ベスト評価:★★★
ドイツのレーベルから出た晩年のジャコの作品のベスト盤。しかし、ベスト盤といっても、元にしている作品自体が若干苦しい感じがする。以前のクレイジーでファンキーなジャコの演奏はこの作品では拝めない。どちらかというと、苦しそうで、弱弱しく、ただベースを聴いているだけの切ないジャコの姿がここにある。そういった面もふくめてジャコをこころから愛しているマニア向けの一品。 |
インヴィテイション評価:★★★★★
とにかく盛りだくさんのアルバム。 ワード・オブ・マウスの後楽園球場でのライブで ランディ・ブレッカーやドン・アライアスらの参加も光る。 とにかく爽快な一曲目の"Invitation"や、定番の"THE Chicken" などのりに乗りまくっている。 途中コルトレーンのソロをそのままスチールドラムで弾いてしまった "Giant Steps"などなど、とにかくジャコの独創性がすごく、 メンバーも完璧なサポートを見せる。 どうやったらこんなサウンドを思いつくんだろう? かって絶対損しないCDだと思う。 |
ヘヴィ・アンド・ジャズ評価:★★★
この頃のジャコの作品が酷評されがちである。なぜなら、プレイになんというか【魂】がこもっていないからだ。弾きこなして入るものの、音に以前ほどメリハリがなくなっている気もする。しかし、この作品を数少ないジャコの演奏記録のひとつだ。1970年代後半から1980年にかけての絶好調のプレイは期待できないが、この作品も間違いなく”ジャコ”の作品であるのだ。 |
トリビュート・トゥ・ジャコ・パストリアス評価:★★★★
このアルバムの聴き所・・・やはりマーカスだろう。ジャコもその実力を認めた現代を代表するエレキベース奏者のマーカス。彼はマイルスバンドに在籍していた時、『Mr PASTRIUS』という曲をマイルスに提供しているし、そのアルバムで『TEEN TOWN』もカバーしている。当然ジャコを意識(尊敬)しているのだが、このアルバムではマーカスはジャコのフレットレスの曲に対してフレッティドでトリビュートそている。それはおそらく、ジャコと同じスタイルで演奏しても、それは『ジャコの真似』にしかならないと思ったのではないだろうか。 内容では、今をときめくベーシストが大集結しかっこいい仕上がりとなっている。 |
サンライト評価:★★★
本人がボコーダーを使ったウタモノ(?)が時代を反映しており、今聴くとちょっと照れ臭いです。その後ブラコン路線に走っていくハンコックの、途中経過アルバム。 |
インティメット・ストレンジャー評価:★★★★
あるサックスプレーヤー(≒本人?)の恋物語を綴ったという組曲風の タイトルナンバーは秀逸!!R.ティーのキーボードがゆらゆらとバック で揺れている中、T.スコットのサックスが情景たっぷりに歌い上げます。 また、J.パストリアスのなんとも言えないあのベースもすばらしい メロディを紡いでいます。この値段でこれまで楽しめていいのかっ、って位、得した気分です。 |
レア・コレクション評価:★★★★
ジャコがサイドメンとして参加した作品のオムニバスである。リーダーはもう揃えたからサイドメン作品が欲しい・・・でも全部買うとお金がかかってしょうがない、という人にお勧め。曲目もなかなかいい。ほかに『NOT FUSION BUT JAZZ』や『JAMS レアコレクション』といったサイドメン作品集がある。 |
ジャコ・パストリアスの肖像評価:★★★★★
1975年、9・10・12月ニューヨークで録音。世にジャコ・パストリアスが降臨した最初のアルバム。 1曲目の『ドナ・リー』からぶっ飛ぶ。チャーリー・パーカーのオリジナルのこの曲で完全にエレクトリック・ベースの概念を打ち破ってしまっている。 ロング・トーンとフレットレスの特徴を生かし切った語調、そして変幻自在のハーモニックス。『鳥』のようなベースだ。 むき出しの才能がこれほどスバ抜けたミュージシャンを他に思いつかない。それ故か、デビュー・アルバムにしてメンバーは驚異的に豪華で、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー・・・・そしてロサンゼルス交響楽団まで参加している。才能は才能を知るということだ。 1991年刊、『The Life And Times Of Jaco Pastorius(邦題 ジャコ・パストリアスの肖像)』の第7章の『ジャコの思い出』で語るミュージシャンたちのジャコについて語るくだりがそれを如実に示している。特に、ジェフ・バーリンが無理やり彼の音楽を聴かないようにしたり、フレットレス・ベースを捨てるくだりなどは、このアルバム以降のジャコの音楽のオリジナリティ溢れる吸引力と影響力に、多くのベーシストは自らのサウンドのバランスを保ち切れないほどの力を感じたあらわれだ。 その力を知るべし。 |
