ペッキン・タイム評価:★★★★
初代ジャズ・メッセンジャーズのメンバーとして注目を浴び、その後マイルスのグループにも参加。さかのぼれば、ディジー・ガレスピーのバンドにも居ましたし、そもそもマックス・ローチに見出されてジャズ・シーンにデビューしているのです。経歴を聞くと、もうエリート中のエリートと言っても差し支えない人なのですが。 然し、何故かメジャーな評価を受けるのは遅れた印象があります。ジャズのガイドブックの類には登場しない事もしばしば。 このアルバムは、対照的に華やかなポジションで脚光を浴び続けたリー・モーガンとの双頭クインテットです。更にはピアノのウィントン・ケリーも、モブレーの作品で好演を多く残してる人。 イノベイティブな事はしてません。とてもオーソドックスなハ!ードバップです。でも、何気ないアルバムで何気ない好プレイを聴かせてくれるところが、モブレーの真骨頂だと思います。テクニックを比較してしまうと、モーガンに軍配が上がるのは否めませんが。 でも本当に素晴らしいミュージシャンだと思います。良い曲も沢山書いてますし。黒人ジャズの本物のソウルを感じるのです。彼のディスコグラフィーなどを見てみると、色んなミュージシャンが彼を音楽を好んでいる様子がうかがえます(様な気がします)。特にブルーノート・レーベルは、モブレーを大事にしていたみたいです。 ジャズ喫茶のアイドル。 |
モーニン −ベスト・オブ・アート・ブレイキー評価:★★★★★
キース・ジャレットのファンなので、演奏者のところに彼の名前があるために購入しました。彼がジャズ・メッセンジャーズに属していたことは何かで聞いたことがあったのですが、実際このバンドでの演奏は聞いたことがなかったからです。また、彼がI remember ClifordやWisper notをトリオでのコンサートで取りあげているので、聞き比べの興味もありました。が、彼が演奏しているのはMy romanceだけ、とCDライナーでの解説で分かり、少々がっかりしました。しかし、魅力は別のところにありました。My romanceでのキースの叙情的でスキのない名人芸的ソロはもちろん好きですが、やはりNight in Tunisiaのライブの迫力は凄い!スタジオ版とは違った、原始的なリズムと管の織りなす激しいフレーズに圧倒されました。 |
スピードボール−ノー・ルーム・フォー・スクエアーズ5評価:★★★★★
この値段でこんな贅沢をさせてもらっていいのかってくらい、中身の濃い一枚でした。私のようなジャズ初心者にとって、色んなアーティストを知る事ができるのも、このシリーズの魅力のひとつです。どの曲もかっこいい! |
サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ評価:★★★★★
録音は今ひとつかも知れないが、ライブの熱気というか臨場感はかえってこの音の方が出るくらい。 アート・ブレーキーはBlueNoteレーベルにも作品は多いが、そこでは熱くはあってもどこか洒落た知性が漂うのに、ここでの演奏は大衆娯楽、クラブ・ミュージックとしてのジャズのファンキーさ全開だ。現在のブラック・ミュージックのファンキーさと全く同質のパワーだと思う。 Lee Morgan、Timmonsらが演奏した記録であり5つ星以外に付けようが無い。 |
ケリー・グレイト評価:★★★★★
マイルスの「カインド−」を通過したウィントンがそのマイルスグループのリズムセクションに絶好調のジャズ・メッセンジャーズのフロント二人を引き連れて作られた、というこのアルバムのスタンスをおさえて聴くと非常に面白いのです。−などリー・モーガンのミュートが時にマイルスに聞こえてきたり・・・。まあこのメンバー5人ともブルー・ノートの常連さんであり、勢いがある人が集まって作ったものは“さすが”というほかはなく、安心して聴けるのです。しかし−・−のショーターの曲は特におすすめ。−などマイルスの「黄金のクインテット」時代のイメージすら感じられます。 |
ヒアズ・リー・モーガン評価:★★★★★
リーモーガンの魅力がもっともでているアルバムだと思います。マイルスの世界とは別のシンプルなトランペットな魅力があります。突き刺さるようなトランペットが聞きたい人にはおすすめ。 |
エクスプービデント評価:★★★
「イージー・リビング」という曲には名演が多い。ペギー・リーの『Black Coffee』、ビル・パーキンスのテナーが渋いジョン・ルイスの 『Grand Encounter』。それぞれ個性的な解釈を見せるが、極めつけは本作のリー・モーガン。スピーカーから唾が飛んでくる。アート・ブレイキー、エディ・ヒギンズも好サポート。 |
ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3評価:★★★★★
米国のトランペッター、ディジー・ガレスピーのアルバムです。当時ガレスピーは中東親善音楽使節に任命され、国の援助の元にビッグバンドを率いて中東ツアーを行いました。これはそのビッグバンドが米国で行ったコンサートを収めたものです。ガレスピーには小編成のバンドによる演奏が多いのですが、そのダイナミックな音楽性はビッグバンドでさらに輝きを増します。思わず吹き出してしまうほどコミカルな演奏から、涙を誘うものまで、ガレスピーの幅広い魅力が余すところ無く収められた名盤です。 |
エヴォリューション(紙)評価:★★★★
当時のマクリーンのレギュラー・メンバーであるグラシャン・モンカー、ボビー・ハッチャ−ソンらにリー・モーガンが加わったアルバム。 フリー・ジャズの要素すら感じられる緊張感の高い演奏からは、当時新主流派と呼ばれた新しいサウンドを創り出そうとするエネルギーのほとばしりが感じられる。 数々のヒット作を持つリー・モーガンが後年インタビューで、意外なこと?にこの作品を自らのベスト・プレイと語ったらしい。 |
ブルーノート・イヤーズ評価:★★★★★
本作品は再発らしいが、以前出ていたものと、曲目は同じようなので、御参考までに。 モーガン・ファンには、馴染みの曲ばかりかもしれない。それにしても、おいしい選曲だ。サイドワインダー、キャンディ、コーンブレッド、スピードボールとくれば、自分でシコシコとベスト版を作る手間も省けるというものだ。もちろんサックスやピアノもソロを取っているが、モーガンの自由自在なトランペットが心ゆくまで楽しめる編集には、頭が下がる。 昔のトランペッターは、ちょっと聴いただけで誰が吹いているかわかるような個性的な人が多かった。中でもモーガンは極め付きの個性派だと思う。 モーガンを聴いてみたいけど、どのアルバムがいいか見当がつかんなー、という方には、絶対に本作品をお薦めしたい。彼を好きになるか嫌いになるかは別として、モーガンというトランペッターは、この1枚で伝わってくると思う。 一応、傾向としては、フリージャズでもモードでもない。オーソドックスなテクスチュアに則っていると言えるだろう。このアルバム中の曲のタイトルにもあるが、クリフォード・ブラウンをイメージすれば、当たらずとも遠からず(あくまでも大雑把にですけど)。 また、月の砂漠は、日本の歌をアレンジ。アート・ブレイキーの影響かな?日本向け営業録音ではなく、きっちりと仕上げた演奏に好感が持てる。 このほかに、コルトレーンの名盤「ブルー・トレイン」でのモーガンは、編成がシンプルなこともあり、コルトレーンとの対比が際立っていて、モーガンを理解するのに絶好だと思う。 |
ターニング・ポイント(紙ジャケット仕様)評価:★★★
ブルーノートからのリーダー作第2弾となる「ターニング ポイント」はブルーノートから出ている他の4枚に比べると、リラックスしたスィンギーなムードである。とはいえ、ロニースミス特有の黒さを以て心地よくグルーブしている。個人的に購入当初(20代)よりも最近のほう(30代)が好んで聴いています。 |
ブルー・トレイン評価:★★★★★
マイルス・デイビスのオリジナル・クインテットが一時解散し、セロニアス・モンクのコンボに参加後の、成長著しいコルトレーンの姿を記録した貴重なアルバムである。ブルーノート唯一のリーダー作でもある本作は、サイドメンが充実し、3管編成の典型的なハード・バップに仕上がっている。曖昧なフレーズもなくなりバリバリと吹きまくるトレーンは、すでに東海岸の代表的なテナー・サックス奏者に成長し、自信に満ちたプレイを見せている。ブルー・トレインの単純なテーマからソロに入って一転、うねるようなアドリブで自在にブルースを音の織物にしていくコルトレーンの楽想は素晴らしく、58年のソウル・トレインと並ぶ50年代の金字塔であり、コルトレーン飛躍の記念碑アルバムとして絶対に欠かす事が出来ない。弱冠二十歳に満たない天才トランペッター、リー・モーガンも溌剌としたバイタルなプレイを聴かせ、カーティス・フラーが加わったフロント・ラインは重厚でアンサンブル的にも優れている。ジャケット・デザインがブルーノートらしく、かっこよく決まっている点も魅力だ。この後、再びマイルスのコンボに加入し、比類なきセクステットにおいてモード・ジャズの極点を目指し「マイルストーンズ」「カインド・オブ・ブルー」の吹込みへと続くのである。 |
ザ・サイドワインダー評価:★★★
