白夜の大地評価:★★★★★
ディメオラといえば『エレガント・ジプシー』、そう考える方は多いと思います。しかし私は偶然このアルバムを見つけ、ディメオラ初体験を果たしたのでした。 その当時はディメオラに対する認識は「フルピッキングでの早弾きマスター」くらいの認識でした。当然プレイの方は猛烈ですが、しかし何より、ラテンのムードがほのかに漂い、かつ繊細さと力強さが両立している楽曲群に完全にノックアウトされ、ディメオラフリークへとなったのでした。 ゲストプレーヤーも当時のボスのチック・コリアや、レニー・ホワイトにスタンリー・クラークといったリターン・トゥー・フォーエバー組や、アンソニー・ジャクソン、ジャコ・パストリアスという超豪華な参加者。各者1−数曲ずつの参加者ではありますが、どの曲も最高です。 ディメオラ初期の作品の中では『エレガント・ジプシー』とならび評されるべき作品だと思います。 |
エレガント・ジプシー評価:★★★★★
ギタリストのディメオラがすごく好きというわけではないが、バックを支えるミュージシャン達の好演もあいまって出来上がったフュージョンの名アルバムである本作はお薦めです。スリリングやユニゾンやタイトなリズムがたまりません。スパニッシュ−ラテンな雰囲気が良い。 |
ツアー・デ・フォース・ライヴ評価:★★★★★
ギターの達人とシンセサイザーの達人がライブをやらかした。強力無比なリズムセクションが恐ろしい=Steve Gadd,Anthony Jackson天才的なソロイスト=ヤンハマーとのコラボしてた時期で=エレクトリックギターに集中してた時期。なので、ヤンに一部食われている部分もあり。エレクトリック期を総括するようなセレクトになっており、サーカスミュージック的な=ハイテクニカル=演奏がやはり一番のセールスポイントでありまたスパニッシュテイストも捨てがたい魅力。この時点でディメオラは飽和点に達してした=傑作を出して=やることはほとんどやった=状況なので、本当はこのライブアルバムは次なるアイディアを模索していた試行錯誤期間なはず。であるがなかなかに状況打開は甘くはないのであるが。Die-hardなファン向け。Casual Listenerにはちょいとつらいかも。ファンサービスアルバム。Jan Hammer研究家は必聴。 10点中6点 |
エレクトリック・ランデブー評価:★★★★★
シンセサイザーバーチュオーソ=ヤンハマーとの激しいソロの打ち合いがまぶしいアルバム。ややインストに比重がかかりすぎてバランスを失いはじめたアルバム。10点中5点 全盛期は過ぎてしまった悲しいアルバム |
カジノ評価:★★★★★
音楽家としての頂点を極めたアルバム。スパニッシュなムードまでをもとりこみ独自のギターミュージックを確立。スタッカート気味のフレージング、ドラマチックな展開、安定したリズム構築。どれをとっても高水準なアルバム。10点中10点 |
スプレンディド・ホテル評価:★★★★★
もともとはローラー・ジュビリーのとてもポップなアコースティックギターソロに魅せられ購入したものの、冒頭からシンセバリバリのSFっぽい入りで、途中から入るディ・メオラのエレキの格好いいこと!一旦引き始めると止まらない早弾きはこのアルバムでも思う存分聞かせてくれる。発売当初は2枚組のLPであったほど創造力に溢れていた彼、ときには自らリードボーカルをとったり、かのレス・ポールと歴史的な競演をしたりと、時折リラックスした表情を見せるところ等、彼の音楽性の幅の広さを感じさせて十分余りある。ディメオラ色に塗りつぶされた名作である。 |
ノー・ミステリー評価:★★★★★