MR.ハンズ評価:★★★★★
このアルバム自体は ファンク色は少なく、かと言って、オーソドックスなジャズでもない。上手い人達が 肩の力を抜いてプレイすると、こんな渋いアルバムが できます!みたいな気がする。特に この中の ”4AM”は めちゃカッコ良い(^-^)。ハービー・ハンコックも さる事ながら、ベースが、今は亡き天才ジャコ・パストゥリアスというのも正解! ”いぶし銀”のような曲で、”4AM”だけでも買う価値はあるのではないか? フュージョンのスタジオ・ミュージシャン好みのイメージを持ってます。 |
TWINS1&2−ライヴ・イン・ジャパン評価:★★★★★
本作はジャコの参加した作品の中でも五本の指に入るのではなかろうかというほど、すさまじい。全体を通してライブの雰囲気を味わえるものに仕上がっているのだが、なんといっても、一曲目の「Invitation」がすごい。ジャコのベースがまさしくうなっている、そしてホーンと絶妙に絡んでとてつもないグルーブを生み出している。ハープ界の巨人トゥーツシールマンスをフィーチャーした、かの名曲3views of a secretもいい。ただ、ここでのシールマンツは若干吹きすぎな気もしないではないが、うまく纏まっている。 ジャコファンならずとも聴いてみるべし。 |
ウェザー・イヤーズ評価:★★★★
ジャコの在籍のWRの曲のコンピ。 選曲はかなり的確である。しかし、真の意味でジャコを知ろうとした時 WR諸作をコレクトするのが本当であろう(未発表曲もないし)。ただ、ジャコがどんなベーシストか知りたい、という人にお勧め。 同じ内容の『This is JAZZ ,WEATHER REPORT THE JACO YAERS』というのが存在するが、ウェザーリポートが好きな人はそちらを買った方がいいだろう。ジャコが好きな人はこのアルバムを買おう。小さなこだわりだけどね。 |
ミシェル・コロンビエ・フューチューリング・ジャコ・パストリアス評価:★★★★
ミシェル・コロンビエの音楽性の高さを示した作品であるばかりでなく、その参加アーティストの豪華さにも圧倒されるアルバムです。最も油の乗りきった頃のジャコ・パストリアスの演奏もさることながら、スティーブ・ガットとの共演という、その当時を知る年代の人にとっては信じがたいリズムセクションです。それに「夜の彷徨」のリリース寸前のラリー・カールトンのすばらしい演奏も聴けるという贅沢な作品です。いい音楽には時代は関係ないと思わせるアルバムだと言えます。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★
自分は最近のスムース・ジャズのファンなのですが、いつもこのアルバムが、売り上げチャートに何となく入っていて、店頭やサイトなどで紹介されていたりすることも多いので、気になったので聞いてみたのですが、印象に残るほどの良い感じの曲というのは1曲もなかったです。4曲目は迫力があってそんなに悪くはないですが、迫力のある部分とバラード調の部分とを行ったり来たりするので良い曲だとは言い切れません。なんか、アルバム全体が混沌としているという感じです。楽器をやる人になどにはわかるのかもしれませんが、聴くことオンリーの自分のような者にとっては、天才ベーシストとか聞いても、どのへんが天才なのかピンときません。曲が良くなければ、テクニックがどうのこうのと言われても楽しめないことに変わりありません。日本では、キャンディーズやピンクレディーが人気だった昭和51年の古いアルバムですから、楽しめなかったとしても不思議ではありません。Earl Klugh(アール・クルー)のデビューが、同じ1976年なんですが、こちらはかなり良いですね。今でも十分楽しめます。80年代初頭に入ってしまいますが、シャカタクや、日本のYMOのアルバムなども結構楽しめます。でもこの、「ジャコ・パストリアスの肖像」は、それほど楽しめませんね、メロディラインが明瞭じゃないんです。(それが、フュージョンというものなのかもしれませんが。) ちなみに「ワード・オブ・マウス」というアルバムのほうは、やはり混沌としていますが、美しいと思う曲もありました。スムース・ジャズのファンの自分としては、ベース・ギター奏者として、Wayman Tisdale と Gerald Veasley をお勧めしますので、ぜひ聴いてみてください。(2人ともベース・ギターだけではなくKeyboardも扱うマルチプレーヤーです。) Marcus Miller という人もベース・ギター奏者として有名みたいですが、スムース・ジャズ的ではなく、お勧めできません。あと、ギター奏者になってしまいますが、Norman Brown という人が超おすすめです。この人は、今のスムースジャズ系の中で5本指に入る人気と実力の持ち主です。Norman Brown のアルバムを聴いたら、現在Jaco Pastoriusファンの人も、Jaco Pastorius のことは、どうでもよくなると思います。ぜひ、聴いてみてください。 |
