処女航海 (紙ジャケ仕様)評価:★★★★
ハービー・ハンコックのリーダー・アルバムにして大出世作。すべての曲は海にちなんだハンコックのオリジナル。とにかく1曲目の「処女航海」をまずは聴いて欲しい。船が大海原に出航していく雰囲気にあふれている。もちろんメロディーも美しい現代の名曲。フレディ・ハバード(トランペット)ロン・カーター(ベース)トニー・ウイリアムス(ドラム)など豪華メンバーの演奏もすばらしい。(松本敏之) |
シティ・ライツ評価:★★★★★
リー・モーガンの傑作アルバムというと「CANDY」というのが定番のようだが、これも素晴らしい。まさに絶好調のモーガンのプレイが堪能できる。彼は、この日('57.8.25)、ジミー・スミスのセッション (「HOUSE PARTY」「THE SERMON!」) と掛け持ちをしているが、どちらも、絶好調のモーガンを捉えている。彼の天馬空をゆくがごときフレッシュなプレイがばっちり楽しめるアルバムだ。彼の初期('58年くらいまで)のプレイは、みずみずしく、空間を突き抜けていくような爽快さがある。 「THE COOKER」も推薦。 |
マイ・ファニー・ヴァレンタイン評価:★★★★★
60年代のマイルス・デイビスのアルバムの中の代表作の一枚というだけでなく、ジャズ史全体をみても価値ある一枚。ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)という、後に黄金クインテットと称されるバンドを構成する若いメンバーを従えてのライブ盤。同一ライブの中からアップテンポのものは「フォア&モア」として別にリリースされ、本盤にはバラード主体に収められている。とにかく騙されたと思って一度聞いて欲しい。間違いなくそのサウンドの虜になるはずだ。 |
フォー&モア評価:★★★★★
マイルスの全作品の中で、いや60年代のジャズアルバムの中で、いやジャズの歴史全時代通じて最高のアルバムです。マイルスのクインテットはいわゆる黄金クインテットと言われるショーター込みのそれではありませんが、ここでのサックス奏者ジョージコールマンも非常にいい味だしている。そしてなによりもトニーウィリアムスのスピード感溢れるレガートが最高。 |
マイ・ファニー・ヴァレンタイン評価:★★★★★
マイルス・デイヴィスの数あるCDのなかでもよりクールなアルバム。静かで叙情的な演奏はこの時代のマイルスの真骨頂である。アルバムタイトル曲の「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は他のアルバムにも収められているが、ここで聴けるのはその内でもベストとなるのでは?うれしい時、悲しい時、その時の心情に応じて、その優しい音色が響きわたる。 |
フォア&モア評価:★★★★★
1964年2月12日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホールでのライヴ録音。5ヶ月後の1964年7月、日本で行われた『世界ジョズ・フェスティバル』において日本のファンはマイルス・デイビス・クインテットを初めて生で聴くことになる。そしてこのクインテットを完成させるウェイン・ショーターの参加は1964年9月15日である。(●^o^●)同日にアルバム『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』も収録しているが、あちらのマイルスは『All Of You』以外フルーゲル・ホーン、そしてバラードが展開している。こちらはマイルスの設定したテンポが異様に速く、喧嘩腰に近い。その中を切り裂くようにマイルスのペットが止めどなく楔を打ち続けるスゴイ演奏になっていて、圧倒的にこちらの演奏に惹きつけられる。特に『ウォーキン』がスゴイ!!! 村上春樹・和田誠の名著『ポートレイト・イン・ジャズ』の中のマイルス・デイビスの紹介の中で特にこのアルバムを取り上げている。この素晴らしい文章を機会があれば是非とも読まれることをお勧めしたい。(●^o^●) |
ダウンホーム・スライド・ブルース・ギター評価:★★★★★
ほんとうにあきませんよ、この盤は。スライド・ギターのオムニバスですが、各人のそれぞれ個性的な演奏が収められていて、私の毎日の通勤時にヘビー・ローテーションです。個人的にお気に入りは(12)のインストです。ちなみに「ボトルネック・ブルース・ギター」もお薦めです。スライド・ギターに興味をもたれた方はぜひともこの2枚をきいていただくとよいかと。しかし、BLUESはふかくて、ひろい....。わたしは ただいま、BLUES地獄の日々です。ぬけだせません....。 |
