チャーリー・パーカーの真髄−バード・アンド・ディズ(+3)評価:
チャーリー・パーカーの録音の中でも比較的音の良いVerveレーベルに残された、バップ創始の盟友ディジー・ガレスピーとの双頭クインテットの録音である。 ピアノがバド・パウエルだったりするとビバップ・オールスターズなのだが、このクインテットのピアノはあのセロニアス・モンクである。「バップの高僧」(僧とはモンクから来ているのだろう)などといわれるのは、バップ誕生前夜「ミントンズ」というジャズ・クラブにて試行錯誤を繰り返してきた一人だからだろうが、モンクのピアノは、彼の後輩でビバップ・ピアノの開祖となったバド・パウエルに比べると、正統派ビバッパーとは言い難い。同様にジャズ史上最高のテクニシャンであるドラマーのバディ・リッチも、典型的バップ・ドラムではない。逆に言うと、やや異質な2人の参加で演奏にスリルが生まれている。これもまたジャズの醍醐味。ジャケットはパーカーとディジーが顔を寄せ合ったトリミングだが、実はこの写真、右奥に若きジョン・コルトレーンが写っているのだ。(高木宏真) |
エラ・アンド・ルイ評価:★★★★★
エラ・アンド・ルイは最高の取り合わせ。 スウィング感有り、優しさ有り、すべてがこの1枚に凝縮されてるって感じです。とっても聞きやすくて初心者の方にもお勧め。また欲張りな方にもお勧めです。 おもわず、翌年発売された”エラ・アンド・ルイ・アゲイン”もほしくなりそう。 |
エラ・アンド・ルイ評価:★★★★★
これは本当に最高です。普通の生活では物足りない人いませんか?そう個性的であり、人とは一味違った味を求めている人には超おすすめ!でもあんまり、人には薦めたくないけどね良すぎて…。ジャズかじるには、この味わからんとね!とにかく、濃いエラとルイ最高です! |
バ-ド・アンド・デイズ+3/チャ-リ-・パ-カ-の真髄評価:★★★★★
まず結論から言わせて!『素晴らしい』のですよ!聴いていて『痛快☆』なのですよ!『バード』ことあのチャーリーの、あのアルトサックスのスウィング!そこからとめどなく流暢に溢れ出てくる数々のフレーズ群。そしてそれにぴったり絡みつく『ディズ』のトランペット!(チャーリーに吸い付いていくかのように!)勿論この二人をメインにフューチャーしたアルバムなんですが、こんな名演の影でピアノを弾いているのが、若き日のあのセロニアス・モンク!モンクのブロック奏法とでも言うのでしょうか、しっかり地に根付いたコードをつむぎだして、それでいながら見事にスウィングしてる具合が聴く者の感銘を更に助長させています。初めてチャーリー・パーカーを聴く人、初めてディジー・ガレスピーを聴く人!!もオススメできます。また別トラックも多数収録されていて、そのフレーズのバリエーションを聴けるといった楽しみ方も出来るのですから!こんな『痛快』なアルバムが出てくれてホントに嬉しい限りです。モンクはいるけど文句はございません。(失敬) |
リッチVSローチ 二大ドラマーの対決評価:
左チャンネルにバディ・リッチ・クインテット、右チャンネルにマックス・ローチ・クインテットが陣取り、2つのバンドがバトルを繰り広げるエキサイティグな演奏。ともにクインテットだが、リッチのほうは、フィル・ウッズ(as)&ウィリー・デニス(tb)を擁する通常フォーマットの2管編成。それに対してローチのほうは、スタンリー・タレンタイン(ts)&トミー・タレンタイン(tp)兄弟に、ジュリアン・プリースター(tb)を加えたピアノレスの3管編成だ。 録音は59年。ステレオ録音がはじまって間もない時期の作品ということになる。当時はステレオ録音の素晴らしさ、音の分離性をアピールするために、この種のアルバムがしばしば企画された。しかし結果的に、内容はいまひとつという作品が多いなか、本作はエリントン&ベイシー楽団の共演盤『ファースト・タイム』とともに、中身も充実した立派なジャズ作品として定評がある。テクニシャンぶりを遺憾なく発揮するリッチと芸術的なドラミングに冴えを見せるローチ、両者の個性の違いをしっかりと確認できる点が楽しい。(市川正二) |
チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス−コンプリート・マスター・テイク評価:★★★★★
パーカーがストリングスと競演しています。 質が悪いのが欠点ですが、それを上回る魅力がこのアルバムにはあります。 まずパーカーのワンホーンなので、パーカーのフレーズがよく分かります。 パーカー以外がソロを取ることもほとんどありません。 パーカーの音色やフレーズを感じ取るには最適のアルバムです。 25曲も収録されているのも魅力ですね!BGMなどにも最適ですよ。 パーカーファンはもちろん、JAZZ初心者のかたにもお奨めです。 |