ジャコ・パストリアスの肖像評価:★★★★★
1975年、9・10・12月ニューヨークで録音。世にジャコ・パストリアスが降臨した最初のアルバム。 1曲目の『ドナ・リー』からぶっ飛ぶ。チャーリー・パーカーのオリジナルのこの曲で完全にエレクトリック・ベースの概念を打ち破ってしまっている。 ロング・トーンとフレットレスの特徴を生かし切った語調、そして変幻自在のハーモニックス。『鳥』のようなベースだ。 むき出しの才能がこれほどスバ抜けたミュージシャンを他に思いつかない。それ故か、デビュー・アルバムにしてメンバーは驚異的に豪華で、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー・・・・そしてロサンゼルス交響楽団まで参加している。才能は才能を知るということだ。 1991年刊、『The Life And Times Of Jaco Pastorius(邦題 ジャコ・パストリアスの肖像)』の第7章の『ジャコの思い出』で語るミュージシャンたちのジャコについて語るくだりがそれを如実に示している。特に、ジェフ・バーリンが無理やり彼の音楽を聴かないようにしたり、フレットレス・ベースを捨てるくだりなどは、このアルバム以降のジャコの音楽のオリジナリティ溢れる吸引力と影響力に、多くのベーシストは自らのサウンドのバランスを保ち切れないほどの力を感じたあらわれだ。 その力を知るべし。 |
サンライト評価:★★★★
"Head Hunters"は間違いなくジャズファンクの路線を明示化した傑作とは思いますが、それ以降、ストレートなジャズ(V.S.O.Pとか、C.コリアとのデュオ作品とか)もやりつつ、このファンク路線を続けてくれたことに感謝します (^^; まぁ、前述の"Head Hunters"や80thの"Future Shock"などにおける評価が高すぎて、70th中後期の(ファンク作品群)が今ひとつスポットライトを浴びられない?のが個人的には残念です。 #決して、片手間に作ったのではないでしょうから。。 [1]から[3]まではヴォコーダ(うわー懐かしい)を使い自らがVoを取っていますが、別に聴かせるためのモノではないでしょうね(^^; グルーヴを演出するための1手段だと考えています。前後の作品群も同じ感触なら、是非聴いてみたいと思います。 |
バースディ・コンサート評価:★★★★★
これ聞かずしてフュージョンファンを語るべからず。 |
ワード・オブ・マウス評価:★★★★★
この作品は自分が聞いてきた中で〓1です。 ジャコの作品の中でも〓1だと思うのですが、 ミュージシャンの評価も凄く高く一流のミュージシャンをも 魅了するのがジャコ・パストリアスの魅力の一つだと思います。作品を通して何か潜在的な狂気のようなものが見え隠れします。 曲はそれぞれバラバラなようで実はトータルな流れがあり、 一番始めのクライシス(危機)と言う曲から始まり、 そこから変遷を辿って最後には静寂が訪れ希望や未来が見えてくる と言うような壮大なコンセプトで作られているような気がします。 なので始めから最後まで聞き通して聴くべきで、 かなり聴き手の力量を要する作品です。 あと、ジャケットの白夜の写真も素晴らしいです。 |
ナイト・フード評価:★★★★★
以前ロック バンドをしていた、^/^兄貴が、教えてくれましたCD。絵を、生むとき、いつでも、「音楽は、必需品。」 で、抽象を、していたとき、、5年ほど前に、聞きました。 ♪女性の声、♪男性の低音、♪職人のような、ギター。。。 JAZZのジャンルを、吹き飛ばし、新しい世界を、感じます。 2曲目の、サックスも、音が、重くなく、軽くなく^^軽妙と言えば、いい なかな^^ そして・・・ 6曲7曲目から、テンポが、あがり、エンジンがあたたまってきたのかな^^ ☆☆8曲目の始まりは、「☆子供ライオンがほえ始めたようでチト、うれし くなる。」 9曲目は、静かにギターが、丁寧にさぐりつつ、進んでゆく。。 ついてゆくシンバルも、(^.^)SUTEKI!! あとは、聞いてのオタノシミね^^ おまけ*ちなみに私がもているCDのジャケットは、モノクロの写真。 湖か?大きな池に水鳥が2,30羽。。 後姿の帽子にマフラーの男性が、真中に、います。この彼は、水鳥の写真を とっているのだろうか・・? 遠くには、ビルが、見える、、。 <追伸>1枚のCDの中で。青い少年が、だんだん紳士になってゆくようでし た。 今夜も−−夜に−輝く☆星に、なっているのかな^^ 今でもファンが一杯だもんね^^敬意を表して、☆5つ。 |