チックは、いわゆるクロスオーバー・フュージョンをRTFによって始めた創始者のひとりでもある、なんて言われてますが、なのでしょうかねえ。私にとっては、それはどうでもいいこと。でも、同じRTFでも、初めのグループ名と同名のアルバム、その次の「ライト・アズ・ア・フェザー」で、ある意味で一区切りなのよ。その後の「第7銀河の讃歌」から「浪漫の騎士」までのRTFがちょっと前で言う「エレクトリックバンド」みたいで、ハードロック的要素を取り入れながらも、一人一人がビンビン演奏してる。そりゃ、凄いのよ。チックとスタンリー・クラーク、レニー・ホワイト。そして、ギターは、初めのアルバムだけビル・コナーズ、あとが、なんとギター・マジック・テクニシャンのアル・ディメオラな−−〓!!よ。で、その中での、この「ノー・ミステリー」なんだけど、めちゃ好きなのよねえ。当時としては、非常にエレクトリックなんだけど、今で言うデジタルサウンドからすれば、とってもアナログで、気を吐いている演奏者の声までが録音されているのは、いいわねえ。まさに、RTFの真骨頂。そうそう、あの「ナウ・ヒー・シングス−」の頃の曲想とは変わってるけど、でも、緊張感とハラハラドキドキは、もう初めの「DAYRIDE」から、ずっと、アルバムの最後まで、そうよ。で、あっという間に、最後の曲、「CELEBRATION SUIT」なんだけど!・・・? あれえ? これ、この曲、あれえ、どっかで聞いたことがあるフレーズ。そう! 「ナウ・ヒー・シングス−」の最初の曲とRTF初の超有名ナメ−−!−−ー「ラ・フィエスタ」の類似、どこかで語ったけど、ここにこの曲までが見事に昇華されながらも酷似している。(全く同じじゃないから、感じ取ってね)あっちゃあ、やられたなあ、そう思ったのよね。はい、だから、みんなも聞いて、そう思ってねえ!!! |
THE GUITAR TRIO評価:★★★★★
ガンガン弾きまくっているギターを聴きたい! そう思ってこのアルバムを購入。期待通りの内容だったので大満足だ。 これでフラメンコ・ギターのファンになりました。 以前、ブルー・ノートでジョン・マクラ−リンの演奏を 聴いたが、そのときも人間じゃないと思ったが、 パコ・デ・ルシアという人も化け物だ。 |
ウインター・ナイツ評価:★★★★
冬にちなんだ曲を多く取り上げたアルバム。クリスマスアルバムとしてもとらえられますが、ヒーリング系やや硬派、彼独特の哀愁入り、という感じ。彼自身の、あるいは共作は15曲中6曲。基本編成がアコースティック・ギター2本とパーカッションで、けっこう渋い演奏を聴くことができます。1曲目はいつもの彼らの演奏だったので肩透かしをくったような感じでしたけれど、 「グリーンスリーヴス」「アヴェ・マリア」などの、クリスマスに合いそうな曲も満遍なく選曲されています。また短い「ウインタールード」が4曲入っていて、この雰囲気がまたよい感じ。BGMに良いアルバムだと思われた方が良いかも |
銀河の輝映評価:★★★★★
いや、これはすごいです。なんたってメンツがすごい。チックにスタンリー・クラーク、レニー・ホワイト、そしてアル・ディメオラ。一曲目から飛ばしていきます。曲間に入るチックの小曲も良いし、全体の流れも文句なしの傑作。ロックなRTFの最高作ではないですかな。チック以外のメンバーは皆、20代前半です。いや凄まじいですな。 |
ベスト・オブ・フュージョン評価:★★★★★
フュージョンの名曲、人気曲ばかり集めたコンピレーション。お薦めは「ブラック・マーケット」(ウェザー・リポート)、「カメレオン」(ハービー・ハンコック)、「地中海の舞踏」(アル・ディメオラ)、「浪漫の騎士」(リターン・トゥ・フォーエヴァー)などです。いずれも70年代の熱いシーンの様子をありありと示しています。 |
スーパー・ストリングス評価:★★★★
正直、プレーヤーの名前だけで手を出しましたが、多少なりとも”フュージョン好き”を自称する方なら十中八九は同じ衝動に駆られるのではないでしょうか? (^^;それはさて置き、今更説明不要の三者ですが、本作のリリースは'95年。既にフュージョンという言葉自体が死語と化していた時代において、敢えてエレクトリック色を排除し、純粋にストリングス(アコースティック)だけで創り上げたところに、先ずは一票を投じたいです。 初期の荒々しさを少し抑えつつも随所に”流石の巧さ”を出すA.ディ・メオラのg、久しぶり(?)にアコースティックベースでブイブイ言わせるS.クラーク。そして、相変わらず幻想的なフレーズには一日の長があるJ.リュック・ポンティのvl。 ごまかしの効かないアコースティックをこうも楽々と弾きこなす三者の技術に改めて敬服すると共に、本作以外に録音がないことを非常に残念に思います。 いつかまた”祭典”を催してもらいたいものです。 |
