言ってます。観客はヤンヤヤンヤの歓声をあげてこれに応えます。 #この時P.オースティンは20代でしょうから、度胸ありますね!それから、ちょっと"斜め"から聴いてみると(CDの向きじゃありません)、バックを盛り立てている面子も凄いです。プロデュースのC.テイラーの顔の広さ故でしょうかね。 名だたるフュージョン系セッションミュージシャンがテンコ盛りです。 M.ブレッカー、D.スピノザ(私のお気に入りです)、W.リー etc.. #また、バンドリーダーというクレジットでL.ペンダーヴィスがkey #を担当しています。リーダー作こそ出していませんが、 #いい曲を書くんです、この人。 この作品に先行する"Enf of a Rainbow"や"Havana Candy"といった辺りも聴いてみようかと思っています。 |
ハイ・ギア評価:★★★★★
このアルバム、スティーヴガッドのドラムとラーセンのオルガンサウンドのコラボレーションが見事です。つい何度も聴いてしまう、オススメの逸品です。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★
自分は最近のスムース・ジャズのファンなのですが、いつもこのアルバムが、売り上げチャートに何となく入っていて、店頭やサイトなどで紹介されていたりすることも多いので、気になったので聞いてみたのですが、印象に残るほどの良い感じの曲というのは1曲もなかったです。4曲目は迫力があってそんなに悪くはないですが、迫力のある部分とバラード調の部分とを行ったり来たりするので良い曲だとは言い切れません。なんか、アルバム全体が混沌としているという感じです。楽器をやる人になどにはわかるのかもしれませんが、聴くことオンリーの自分のような者にとっては、天才ベーシストとか聞いても、どのへんが天才なのかピンときません。曲が良くなければ、テクニックがどうのこうのと言われても楽しめないことに変わりありません。日本では、キャンディーズやピンクレディーが人気だった昭和51年の古いアルバムですから、楽しめなかったとしても不思議ではありません。Earl Klugh(アール・クルー)のデビューが、同じ1976年なんですが、こちらはかなり良いですね。今でも十分楽しめます。80年代初頭に入ってしまいますが、シャカタクや、日本のYMOのアルバムなども結構楽しめます。でもこの、「ジャコ・パストリアスの肖像」は、それほど楽しめませんね、メロディラインが明瞭じゃないんです。(それが、フュージョンというものなのかもしれませんが。) ちなみに「ワード・オブ・マウス」というアルバムのほうは、やはり混沌としていますが、美しいと思う曲もありました。スムース・ジャズのファンの自分としては、ベース・ギター奏者として、Wayman Tisdale と Gerald Veasley をお勧めしますので、ぜひ聴いてみてください。(2人ともベース・ギターだけではなくKeyboardも扱うマルチプレーヤーです。) Marcus Miller という人もベース・ギター奏者として有名みたいですが、スムース・ジャズ的ではなく、お勧めできません。あと、ギター奏者になってしまいますが、Norman Brown という人が超おすすめです。この人は、今のスムースジャズ系の中で5本指に入る人気と実力の持ち主です。Norman Brown のアルバムを聴いたら、現在Jaco Pastoriusファンの人も、Jaco Pastorius のことは、どうでもよくなると思います。ぜひ、聴いてみてください。 |
ジャコ・パストリアスの肖像評価:★★★★★
1975年、9・10・12月ニューヨークで録音。世にジャコ・パストリアスが降臨した最初のアルバム。 1曲目の『ドナ・リー』からぶっ飛ぶ。チャーリー・パーカーのオリジナルのこの曲で完全にエレクトリック・ベースの概念を打ち破ってしまっている。 ロング・トーンとフレットレスの特徴を生かし切った語調、そして変幻自在のハーモニックス。『鳥』のようなベースだ。 むき出しの才能がこれほどスバ抜けたミュージシャンを他に思いつかない。それ故か、デビュー・アルバムにしてメンバーは驚異的に豪華で、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー・・・・そしてロサンゼルス交響楽団まで参加している。才能は才能を知るということだ。 1991年刊、『The Life And Times Of Jaco Pastorius(邦題 ジャコ・パストリアスの肖像)』の第7章の『ジャコの思い出』で語るミュージシャンたちのジャコについて語るくだりがそれを如実に示している。特に、ジェフ・バーリンが無理やり彼の音楽を聴かないようにしたり、フレットレス・ベースを捨てるくだりなどは、このアルバム以降のジャコの音楽のオリジナリティ溢れる吸引力と影響力に、多くのベーシストは自らのサウンドのバランスを保ち切れないほどの力を感じたあらわれだ。 その力を知るべし。 |