チャーリー・パーカーの真髄−バード・アンド・ディズ(+3)評価:
チャーリー・パーカーの録音の中でも比較的音の良いVerveレーベルに残された、バップ創始の盟友ディジー・ガレスピーとの双頭クインテットの録音である。 ピアノがバド・パウエルだったりするとビバップ・オールスターズなのだが、このクインテットのピアノはあのセロニアス・モンクである。「バップの高僧」(僧とはモンクから来ているのだろう)などといわれるのは、バップ誕生前夜「ミントンズ」というジャズ・クラブにて試行錯誤を繰り返してきた一人だからだろうが、モンクのピアノは、彼の後輩でビバップ・ピアノの開祖となったバド・パウエルに比べると、正統派ビバッパーとは言い難い。同様にジャズ史上最高のテクニシャンであるドラマーのバディ・リッチも、典型的バップ・ドラムではない。逆に言うと、やや異質な2人の参加で演奏にスリルが生まれている。これもまたジャズの醍醐味。ジャケットはパーカーとディジーが顔を寄せ合ったトリミングだが、実はこの写真、右奥に若きジョン・コルトレーンが写っているのだ。(高木宏真) |
ブルー・ブレイク・ビーツ(4)評価:★★★★
少し素直じゃないような曲を集めたやつです。 こんなのがかかってる喫茶店も、いいんじゃないでしょうか。 |
プレイタイム(紙ジャケット仕様)評価:★★★★
バディ・リッチはビッグバンド・ドラマーとして数多くのアルバムを残していましたが、一方、コンボでの演奏にも結構盛んに取り組んでいました。やはり、あれだけ驚異的なテクニックを有するドラマーですから、共演するプレーヤーもテクニシャン揃いです。マイク・メイニエリはリッチによって取り上げられたビブラフォン・プレーヤーです。当時は、あのゲイリー・バートンのデビュー時期と同じく、テクニックを前面に出したバリバリの演奏をしています。フルートのサム・モーストがメロディーラインを引っ張って、よい演奏をしています。録音のせいか、リッチのスネアドラムの音が目立ちすぎて、ちょっと耳障りなのが残念です。 |
リッチVSローチ/2大ドラマーの対決+4評価:★★★★★
ドラム合戦というベタな企画で、連れてきたのがバディ・リッチとマックス・ローチ......まともな感覚を持ったプロデューサーだったら、絶対に手を出さない取り合わせだ。しかしジャズというヤクザな世界では、こういう遊びもアリだ。後世のジャズ・ファンにもたらした楽しみ、記録的価値は計り知れない。昔からこのアルバムのレビューでは、無理にローチを持ち上げているものが目立つ。しかしそんな必要はまったくない。なぜならここはバディ・リッチの土俵だからだ。こんなところでフォローしなくても、ローチの価値はゆるがないから大丈夫だ。ローチはリッチに完膚なきまでに粉砕されているが、貴重なドキュメントとして楽しめばよい。その意味で5つ星を付けた。こんな企画に乗るお茶目なローチは他では見られない。 ドラムという物体を扱う技術では、バディ・リッチの右に出るものはいない。このアルバムは文字どおりドラムがテーマなので、リッチの神技が全開だ。ラテン・リズムをやらせてもブラシを扱わせても、またソロだけでなくバッキングでも、ここでのリッチは非の打ちどころがない。楽器を完璧に鳴らしきりながら、フレーズのバリエーションも無尽蔵だ。 こんなプレイを目の前で見たら、ローチじゃなくても座りションベンはまぬがれないだろう。ローチは勇を鼓してリッチの土俵に乗り込んだのはいいが、持ち味をまったく出せずに終わっている。ブラウン/ローチ・クインテットで見せた、歌うような美しいドラム・ソロはどこへ行ってしまったのか。ローチの頭の中は真っ白だったに違いない。しまいには手クセの繰り返しでしか応酬できなくなっている。このセッションを境に、気がふれたローチは、60年代のバタバタとせわしないドラミング・スタイルに突進していく(違うか?)。 これもジャズの一つの面白さです。特にバディ・リッチを知らない人はぜひ聴いてみてください。 |
レスター・ヤング・トリオ(紙)評価:★★★★★