標題曲は大ヒットした。有名な曲だしアルバムなので、 ジャズをやろうと する人なら聞いておいた方がよい。 |
リー・モーガン Vol.3評価:★★★★★
ブラウニーは、とても頭が良かったらしい。そのブラウニー亡き後JAZZ界が白羽の矢を立てたのがリー・モーガン。ブルーノートとサヴォイの両方から同時期に初リーダーアルバムを出してしまった彼もやはり天才なのだろう。そして彼もまた人生をまっとう出来たとは言いがたい最後を迎えてしまうのも何かしら感じる部分が有る。ブラウニーの親友でも有りモーガンとも旧知の仲だったベニー・ゴルソンがこのアルバムで音楽面での総監督をやっている。ブルーノートでの2度目の録音から彼のアルバムにアレンジャーとして参加しているがこのアルバムでは演奏にも参加している。 そして彼が作曲した亡き友に捧げる名曲「アイ・リメンバー・クリフォード」もここでのリー・モーガンの名演奏が初演だと言うことも考えると、こちらの勝手だろうが何がしか感慨深いものを感じてしまう。 勿論リー・モーガンの事を良く知っているベニー・ゴルソンに全体を任されたアルバムなのだからどの曲も素晴らしいできばえだ。 |
キャンディ評価:★★★★★
キャンディ若くしてこの世を去った天才トランペッター、リー・モーガンの 代表作。まさに、弾けるような、ブリリアントな音で、自由奔放な フレーズを展開している。マイルスとは、ある意味で対極にあるような音だ。 同じく早くに亡くなった大天才・クリフォードブラウンとは 異なり、演奏の完成度は低いが、調子のいい時のリーは凄い。 その調子のいい時がこのアルバムだと思う。 |
ディッピン評価:★★★★★
ハンク・モブレーは、60年代前半にマイルスクインテットにいた時代に、マイルスにいびられた(アルバム「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」でコルトレーンと比較された!)が、コルトレーンやロリンズは、ヘビー級テナーであり、ミドル級テナーのハンクとは、音色が違って当たり前。余談だが、スタン・ゲッツはライト級テナーである。C級テナーではないでしょう!A>B>Cというランクでは決してありません。そのモブレーが、ブルーノートに残した楽しいアルバムがこれ!モブレーには、シリアスな「ソウル・ステーション」や「ワーク・アウト」がありますが、「楽しければ良いじゃない!」路線で録音した作品。JAZZはシリアスだけじゃない。実力が無ければ、楽しい作品も作れません。ちなみに、ヒットした「リカード・ボサノバ」はボーカルアレンジしたものがTVのCMに流されていましたが、晩年のモブレーは、自分の作品であるのも忘れてしまっていたという噂もあります。70年代の隠居暮らしで、(あるいは、マイルスコンプレックスで?)惚けてしまったのでしょうか。それはさておき、メーカーさん良くやりました。これでJAZZファンが増えれば良いのです。今までが高すぎましたよ。だから、みんな輸入盤を買ってしまうのです。ライナーノーツの訳を載せるだけでは高すぎます。これからは、この価格で通して下さいよ。ところで、「The Other Side Of BLP1500」も3,000円位でCD化して下さい。 |
ブルーノート・プレイズ・ザ・ビートルズ(CCCD)評価:★★★★
そんな穏やかな午後のひと時にオススメです。軽いカクテルタイムでもいいかも。クラシックベースもいいけど、こんなポップクラシックを下敷きにしてるのも、楽しくて良いですよ。 |
チュニジアの夜評価:★★★★★
パリのサンジェルマンでの歴史的ライブの大成功によって、JMは一躍モダンジャズ最高のコンボとなり商業的成功をも同時に手にする。ベニー・ゴルソンからウエイン・ショーターにかわってからの強力ラインナップによる録音。チュニジアの夜は幾度となく演奏され続けてきたJMの十八番だが、おそらくコンボ史上1,2を争う傑作である。リー・モーガンは当時最高のプレイを見せており、怖いものなしだし、ショーターもコルトレーン、ロリンズに続く新世代のサックス奏者として、スリリングなソロを見せている。この二人のフロントラインを強烈にプッシュするブレイキーとファンキィーの申し子ティモンズ、さらにジミー・メリットの正確で強烈なウォーキングベース。1961年の初来日で、JMはこれ以上にないと思われる強烈なメッセージを残し日本のジャズシーンをファンキー一色に染め上げた。しかし、そこにはすでにモードという新しいコンセプトが胚胎し、次なるジャズの息吹が隠されていたのであった。アメリカン・タイポグラフィーの典型的なジャケット、ジャズのストレートな素晴らしさが満ち溢れた傑作である。 |