バースディ・コンサート評価:★★★★★
これ聞かずしてフュージョンファンを語るべからず。 |
ワード・オブ・マウス評価:★★★★★
この作品は自分が聞いてきた中で〓1です。 ジャコの作品の中でも〓1だと思うのですが、 ミュージシャンの評価も凄く高く一流のミュージシャンをも 魅了するのがジャコ・パストリアスの魅力の一つだと思います。作品を通して何か潜在的な狂気のようなものが見え隠れします。 曲はそれぞれバラバラなようで実はトータルな流れがあり、 一番始めのクライシス(危機)と言う曲から始まり、 そこから変遷を辿って最後には静寂が訪れ希望や未来が見えてくる と言うような壮大なコンセプトで作られているような気がします。 なので始めから最後まで聞き通して聴くべきで、 かなり聴き手の力量を要する作品です。 あと、ジャケットの白夜の写真も素晴らしいです。 |
ヒア評価:★★★★★
古いローランドのGRシンセサイザ−ギターを過激にならしまくる粋なギターやろうの40代またばにしての初リーダーアルバムである。ギターに関してはかなりがんこなひとでもある。1955年生まれなので現在47才なはず、実に地道な人生ですね。うらやましい。サイドマンとしてのキャリアは輝かしいものがあり、だいぶ前から注目されてましたね。私が最初聴いたのはバークレーつながりでのタイガー大越の「マッドケーキ」で次にビリーコブハムバンド次に「ヴァイタルインフォメーション」のアルバム=これがよかった。そんで「デビッドサンボーン」のアルバムですね。最近は「ブレッカーブラザース」バンドで来日しました=かっとんだ入魂のプレーが印象的でした。このアルバムはそんな彼の長い音楽キャリアの集大成になっています。大勢のゲストとの楽しいセッションものになっています。彼の持ち味は黒人音楽がベースになったファンキーなカッティングとフレージング。そして柔軟で泣きまくるギターがトレードマーク。ブラコンテイストの濃厚なアルバムであり、ひきたおすようなものはありません。6)のビッグフットがおすすめでありまして、ゲストのリッキーピーターソンがさすがのオルガンプレーを披露しています。非常にバランスの取れたギターアルバムと言えましょう。彼はパットメセニーに師事していたらしいです。実に楽しめるアルバムになっています。 |
カム・ドリーム・ウィズ・ミー評価:★★★★★
声がとてもキレイ。歌がすごく上手。うっとりするくらい素敵なアルバムです。1曲目の「虹の彼方に」なんて、素晴らしすぎます!一度、聴いてみて下さい。 |
ツイスト・オブ・マーリー−ボブ・マーリーに捧ぐ評価:★★★★★
レゲイとJAZZの組み合わせが面白そうだし、一流な有名アーティストが参加しているので購入してみました。 レゲイに対する強い思い入れがないので、素直にカッコイイ!と思いました。 レゲイをちょっとクールに Jazzっぽくしたという感じでしょうか。 FUSION・JAZZとして充分に満足できる作品だと思います。13曲中11曲にヴォーカルが入っています。 |
トレジャー評価:★★★★★
小曽根真さんの繊細でやさしいピアノの音色は聴いててうっとりとするのですが、このアルバムに参加しているすばらしいアーティスト達とのコラボレーションでまた彼の音楽の幅が一層広がって聞こえてきます。小曽根さんの今までの活動やアーティストとの出会いの軌跡が見えてくるような奥の深−い一枚だと思います。とにかくおススメです! |
アメリカン・ドリームス評価:★★★★★
美しい!ただそれだけです。聴けば解かって頂けると思います。 |
バー・トーク評価:★★★★★
この二人は、現在のジャズテナーシーンでは奏法的にも演奏内容にしてもトップをいっていると思います。この二人に関しては、コルトレーン、ロリンズ同様、好き嫌いのレベルではなくテナー吹きはみんな聴かなくてはならない存在だと思います。 彼らは、以外に共通点が多く、例えば使用楽器のセッティングやバンドのメンバーの顔ぶれなどです。楽器本体は二人ともオールドセルマー(マークVI, バランスアクション)にガーデラのMP。最近はラバーが流行していますが、二人ともメインはガーデラですね。彼らに関して、僕なんかが語る必要はないと思いますが、二人が共演しているこのCDに関し、素晴らしい演奏内容なので少しコメントしようと思います。ブランフォード、ブレッカーの共通のバンドメンバーのドラム、ジェフ ワッツのリーダーアルバム BAR TALK の一曲で二人は共演しています。