大方のJazzファンの始めは、まず50年代から60年代にかけてのPiano Trioや管を1、2本加えたSmall ComboなどのHard Bopが中心で、その辺を数10枚か数100枚聴きながら、Piano SoloやVocal、Big Bandなどの異なる編成に目が向いたり、Coolや Freeなどの方向性の異なる範疇に興味を移したりといった道筋を経ることが多いように思う。したがって、Modern以前のJazzに関心が行くのは順序からすると一番最後だ。 そうした聴く順番で左右されるのが、「Big Nameって意外と大したことないな」という印象。これはJazz Journalismではあまり語られないことの一つで、Bop以前の「以降のJazzの歴史に多大な影響を与えた偉大な演奏家」を初めて聴いた時、正直に告白するとほとんどの場合、前述のようなネガティブな印象を持った。要するに、1920年代あたりのJazz勃興期から時代を下って時系列に聴く人などまずいないし、ぼくも含め多くは最初に「影響を受けた演奏」を聴いてから次に「影響を与えた演奏」を聴くから、音楽としての新鮮味やスタイルの斬新さなど希薄に感じられてしまうのだ。だから、「Big Nameのありがたみ」を歴史的価値で喧伝して買い手をビビらせるのはあまり得策ではないし、あくまで彼らの個性、音やフレージングに価値を見出すべきだと思う。 そこで、Lester Young。本領発揮は初期のCount Basie楽団にあると言われているが、彼のパートを拾って聴くのはターヘルアナトミア状態で決して楽しめない。ClefやVerveはLesterのリーダー作を数多く出しているけれど、このピサの斜塔はメンバーと曲目が秀逸。Buddy Richがややノーテンキなハッパをかけて心地よいスイング感を生み出し、Nat King Coleが逆に出過ぎない小気味よさを全編を通じて発散している。Teddy WisonやHarry Sweets Edisonなどの朗々と吹く有名作より、軽い引き篭もり症状にある本作のほうがLester本来の魅力が存分に味わえて愛着が湧いてくる。ぼくにとってのLesterのベスト。 |
エラ・アンド・ルイ評価:★★★★★
ジャズ・ボーカルを代表する二人のデュエット盤。全く個性のちがう歌声でありながら、夫婦のように息が合っているところはさすが。その上、歌心あふれるルイのトランペットも十分に堪能できる。 全体的にラブ・ソングが多いが、なかでも異色なのは「バーモントの月」。ただ、バーモントの山に月がかかっている様子を歌った曲だが、聴いてると、だんだん恋をしたくなってくるから不思議だ。 やはり忘れてはならないのが、オスカー・ピーターソンのピアノ。決して目立つことなく、あくまでエラとルイのバックで淡々と弾いている。そもそも、脇役にしておくのはもったいない巨匠との共演。何とも豪華な一枚である。 |
ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2評価:★★★★★
「ジャズ・ジャイアント」と共にヴァーヴ時代を、というよりキャリアを通じての傑作として知られる本作だが、ソロ演奏に重点があるような編集で、趣はかなり異なる。むしろ、ソロ・ピアニストとしての才能を聴くべきアルバムなのだろう。 それにしても、トリオ演奏のバディ・リッチという人は、この手のセッションには起用すべき人ではないと思う。はっきり言って合わない。ヴァーヴは好んでバッパーたちとリッチを組み合わせるが、成功した例は一つもない。そういう意味からも、やはりこのCDはパウエルのソロを聴くものなのだろう。 |
エイプリル・イン・パリ~チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス+4評価:★★★★★
チャーリー・パーカーというとビ・バップというイメージですが、このアルバムは、聞いていて、なんというか非常にリラックスできる作品です。バックにストリングスが付いていますが、その他に、ミッチミラー合唱団のリーダーであった、あのミッチ・ミラーがオーボエで参加していますし、宇宙人的テクニックのドラマー、バディ・リッチが大人しく参加したりしていて、メンバー構成も意外性のある内容です。とにかく、アルバム全体が、ほのぼのした感じで、リクライニング・ソファーなんかで聴くにはもってこいです。BGMとしても最高です。 |
バード・アンド・デイズ+3評価:★★★★★
名曲リープフロッグのが4テイク入っています。これがすごい。まるでやすきよの漫才を聞いているが如く、いい感じで引き立てながらもお互いの主張が重なり合ってくる。まさに名コンビ。両者とも幸せであったろうとひしひし感じ得ます。 |
ルーティン・ジャズ#02 DJミックス・バイ・小林径評価:★★★★★