マイ・ファニー・ヴァレンタイン評価:★★★★★
「マイ・ファニー・バレンタイン」の素晴らしさときたら言葉もない。途中でオーディエンスのあげる歓声(?)がまた絶妙のタイミング。ライブなどで、演奏の流れと無関係にむやみやたらに声をあげる観客には見習って欲しいところ。それはさておき、マイルスのバラッドプレイのみならず、若いメンバー達(後の黄金クインテットの中核を担う人々)のひらめきも素晴らしい。また、60年代のマイルスバンドのサックス奏者というと、後に加入するウェインショーターにばかりスポットが当たるが、本作のサックス、ジョージコールマンも好演。いい味を出している。 |
フォー&モア評価:★★★★★
名盤「マイ・ファニー・バレンタイン」と同日のライブ演奏から、アップテンポの演奏ばかりを集めたアルバム。若いメンバーを中心にしたバックの演奏が最高で、いまだにジャズ・ミュージシャンのお手本となっているのではないかと思う。中でも最年少のトニーウィリアムス(既に故人)の爆発的なドラミングは、ジャズの好きな人なら一聴に値する。 |
処女航海評価:★★★★★
若者5人による、タイトル通り、これから大海に乗り出そうと言う溌剌とした意気込みが聴いて取れる名作。静寂取り混ぜた曲配置と言い、演奏の質の高さと言い、見事の一言に尽きます。ハンコックと言えば、アコースティックジャズとエレクトリックの両方でリーダー的役割を担って来た才人ですが、今どきの人の中には電子楽器の人と思っている人も多そう。そんな人に、ハンコックの原点とも言うべき本作を一度聴いて欲しいものです。 |
ケン・バーンズ・ジャズ−20世紀のジャズの宝物ーハービー・ハンコック評価:★★★★★
ハービーハンコックは、私にとってはロックイットの人なのでロックイット聴きたさに買いましたが、しかし全曲いいです。ジャズは弱い分野なのですがこれからはまりそうです。ジャズ初心者にぜひ、おすすめ。そしてもちろんロックイットを聴きたい方にも。1962年から1995年までのベスト盤みたいになっています。 |
クワイエット・ナイト+1評価:★★★★
−筋金入りのマイルスファンからはしかとされ続けているアルバム。自信もまったく何の思い入れもないと言い切ってるし。この作品録音路のマイルスはどん底で、レギュラーサックスは決まらない上に父親の他界。傑作を共に作り上げたギルエバンスとの作業であっても「音楽的に意味ある結果にはならなかった」。よってお蔵入り予定のはずがテオマセロが無断で発売−−。これがきっかけでしばらく絶縁。と語られることはマイナスな話しがおおいが、どうも世間はこれに振り回されてないかい?とびっきりムーディーなボサノヴァはここでしか聴けないし、マイルス&ギルのマジックも随所で発揮されている。カインドオブブルーのような革新さはないもののこれはファンなら愛すべき作品。そもそもカインドオブブルーだってマイルス−−自身は失敗作って言ってるしね・・・。− |
2-3-4評価:★★★★
このアルバムの4曲目「リーン・オン・ミー」 を聴いて何も感じなかったら、その人はJAZZを 聴くDNAを持っていないのでは?と言いたくなる 程の名演奏です。 |
アワード・ウイニング・ドラマー+3評価:
56年にクリフォード・ブラウンが事故死して、ブラウン−ローチ・クインテットはあっけなく空中分解した。そのあとローチはさまざまなグループを率いた。58年には、当時新人トランペッターだったブッカー・リトルをバンドに迎え入れた。本作はその時代の作品で、チューバ入りのピアノレス3管セクステットという編成がユニークだ。 本作は、ローチの音楽性豊かなドラミングを堪能できる作品だが、同時にデビュー直後のリトルの快活なプレイを楽しめる点も魅力だろう。特にジョージ・コールマンのオリジナル<3>や、スタンダードの<5>に聴かれるリトルのソロはみずみずしく、けれんみがなくてすばらしい。<7>はリトルのオリジナルで、10曲目に別テイクが収録されている。リトルのソロの内容がそれぞれで違っているので、聴き比べてみるのも一興だ。<2>はジョン・ルイスの名曲で、別テイク<8>のほうがゆっくりしたテンポで演奏している。(市川正二) |
セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン評価:★★★★★