ザ・クッカー評価:★★★★
リズム隊はいつものお馴染みさんだが このアルバムで美味しいのはバリサクの ペッパー・アダムスを迎えているところ。昔ながらのピンポン録音でリズム隊はリズム隊然と 控えめに後方でバンドを支えている。 しかしながら、2管の生々しさは非常によろしい。 リー・モーガンはいつもどおり絶好調。 それにプラスしてペッパーアダムスのバリサクが ハラワタを掻きむしってくれます。快感! ドラムが「CANDY」並みに録れてれば★5つですね。 しかし細かいことは抜きにして楽しめます。 |
ブルーノート・フォー・カフェ・アプレミディ評価:★★★★★
「是非、聴いてみて!」と、まわりの人に言いたくなってしまう特別な1枚です。 jazzが好きな方でも、そうでない方にもきっと心地よい音が耳に入り込んできます。compilationアルバム、必ずとっておきの1曲が見つかるはず。さらに音楽の幅が広がる事でしょう。 私のお気に入りは2曲目のDuke Pearson、イントロのピアノの輝くような旋律、素敵すぎます。そして14曲目のBobby Hutchersonは海のような深みのある曲です。とても心に響く、と言うよりも、その世界に入り込んでしまいそうな・・・ そんな海のようにきれいな青のジャケットもシンプルでお気に入りです。 |
リー・モーガン Vol.2 / Lee Morgan Sextet評価:★★★★
vol.3やキャンディの影に人気では隠れ気味だが、名演WHISPER NOTなど、リーダー作(2作目)としてBLUE NOTE1500番台に残る名盤。BLUE NOTEのリーダー作は持っておきたい名盤ばかりですね。"VEE JAY"のLee Morganもカッコよくて好きだけど。結局全部良いんですが・・・。 |
リー・モーガン・インディード!評価:★★★★★
リー・モーガンはJMに在籍中に数多くの名演を遺したので、彼の全盛期は50年代前半から60年代初頭というのが、大方の認識であろう。しかし、モーガンはデビュー時にすでに、とんでもない傑作をものにし、早熟の天才として、生涯のベストに近いプレイを演じている。もちろん荒削りで、円熟味という意味では劣るが、スリルに満ちたアドリブや力強いアタックなどにおいて、クリフォード・ブラウンに匹敵する逸材であることを証明してみせたのである。僕が初めて、このアルバムを聴いたのは学生時代で、大学祭の模擬店のカウンターで、とてつもないトランペットの音に圧倒された記憶がある。ハバードもバードもドーハムもこれほどのソロは出来ない。クリフォード・ブラウンの生まれ代わりのような鬼気迫るプレイだ。当時のこの演奏を聴く限りモーガンへの天才を疑う者はいないし、期待は膨らむばかりであったに違いない。しかし、これほどの才能をもってしても、時代の方向性を読みきって、ジャズの進むべき新たな沃土に進むことは困難だった。ハード・バップ、ファンキーの立役者もモードやフリーの嵐の中で、自らの才能をもてあまし、進む方向を見誤ったのではないだろうか。サイド・ワインダーもアルバムの出来としては悪くはないし、商業的成功も収めた。しかし、70年代という、あらたなエレクトリックサウンドやフュージョンの波の中で,彼本来の才能を十分活かし、一歩ずつ獲得していく何かをつかんでいたかというと、残念ながらNOといわざるを得ない。不幸にも72年に射殺という壮絶な死を迎え、未来をたたれたため、80年代後半の新伝承的、ジャズ本来の見直しといった作業にも立ち会えなかった。モーガンのあまりに多いアルバムと紋切り型のアドリブで、やや耳につく方も多いだろうが、このデビュー盤を再聴し、彼のすごさを再認識してもらいたいと切に願っている。 |
ハウス・パーティ評価:★★★★★
今年(05年)、ジミー・スミスは79歳で死去したと聞きます。彼はブルーノートに確か13枚のリーダー作があり、後年、ヴァーヴにも「ザ・キッチン」という傑作アルバムを残しているのですが、私の好みからすれば、たとえば、ビル・エヴァンスのようなキラキラしたピアノに比べ、彼のハモンドオルガンのべたっとした音になんとなく違和感を感じ、実はこのアルバムだけを聴いて以降、彼のアルバムは聴いたことがありませんでした。 実はこのアルバムも久しぶりに聴いてみたのですが、彼の全身を使ったオルガンテクニックは相当なものだと改めて認識させられました。彼は常に足を縦横に使ってベース音をかろやかに出していて、まさしく全身を使って表現しているわけですが、いかにも事無げにさらっと弾いているため、その卓越したテクニックを見逃してしまいがちになります。特に、長い「AU PRIVAVE」においては、常にリーダーシップを取りながらも、歯切れの良いアドリブは冴え、まるで楽しんでいるかのような演奏をしています。このアルバムの中では最も好きなナンバーです。 共演者の演奏も見事で、「LOVER MAN」におけるルー・ドナルドソン(as)が聴きどころで、特に最初の4分半に及ぶスローな歌いっぷりなどは素晴らしい出来だと思います。 オーバーな言い方ですが、個人的には再認識したアルバムです。 |