私はこの第2弾で初めてルーティーン・シリーズを知ったのですが、 あまりのカッコ良さに慌てて第1弾も購入。イントロからしてカッコイイ! 1曲1曲が内容が濃く、そしてアルバム1枚としての完成度の高さも文句なし。 ルパンやCOWBOY-BEBOPのサントラでJAZZに小慣れて来た人達にも ワンランク上の上質でセンスあるシリーズとしてお奨め出来ると思います。また、「JAZZはちょっと」と敬遠がちな方にも解説書もついていますので、 これを元に幅を広げていく切っ掛けになるかもしれません。 3弾、4弾とリリースが続きます。どんなセレクトが用意させるか 楽しみです。 |
エラ・アンド・ルイ(紙ジャケット仕様)評価:★★★★★
ジャケットに御大二人がにこやかに座っている。 このジャケットが内容をすべて表しています。 二人の心温まる歌声が心地よく、聞いている間ああ極楽とまったりできます。 私はジャズのCDは夜酒飲みながら聞くのが普通なのですが、これはこれから の季節気持ちいいお天気のなか、桜の下で(やはり)一杯やりながら聴きたいな。 紙ジャケの造りもあいまって、もう宝物ともいえる傑作アルバム。 |
ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2(紙ジャケット仕様)評価:
このアルバム・タイトルが最初に使われたのは、パウエルの死から10年ほど経った1970年代半ば、リイシュー盤がリリースされる際のことだった。このピアニストの天才ぶり(genius)が、まだ充分に認識されていなかった時期である。パウエルは、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーがジャズ・シーンを席巻する中でデビューを果たした。ビ・バップという複雑怪奇な音楽を手際よく料理する彼の素晴らしい腕前は、この2人のホーン・プレイヤーたちほど目立たないことが多い。それでも、彼ら2人の強烈な演奏をピアノに移し変え、見事なメロディー性を持つラインを猛スピードで繰り広げていく才能には、同じぐらいの称賛が与えられていいはずだ。 本作は、パウエルのキャリアの初期(1950-51年)に行なわれた2回のセッションを1枚にまとめたものだが、楽曲の長さやアプローチの面で、バランスの取れたカップリングとは言いがたい。オープニング・セッションでは、レイ・ブラウンとバディ・リッチがパウエルに負けじと大奮闘している。残りの曲は伴奏なしだ。急速でアート・テイタム風にアレンジされた「Tea For Two」は、3バージョンにわたって収録されている。「Just One of Those Things」はより急速で今にもパウエルがしくじりそうだが、そうはならない。ほかに2曲、よりリラックスした雰囲気のスタンダードが登場するが、それ以上に印象的なのが、秀作ぞろいのオリジナル曲である。特筆ものは、「Parisian Thoroughfare」(後にクリフォード・ブラウンが録音)と「Hallucinations」(「Budo」というタイトルでマイルス・デイヴィスが録音)だ。このパウエルによるピアノ・バージョンは、クリフォードやマイルスが崇拝しただけのことはある、さすがの出来である。(Brian Priestley, Amazon.co.uk) |
ザ・ロアー・オブ・74評価:★★★★★
「Speedwin」の車から身を乗り出す Buddy Rich のジャケも最高な、ジャズ・オーケストラ傑作の1枚。カミソリのごとく鋭いエッジの管楽ソリと、稲妻のようなスピード&パワーの Buddy Rich のドラムが度肝を抜く。ジャズ・オーケストラ全体が、まるで入念にチューン・アップされたレーシング・マシンのような驚異的な機能性を発揮。 [1][4][5] あたりはクラブで人気とあるが、これまた100m全力疾走を思わせる爆発的チューン。Buddy Rich といえば、「Jazz At The Philharmonic」の Norman Granz 関連のイメージが強いぐらいだから、1917年生まれの、このレコーディング時には何と57才。それでもって、「Malo」「Buddy Miles Band」「Chase」あたりの大所帯ブラス(ジャズ)ロック・バンドに劣らぬコンテンポラリー魂。素晴らしい。 |
ブルーノート・プレイズ・ザ・ビートルズ(CCCD)評価:★★★★
そんな穏やかな午後のひと時にオススメです。軽いカクテルタイムでもいいかも。クラシックベースもいいけど、こんなポップクラシックを下敷きにしてるのも、楽しくて良いですよ。 |
エラ・アンド・ルイ(紙ジャケット仕様)評価:★★★★★