曲は一発もので、ブランフォード、ブレッカーの順にソロを取りますが二人ともかなり熱いプレーをしています。 ソロの内容ですが、二人ともかなり違ったアプローチをしているようです。これは僕の感想なんですが、二人のリズムのとらえ方が違うように思えます。ブランフォードの方は、自分がリズムを出してバンド全体をひっぱっていくようなソロを取っているのに対し、ブレッカーはリズムセクションにリズムをまかせて、自分はその中で自由に吹いているように思えます。ただしソロのテンションの高さはそうとうなものです。ブランフォードのソロですが、リズムの切れ味が鋭いです。少し強めのタンギングで、8分音符を正確にきざんでいくソロは鳥肌ものです。このようなソロを取られると、ドラムは息をぬけないとゆうか、相当緊張して叩かないとサックスにおいていかれるんじゃないか、とゆう感じのハイテンションなソロです。 一方のブレッカーですが、こちらもいつもどうりの素晴らしいソロです。この手の曲はブレッカーのお得意なので、盛り上げ方も完璧で聴いていて体が熱くなります。ドラムもこうゆう熱いソロだと、演っていて一緒に熱くなり本当に楽しいのではないでしょうか。 ただ録音のせいなのか、ブランフォードの音が図太いのに対し、ブレッカーの音がやや線が細いような気がします。このへんがちょっと残念です。 緊張感で、ピリピリと張りつめた感じのブランフォードに対し、自分の技を出し尽くして盛り上げるブレッカーとゆう感じです。 |
ライヴ評価:★★★
苦言かもしれませんが?正直評価され過ぎの1枚。スティ−ブ・ガッドとアンソニー・ジャクソンのリズムセクションは完璧。ブレッカ−兄弟やサンボ−ンもとてもベストプレ−には、程遠い演奏。いまだに謎なの一枚が、GADDさんのBEST PLAYに数えられる。この一枚が、共演者の乗りの悪さ?本来誘発されて、すごいグル−ブになるはずが?30年近く時間が経過しましたが。聞くたびに、STEVE GADDショウ-。GADDファンにはたまらない一枚としか、27年経過して聞いても、名盤には思えません。サンボ−ンにしても、マイケルにしても、なぜリズムセクション以外ノリも音も悪いのは、何故? |
アウトブレイク評価:★★★★★
デニチェンと言えばジョンスコやマイク・スターン、復活後のブレッカー・ブラザーズなど、かなりゴリゴリのバンドでの活躍で知られていて、ライブでのドラム・ソロではバス・ドラを両足でドコドコやりながらタオルで汗を拭いてくつろぐ、というのをウリにしていますが(笑)、このリーダー・アルバムではプロデュースやアレンジはジム・ベアードに任せ、1ドラマーに徹しているような印象を受けます。メンバーにはランディ、ジョンスコ、ボブ・マラック、ディーン・ブラウン、ウィル・リーといったデニチェンと縁の深い人たちが名を連ねていて、彼らをフィーチャーしながらその背後で暴れまくる、というのがデニチェンの狙いなのでは? マイケルが参加した1曲目は「Out Of The Loop」あたりのブレッカー・ブラザーズのサウンドを感じさせるジム・ベアードの曲。1拍半のところなんかはウェザーの「Dbワルツ」を思い出す人もいるかも。ハーマン・ミュートを付けたランディのソロに続き、マイケルのウネウネ・フレーズやオーバートーン・フレーズを駆使したソロが展開されます。 3曲目はシンプルな8ビートに乗せてマイケルのダブリング・サックスが唄うジム・ベアードの曲。「打ち込みか?」と思わせるくらいシンプルなビートで始まりますが、ブラス・セクションの厚みが凄い。1曲目もそうなんだけど、トランペット2本にボントロ、バス・サックス、アルト・サックスの5管のアンサンブルは気持ちいい。特にボブ・マラックのバス・サックスがファンキーさを一段と増長させています。そんな中、マイケルは全編、吹きまくり。もはやおなじみの「オーバートーンでファ・ソ・ラ・シ・ド・レ」をはじめとして、もうエンジン全開! デニチェンのセッティングした舞台で気持ちよく吹きまくっています。 他人のアルバムでこんなに全開でいいのかと余計な心配をしていたら、7曲目。もうこれは全開以上、凄すぎ! 危険水域突入!という感じ。 早い16ビートと細かなベース・ラインの上で白玉系のテナーとエレピの和音が流れるというテーマ。結構、好きです、こういうサウンド。ジム・ベアードのローズによる格好いいソロに続き、いよいよマイケル登場。のっけからデニチェンとのデュオです。両足ドコドコもやってます。ベース、ピアノも加わって、ますますヒートアップ。 アンサンブルによる繰り返しをバックにデニチェンのソロを経て、終わりかと思いきや、実は本編はこれからであった! 再びテーマが始まり、それから約4分間、マイケルは吹きまくって、デニチェンは叩きまくって、嵐のような演奏を展開しています。途中、マイケルは「至上の愛」の「Pursuance」を引用しますが、だからというわけじゃないけど、いつも以上にコルトレーンぽいです。 |