ハンク・モブレー・セクステット評価:★★★★★
モブレー、モーガン、ドナルドバード・・・あなたが演奏家としてのこの三人の中の一人でも好きなら買って絶対に損はないと思います。少なくとも、ブルーノートだから、お洒落だから、って理由で何も知らずに買う類の作品ではないでしょう。 本作は全曲モブレーのオリジナルですが、中々に良いアレンジが施されており、ホーンズが暴れやすいようになっております。特にモーガンとバードのバトルは圧巻!横でモブレーがニヤニヤしているのが目に浮かびます。 |
リー・ウェイ評価:★★★★★
モーガン、ティモンズ、ブレイキーは当時のジャズ・メッセンジャ−ズのメンバー。これにマクリーンとチェンバースが加わると言う豪華パーソネル。 モーガン3曲とカル・マッセイ1曲は、どれも佳曲ばかり。 「これぞファンキー、これぞハード・バップ」と叫びたくなる脂っこい演奏。 満足間違いなしの超重量級の1枚。 |
ナイト・ドリーマー評価:★★★★★
アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ在籍時の1964年、 「ウェイニング・モーメンツ」以来2年間のインターバルを空けて 満を持して発表したのがこのソロアルバムである。ジャズメッセンジャーズでの気心の知れた同僚リー・モーガンに、 ジョン・コルトレーンバンドのリズム隊を加えた 完全無欠のゴールデンメンバーで臨んだこのアルバムは、 全てオリジナル曲で構成されている。 リー・モーガンとのハーモニゼーション、 怒気迫るウェイン・ショーターのソロ、 そして熱く走るマッコイ・タイナーのフィンガーテクニック。 息をするのを忘れる緊張の連続に「Charcoal Blues」といった 箸休めのような曲も用意されている。 一曲一曲素晴らしくまた個性の強い曲でありながら、 アルバム全体としてのバランスも良い文字通りの名盤である。 trumpet : Lee Morgan tenor sax : Wayne Shorter piano : McCoy Tyner bass : Reginald Workman drums : Elvin Jones |
カリスマ評価:★★★★★
これで三枚目のカリスマです。一枚目はBN4000SERIESで、二枚目は24bit by RVGで買っていましたが、本シリーズの音質がダントツで素晴らしい。本盤に関してだけかもしれませんが、一番音質が悪いのがRVG盤でしたのでご注意下さい。モーガンファンを自認する方でサイドワインダー、コーンブレッド、ジゴロあたりを購入された方はかなり多いのではないでしょうか。でもこのカリスマとかトムキャットとかプロクラシネイターをお聴きになっていない方も、また多いのではないかと勝手に想像しています。リーモーガンに駄作なしです。特に大ヒット作の陰に隠れた好盤が多しであります。キャリアの最初から最期に至るまで、いつも全力投球がリーなのです。ブルーノート後期に見られるロッキンジャズへのアプローチが冴える本作も、もう一つの名盤です。アルトのジャッキーマクリーン、テナーのハンクモブレーを従え余裕たっぷりの堂々たるプレイぶりが聴けます。後期のモーガンは何を聴いても大して違いがないと高をくくっているあなた、ご自分が大事なものを見逃していることに気づいていません。後期モーガンこそ彼が自分の音楽を確立した一番美味しいところなのです。名曲スィートハニービーを含む本盤を決してお忘れなきように。 |
ザ・サーモン評価:★★★★★
THE SERMON!でしょう。リー・モーガン、ケニー・バレルをはじめ、メンバーも素晴らしく、各セッションで鮮烈なソロを展開している。 そしてソウルフルなジミー・スミスのオルガン。言うことなしの必携名盤。 |
ア・ブローイング・セッション評価:★★★★★
コルトレーン、モブレーなどの超有名テナー奏者と共演した、タイトル通りのブロー合戦。かと言ってただただ熱いだけでない。よくあるジャム・セッションのようなマンネリズムに陥らないところは、さすが総帥アルフレッド率いるブルー・ノート盤だ。とにかく黙って聴くべし、大音量がいいね!(許せる範囲で) |
先頭に戻る |