レア・コレクション−50thアニヴァーサリー・エディション評価:
ジャコがサイドメンとして参加したさまざまなセッションを集めたコンピレーション盤。99年に発売された『レア・コレクション/ジャコ・パストリアス』のリニューアル盤で、そこから3曲をカット、新たに5曲を加えて編集しなおした作品だ。 <1>はマイアミのR&B歌手、リトル・ビーヴァーのバックで黙々とプレイしている74年の録音。当時ジャコは22歳、これが初録音だった。コックレル&サントスの録音に参加した<4>では、バッド・コックレルがベーシストということもあって、ジャコはギターを弾いている。ジャコのギター演奏が聴ける録音はこの時しかないので、これはマニアックなレア・アイテムだ。<5>は76年のベルリン・ジャズ祭におけるアルバート・マンゲルスドルフ、アル・ムザーンとのトリオ演奏。これは本作中もっともジャジーなプレイが聴けるトラックだ。ミシェル・コロンビエの録音に参加した<6><11>は、フレットレス・ベースによるドリーミーなソロが楽しめる演奏。というわけで、ジャコのファンなら当然「買い」の1枚だろう。(市川正二) |
トリビュート・トゥ・ジャコ・パストリアス+1評価:★★★
そうそうたる顔触れを集めての企画だが、結局はオリジナルの演奏や意図を超えられないことが明らかになってしまったように感じる。とはいっても、ジャコと比較しなければそれなりに良い内容なのかも、という思いも一方である。どういうモノを仕上げても最後はジャコとの比較をまぬがれないという、結構怖い企画なのかもしれない。トレーシーの肖像をマーカスミラーが一人多重録音でやっているのは個人的に面白かった。 |
ヘヴィ・アンド・ジャズ評価:★★★
ジミヘンやディープパープルの作品をカヴァーした意欲作である。 しかし、全盛期のプレイとくらべてしまうと少し物足りないかもしれない。ジャコと意識せずフュージョンアルバムとして聴けば良質なほうである。 |
パンク・ジャズ: ジャコ・パストリアス・アンソロジー評価:★★★★★
エレクトリックベースの革命児、musician's musician ジャコ・パストリアスのデビュー時からの軌跡をたどるファン必聴の一枚。 オープニングの「The chickin」は本CD初出のホームレコーディングという貴重な音源。ジャコの若々しく微笑ましいプレイを聴くことが出来る。 −のソウルシンガー、LITTLE BEAVERとの共演作では後のWEATHER REPORT時代の『RIVER PEOPLE』でも聴かれる7AGAINST8のベースラインがすでに確立されており天才の片鱗がうかがわれる。 特筆すべきはアイアートとのコラボレーション−『NATIVITY』!JAZZというカテゴリーをも越えたこれぞ必聴の名作! DISC2ではジャコのソロ時代、WORD OF MOUTH時代の代表曲も収録されており初めてジャコに触れる人も失望させない充実の内容。 カバーデザインやインナースリーヴの美しい写真も申し分の無い仕上がりとなっており・・・・・・・四の五の言わずにジャコを聴け!! |
ワード・オブ・マウス新伝説評価:★★★★★
このアルバムいいです!!ジャコのトリビュートといえば少し前に出たやつが有名ですが、個人的にはこっちの方が好きな感じです。過去色々なベーシストが伝説化してきましたが、これを聴けば、ジャコがその中でも頭一つ飛び抜けた存在だったことが再確認できるのではないのでしょうか。とりあえず参加メンバーが半端じゃなく豪華なのに驚かされます。皆ジャコの曲を忠実にカバーしつつも、やはりそれぞれの個性を所々で出しているのが興味深いです。特に「TEEN TOWN」で聴かれるヴィクター・ウッテンによるスラッピング・ソロは、スラップを一切しなかったジャコに対する、彼なりの最高のトリビュート方法だったような気がして、少し微笑ましかったです。 |
ECM 24-bit ベスト・セレクション評価:★★★★★