I LOVE JAZZ(2)評価:★★★★
前々からジャズには興味があったが、何を聞けばいいか分からなかったのでこのCDを買ってみました。歌が少なく、少しイメージしていたものとは違ったが、普段パンクやメロコア、ラウドロックばかり聞いている自分には、いつもと違った気持ちになれたかもしれない。たまにはこういうのもいいかな?と感じたし、もっとジャズを聞きたくなった一枚だった。 |
34TH・アンド・レックス評価:★★★★★
あのThe Brecker Bros.がパワーアップして帰ってきた!ホーンズにはマイケル(ts)は勿論、オリジナルメンバーだったデイヴィッド・サンボーン(as)、そして同志ロニー・キューバー(bs)に、なんと元祖JBホーンズのフレッド・ウェズリー(tb)をも迎えたゴージャス&ファットなラインナップ。プロデューサー/キーボードのジョージ・ウィッティとのコラボレーションで、持味のファンキーテイストのものに、ストリートラップの新しいコンテンポラリーな要素を加え、さらにクラレンス・ペン(ds)を迎えたジャズテイストのものまで、ランディの魅力と才能全開のファンには嬉しすぎる逸品となっている。また、全編でウッドとエレキを持ち替えながら貢献しているベーシスト、クリス・ミン・ドーキーの活躍も見逃せない。最近はすっかりジャズのメイメストリームにシフトしているマイケルのテナーの音もより太く深い音色になっていることに驚かされる。一つだけ欲を言えば、ファンク系の曲はプログラミング・ドラムだけでなく、生身のファンクドラマーにも参加して欲しかったなあ… |
80/81評価:★★★★★
メセニーの盤はほとんど全部持っていますが、個人的には一番好きです。カントリー、フリー、ストレートアヘッド、バラッドなど彼の土台となっている要素・原点がこの時期から確立されている事に非常に驚かされます。2テナーのM・ブレッカーとJ・レッドマンの親父であるD・レッドマンはそれぞれフリーっぽい曲の中で、個性を発揮していて面白いです。アルバム最後の方の「EVERYDAY」でのブレッカーのソロなどはほんと気持ちいいですよ! |
スウィッシュ評価:★★★★★
遥か学生時代にFMから流れてきたサウンド。当時ラジオで聞いたタイトル「SWISH」を頼りにレコードを探しました。 アルバムとしてまとめて聴いた時、「SWISH」というタイトルに相応しいフィーリング、テンポの良いサウンドに感動した覚えがあります。 今、23年ぶりに聞くとあらためて当時の感動が蘇ってきました。諦めていたアルバムですが、入手できて本当に良かった。 |
ECM 24-bit ベスト・セレクション評価:★★★★★
内容についてはいうまでもないです。ECM時代のアルバムほとんど全てから一曲づつ選曲され、各々にメセニー本人の解説がほどこされています。各楽曲への思い入れや想い出、意味合いなどが記され、そういった背景を知りながら聞くことで一層楽しめると思います。 |
ヘッズ+1評価:★★★★★
ポップなフュージョンサウンドが楽しめます。ボズスキャッグスのカヴァーもあり。バックのメンバーの職人芸も聴きもの。もちろんボブ本人のプレイやアレンジも極上です。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★★★★★
ボーナストラックは基本的にオリジナルアルバムの雰囲気を壊してしまいますが、無いと物足りないというのも確かにあります。痛し痒しというところです。別テイクは資料としては貴重で、ファンとしては聴いておきたいものですが、やはりボツはボツというものが少なくありません。そんなボーナストラックが多い中で、当アルバムの特に"6/4ジャム"は非常に興味深いものです。ボーナストラック以外では日の目を見なかったものに違いありません。基本的に単調な曲です。パーカッションをバックに、ジャコが同じリズムパターンを延々と刻み続け、時折ハンコックが遠慮がちにフェンダーローズで絡んでくるという構成です。ただし最後から2番目あたりでハンコックのフェンダーローズがヒートアップします。その後はまた元に戻るのですが、これを聴くだけでも価値があります。この曲を選曲した人に脱帽です。多分もっと聴きやすい別テイクなんかも選択肢としてあったはずです。 |
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