選曲にも「あー、モノスゴク気を使ってるなー」というのがよくわかる
し、異なる時期に発表されたアルバムの、異なる作風の作品がこれだけキレイにつながってる事からもそれは明確に理解できることと思います。どの曲も素晴らしいのは言わずもがなですが、あつらえたように流麗な展開を見せるのはまさに驚き。
まあ、あまり難しいことを考えずに、ゆったりとリラックスした時間を
楽しむお供に、というのが一番の聴き方なのでしょうけれど…。
映画撮影当時16歳の主演のジュディ・ガーランドが、「虹の向こうのどこかに青い鳥が飛んでいる」と希望を歌い上げた名曲です。「オーバー・ザ・レインボウ」は、全米レコード協会や全米芸術基金などによって二十世紀を代表する最高の米国の歌(第1位)として選ばれました。
収録されているのは、どれも有名なジャズミュージシャンの演奏ですから、一曲一曲演奏者の個性が出ており、聴き比べをするのには最適のCDです。いくら名曲だからといって、普通同じ曲12回聴くと飽きてくる筈ですが、有名な演奏者ばかりですから、かえってその違いに惹かれました。寝る前に気分を落着かせるのには、このCDはオススメです。
どの演奏を聴いても感じるのですが、「オーバー・ザ・レインボウ」って、空の彼方を見上げて、夢の世界に浸ってしまうような懐かしさを持った曲ですね。
映画『オズの魔法使い』は、メーテルリンクの「青い鳥」のテーマと似ているのに気がつきました。「青い鳥」を探し続けて、ジュディ・ガーランドは、生涯で5人の伴侶をえました。そして薬物中毒のすえ、波乱万丈の生涯を47才で終えたのです。映画と現実の関係に驚いています。
このデータは、06年02月12日0時58分9秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。