−世界のオノ・セイゲン氏がリマスタリングした世界の名盤、エラ・アンド・ルイです。 まだ聞いたことのない人はもちろん、すでにこのCDもしくはLPを持っている人もぜひ 買って、聞いてください。 トランペットの音はきつくて苦手とゆう人も、古いジャズは 苦手とゆう人も、だまされたと思って聞いてみてください。 演奏よし、楽曲よし、録音よし、もちろん−−リマスタリングよし。 絶対満足しますよ。 オーディオ的に言うと、アンプのボリュームを時計で2時分位上げてもうるささを感じない 音質です。 結果、低音楽器の進行も良く聞こえ、ボーカルの温度感も伝わる感じでしょうか。 老若男女問わず、一家で楽しめること必定です。 ラジカセでも、いい音しました。 たまには家族で聞いてみるなんてゆうのも新鮮−−でいいですよ。− |
オスカー・ピーターソン・プレイズ・カウント・ベイシー(紙ジャケット仕様)評価:★★★★★
いいアルバムです。私の最も好きなアルバムのひとつです。ピーターソンほどの巨匠でも、ベイシーを尊敬していたそうです。そのベイシーに捧げる気持ちで演奏したということですが、ベイシーの演奏の特色である独特の間の取りかたを尊重し、原曲のイメージを損わないよう最大限の配慮をしていることが分かります。どの曲も演奏が進む段階で、次第にピーターソン流が出てきますが、決してテクニックを派手に披露することなくむしろ控えめに敬意を表しているのがとても好ましい印象を与えてくれます。ギターのハーブ・エリスも良いし、ドラムにバディ・リッチが加わったことにより、一層スイングしています。是非聴いて下さい。 |
スウィング!いいとこどり!評価:★★
スウィングジャズの数々の名曲から選び抜かれた名演奏。その演奏のいいとこだけを、編集して集めてあるそうです。 名曲がたくさん集めてあるのは嬉しいですが、それぞれの曲のいいとこだけ…というのになんだか違和感を感じてしまいました。きれいに編集して聞きやすいよう作られているとは思うけど、やっぱ最初から最後まで通しての流れや盛り上がりがあるもんでしょ?!と。編集によっては、楽曲の素晴らしさを奪いかねないような…。 とはいえ、スウィングジャズの入門として、まずどんな曲があるかを知りたいなら、これはかなりおいしいCDかもしれません。ちゃんと聞きたくなったらきっと物足りなくなります。このCDをきっかけに極めていくのもいいかも。 |
スムース・ジャズ 4CD輸入国内盤評価:★★★★★
「スムース・ジャズ」とは、70年代後半から言われだした「フュージョン」という音楽ジャンルで、その方が馴染みがありますが、「イージーリスニング的なジャズ」だと言われています。 実際、4枚組のCDの中には、有名なジャズ・アーティストだけでなく、R&Bやポップスからも収録されていますので、とても幅広い選曲だと言えるでしょう。輸入国内盤として歌詞と解説つきで4CDで、2500円の値段で発売されました。68曲という曲数をカバーし、オリジナル・サウンドで聞くことが出きるわけですからお買い得だと言えます。録音状態も良く、「肩のこらないジャズ」を聴きたい時にはピッタリのCDですね。 1枚目は、「夢のカリフォルニア」、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、「ハートに火をつけて」等が収めらており、2枚目には、ナット・キング・コールの「アンフォゲッタブル」や、「イパネマの娘」、「マシュケナダ」、3枚目には、キャノンボール・アダレイの「マーシー・マーシー・マーシー」、サラ・ヴォーンの「ラウンド・ミッドナイト」等が収録されていました。 4枚目は、チェットベイカーの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」が1曲目でした。トランペットでの演奏ですが、ヴォーカルも聞きたかったですね。あの中性的な声に妙に惹かれるのです。ビートルズの「サムシング」をシャーリー・バッシーが歌っています。これはこれで結構でした。マイルス・ディヴィス&キャノンボール・アダレイの「枯葉」は、あまりに有名です。ジャズの定番ですね。 ボビー・マクファーリンの「シンキング・アバウト・ユア・ボディ」のライヴも収録されていました。いつ聴いてもいいですね。「怪演」です。アール・クルーの曲は、いつ聴いても「癒し」のサウンドですね。 本当に幅広いジャンルからの収録です。「ジャズ」という狭い概念とは全く違ったアプローチの選曲ですので、万人に愛されるのではないでしょうか。 |
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