プレイズ・ピアソラ評価:★★★★★
調子を取り戻した時期の一枚。アルゼンチンのタンゴの巨匠=アストロピアソラのナンバーをカバー。ロマンテックでラジカルな雰囲気を残さず伝えたすばらしいアルバム。ワールドミュージック方面に興味が向いていた時期。オリジナルは越えていない印象。 10点中8点 |
ワールド・シンフォニア評価:★★★★★
高度なテクニックを行使し早弾きで有名なデ・メオラであるが、この曲は、彼がぐっと成長したことを示していると思う。新タンゴで有名なアストラ・ピアソラの曲を取り上げている。内容が「大人になったな。」と思わせる。理由は丁寧でメロディーを美しく出すということを常に念頭に入れてプレイされているからである。やはり、メオラはただのギター弾きでなく芸術家であると思う。 |
キス・マイ・アクス評価:★★★★★
このアルバムは発売当時そんなに騒がれた記憶はありません。 それよりはアコースティックギターのアルバムのほうが各音楽雑誌、非常に宣伝をしていました。 しかし私はそんな雑音に目もくれず美しいお姉ちゃんのジャケットに一目ぼれ(笑)。何も考えずに買ってしまいました^^;しかし、アルバムの内容にはびっくり!!更に洗礼されたアルのギターは芸術の域。それでいてエレクトリックギターだからパワフル!!民俗音楽の要素をふんだんに取り入れながらのポリリズムの嵐!キメはバッチリ、スカーッとしますな。 私は他のアルバムを聞くのならこっちをいの一番で聞きます。 私の中ではこれが音楽的にもギター的にもフュージョン界の歴史的名盤と考えています。 |
リベル・タンゴ評価:★★★★
一言で言えば、哀愁と旅情を感じるアルバムでした。 何曲かオーケストラの演奏も加わって、もれもまた哀愁の漂うアコースティックな世界が展開されいています。ディメオラのオリジナルが6曲と、ピアソラの曲が3曲(2、6、8曲目)のミックスされてますが違和感は感じません。ただ、哀愁度でいけばピアソラ作の方かな。少し地味かなとも思える展開の曲が多いです。 しかし相変わらずギターのクオリティはいつもの様に高いと思います。そんな中、4曲目がけっこう力の入った曲。また、5曲目はトランペットのバックも入ってけっこう元気の良い曲で印象的。ジャズのフレーバーはほとんどなく、タンゴの印象が強いアルバムでした。 |
アンソロジー評価:★★★★
随分昔に、"エレガントジプシー(LP)"を聞いて以来、ディ・メオラ の作品を手にしました。その当時は、テクニック(特に速弾き部分) だけに気を(耳を)取られていたので、正直、作品自体について思い入れ はありませんでした。今回、"アンソロジー"というタイトルに惹かれ、 入手してみました。 以前と違い、随分と落ち着いて各曲を楽しめました。(^^;"地中海の舞踏"が収められていないのはちょっと残念ですが、 それを差し引いても十分楽しめます。 数あるディ・メオラの作品は、どこから手を着けて良いのか判らない のですが、いろいろと聞けるこのような作品は私には好都合でした。 |
エレガント・ジプシー評価:★★★★★
ディメオラのギターは勿論ですが、地を這うようなアンソニージャクソンのベース、スティーブガッド、レニーホワイトのドラム等バックミュージシャンも好演。また、サンタナバンドにもいたミンゴルイスのパーカッションも存在感があります。本アルバムは、とにかくこの時代ならではの曲想、サウンドを楽しめます。 |
not fusion but true jazz評価:★★★
おそらくジャコのサイドメンとしての作品を集めたものだが なぜリーダー作の『COME ON、COME OVER』 やウェザーリポートの作品が混じっているのだろうか。 サイドメンとしての記録を聴きたいと思う人はリーダー作や WR諸作はすでに持っているだろうし(だいだいの人が)。 だったらこれらの曲をカットして他のサイドメン作品を収録すべきだと・・・ |