内容についてはいうまでもないです。ECM時代のアルバムほとんど全てから一曲づつ選曲され、各々にメセニー本人の解説がほどこされています。各楽曲への思い入れや想い出、意味合いなどが記され、そういった背景を知りながら聞くことで一層楽しめると思います。 |
ブライト・サイズ・ライフ評価:★★★★★
美しく、清涼感溢れるサウンドと楽曲。BGMにはもってこいの心地よいアルバムです。しかしよく聴くとなかなか複雑な作りであるし、ジャコのベースも大活躍していますので、腰を据えてじっくり聴いてもとても楽しめる大変味わい深いアルバムです。そんじょそこらの薄っぺらい安物フュージョンもどきとの格の違いをまざまざと見せ付けてくれます。 恥ずかしながらこのアルバムを聴き出したのはほんの最近。田舎ににすんでいたこともあり、また他にも聴きたい音楽が山ほどあったのでここまで手が回らなかったのです。(ほとんど言い訳・・お金もありませんでしたし・・)。 これを買うまでは、ギタートリオにおけるジャコについては、ずっと「ライヴ・イン・イタリア」で我慢(ライヴ・イン・イタリアが悪いと言っているわけではありません)していましたが、ようやく購入!。もう一日中聴きっ放しですが、全く飽きません。 所謂ジャズフュージョンファンの人ばかりでなく、音楽を愛する人全てにお薦めしたい「名演・名曲がたっぷり詰まった名盤」です。 |
トリビュート・トゥ・ジャコ・パストリアス~ゴスペル・フォーJ.F.P.III評価:★★★★★
今までのジャコ・パストリアスのトリビュート・アルバムについては、私自身は「ハズれた…」と思ったことがありませんでした。昨年のピーター・グレイブスによる「Word of Mouth Revisited」も鳥肌が立って音が胸の奥に入ってくるほどの衝撃でした。本当に豪華な顔ぶれのベーシスト達による、ジャコへのリスペクトを込めた入魂のプレイぶりが伝わるからでした。 このアルバムを知ったときは、正直「え、また?」という思いと、「今度はハズれるかな…?」という不安がありましたが、それでも「Havona」が入っている以上は「買わざるを得ない!」と思い直して恐る恐る聴いてみました。…結果は…間違いなく「良い」アルバムでした!今回のミュージシャンは、これまでにジャコに縁のある大物と、知る人ぞ知る的な人とが混在ですが(小生は知らない人が多かったです)、やっぱり気合が入ったチャレンジングなアレンジが多く、「今」の音になっています。その意味ではジャコの名曲の「新しい」姿を窺えるのですが、他方思い知らされるのは、どうアレンジされても生きている「変わらない」曲の良さであり、様々なアイディアを引き出させる素材の良さでした。まだまだ聞き込む価値があると思っています。 |
ジャコ・パストリアスの肖像+2評価:★★★★★
ボーナストラックは基本的にオリジナルアルバムの雰囲気を壊してしまいますが、無いと物足りないというのも確かにあります。痛し痒しというところです。別テイクは資料としては貴重で、ファンとしては聴いておきたいものですが、やはりボツはボツというものが少なくありません。そんなボーナストラックが多い中で、当アルバムの特に"6/4ジャム"は非常に興味深いものです。ボーナストラック以外では日の目を見なかったものに違いありません。基本的に単調な曲です。パーカッションをバックに、ジャコが同じリズムパターンを延々と刻み続け、時折ハンコックが遠慮がちにフェンダーローズで絡んでくるという構成です。ただし最後から2番目あたりでハンコックのフェンダーローズがヒートアップします。その後はまた元に戻るのですが、これを聴くだけでも価値があります。この曲を選曲した人に脱帽です。多分もっと聴きやすい別テイクなんかも選択肢としてあったはずです。 |
トライローグ評価:★★★
アルバート・マンゲルスドルフはドイツ人で、フリージャズ系のトロンボーン奏者です。特技はトロンボーンで和音を吹けます。ジャコ・パストリアスについてはいまさら説明の必要はないでしょう。アル・ムザーンはフージョン系のドラマーです。この3人がそろってどうなるのか非常に気になると思います。 多数決で言えばフージョン系に転んでもよさそうですが、全編フリーインプロビゼーションだらけです。WEATHER REPORT風のものは期待できません。ただしジャコの他者とのインタープレイを伴うフリー・インプロビゼーションはここでしか聴けないかもしれません。決して聴きやすいものではありませんので、覚悟して聴いてください。 |
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