エレガント・ジプシー評価:★★★★★
元祖早弾きというイメージが先行しているが、このアルバムでのディ・メオラはスパニッシュからジャジーなフレーズまでこれでもかというほど自分を主張している。初めて聞いたときはまさにぶっ飛んで打ちのめされました。ロックとジャズ・クラシックの融合、クロスオーバー=後のフュージョンと言われる分野を自分では意識しないままに自然に開拓していたという意味でも凄まじいテンションが感じられるアルバムです。 今聞いてもやはり凄い!! |
"パッション,グレイス&ファイア−情炎"評価:★★★★
あの"Friday Night in.."のテンションの高さは(多分)もう 再現しようもないのだとは思いますが、スタジオ録音とは言え、 本作の楽曲としての完成度は前作に勝るとも劣らないと思います。 特に2曲目の"オリエント・ブルー組曲"は圧巻。 前作でアコースティックギターが持つ限りなくシャープで、 そしてアグレッシブな面を最大限に引き出した三者だからこそ、更にその上を目指すためにどれほどのエフォートが必要なのかは 知っていたでしょう。その答えの1つがここにあると思います。 フュージョンというカテゴリにおけるギタリストの存在を開拓 したJ.マクラフリン、その先達の切り開いた道に更なる"可能性" や"方向性"を知らしめたA.ディメオラ。そして、一民族音楽の域を越えてその芸術性フュージョン"させたP.デルシア。 強力過ぎます、この人達。確かに、万人受けするアルバムでは ありません(どちらかと言えば、ギターフリーク向けでしょう)。 たかが"フュージョン"、されど"フュージョン"。 決して、聞き流されるだけのBGMにはなって欲しくないです。 |
ワールド・シンフォニア評価:★★★★★
エレキギターの早弾きで一世を風靡したディメオラが、そのイメージを覆してリリースした情景的なアルバム。幻想的なボイスやスリリングなパーカッションが効果的。しっとりしてはいますが、ジャズ的な緊張感に満ちあふれた傑作。 |
フレッシュ・オン・フレッシュ評価:★★★★
久々にディ・メオラ聴きました。アコースティックにうちこんでいたせいかしばらく離れていたのだが今回のは良い具合にエレクトリックを使って良いバランスである。ミュートを使ったりの昔の手癖に近い早引きも気持ち良いのだが、当時からするとずいぶん音作りにバラエティが豊かになりまさに熟練を感じさせる出来である。キーボードのゴンサロも血が合うのか息のあった演奏を聴かせるし、特にフルートのA・サントスが非常に良い味を出している。楽器編成がいっしょでも一味も二味も違うサウンドを出しているのが久しぶりだがなんかうれしい思いでした。星4つはせっかくの名曲“セニョール・マウス”がディ・メオラ一人による多重録音の出来がいまひとつ自己満足で終わっているようでアルバムラストゆえにちょっと残念といったところ。 |
ブラック・ユートピア評価:★★★★★
今作は前作よりさらにギターが前面に出ており、ギターファンにはたまらない作品だと思います。2曲目のアルVSイングヴェイ、6曲目のザックVSイングヴェイによる夢のギターバトルを聞くだけでも、買う価値は十分にあると思います。ザック・イングヴェイファンは100%買って損は無いです。6曲目はかなり熱いですよ! |
フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!(期間限定)評価:★★★★★
今日帰宅したら予約注文したCDが届いてゐた。早速聴いてみる。最初の曲は「地中海の舞踏/広い河」。聴いてゐるうちに何故か涙が出さうになる。感動的なまでに素晴しい。全てのギタリスト、ギターサウンド好きの人は食事を抜いてでも買ふべき物凄いCDだ(物凄いといふのも妙な表現だが)。お薦めである。 |
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