数あるマイルスの作品中、アルバムとして最も気に入っている本作について書いてみることにした。名作として評価は定まっているが、評論家でもマニアでもない1リスナーの目でどんな風に楽しいか見ていきたい。 全体の構成は1,3,5のバラードに対し、活力ある2,4,6。ミュージシャンもこれら3曲づつ別々の2グループだが、意外とそれが気にならないのも本作の面白いところ。 私の場合は6曲とも好きでよく聴くが、特にお勧めするなら「セヴン・ステップス…」と「アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥ・イージリー」の2曲。前者は、最強のリズム隊とも言われたハービー−ロン−トニー(歴史で言うならこれが初共演)に支えられ、マイルスとジョージ・コールマンが気持ち良さそうに吹きまくる。その後、ピアノソロを経てエンディングまで、トータル6分ちょっとの腹八分目演奏で、終わる手前頃になるともう少し聴きたいなと思わせる好作品。 「アイ・フォール…」はライブでも再三取り上げられた佳曲。マイルスのソロから、いつの間にかピアノソロに移っている辺りが実に心地良い。小難しいジャズの印象からは程遠く、またマイルスの作品中でも馴染み易いものの一つと思われる。 他の4曲にしても比較的聴き易く、すんなりと耳に入ってくる演奏。マイルスの場合、こちらも気合いを入れて「さあ聴くぞ」と向かい合ってこそ醍醐味が得られるアルバムも多いが、本作はそこまでエネルギーを必要とせずに楽しめる。これも一つの特色だろう。 |
マックス・ローチ/マックス・ローチ4プレイズ・チャーリー・パーカー[+4]評価:★★★★★
このCDは2回に渡る録音を収めており、テナーがモブレーとロリンズが入れ替わっているので、聞き比べが出来ます。ロリンズは既に自分の音を掴んでおり、堂々としている。一方のモブレーは「ミドル級チャンピオン」とよく言われるが、ここでは、頑張って吹いている。モブレーなりの良さも残しており、ロリンズより、むしろ親しみやすいのではないだろうか。パーカー作品ばかりだが、色々聞き比べも出来、楽しい1枚です。 |
ブッカー・リトル・アンド・フレンド+2評価:★★★★
ブッカー.リトルは、モダンジャズトランペット史上で最初のクラシカルなトレーニングを受けて世に出たトランペッター。23歳で夭逝してしまったため、レコードは少ないが、そのプレイはフレディ.ハバードを筆頭に多くのプレイヤーに影響を与えている。張りのある美しい音色もまた魅力。作曲家としても個性的であり、コードに対するアプローチやオリジナル曲のコードチェンジなど、同時代の他の人の作品とは一線を画した個性がある。ブルージーな曲であっても普通のブルース的フレーズをほとんど吹かないこともあり、一聴して彼と分かる。20歳そこそこでそういうプレイをするというのは本当に凄いことだ。それにしてもファッツ.ナヴァロにしても、クリフォード.ブラウンにしても、素晴らしい才能を持ったラッパってなんで早死にしちゃうんだろう。ジャズでは良く「もしxxが生きていたら」というフレーズを目にするが、その言葉はこの人にこそ相応しい気がする。 |
セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン評価:★★★★★
歴史的な黄金クインテットのメンバーであるハービーハンコック(p)、ロンカーター(b)、トニーウィリアムス(ds)が初めて参加したアルバムとして重要。タイトル曲である「セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン」や「ジョシュア」など、後のライブでも度々演奏された名曲も収録されている。 |
ダウン・ホーム・リユニオン(紙ジャケット仕様)評価:★★★★★
これはかなりいいです。何といっても注目はブッカー・リトルです。 リトルの魅力がイマイチわからなかった私ですが、これを聴いて納得。 彼のトランペットの生々しさ、躍動感、流麗さ。とにかく最高ですね。 アルトサックスのフランク・ストロージャーも渋くてなかなかの好演。 特に3曲目と4曲目がおすすめです。 |
処女航海評価:★★★★★
ジャズを聴いたことのない私でも知っているハービー・ハンコック。 とっても良かったです!! 海にちなんだ楽曲ということでしたが、とっても耳障りが良いです。 目を閉じて音楽に耳を澄ませば・・・うっとり。 そんな気分にさせる一枚です! |
ザ・サーモン評価:★★★★★
THE SERMON!でしょう。リー・モーガン、ケニー・バレルをはじめ、メンバーも素晴らしく、各セッションで鮮烈なソロを展開している。 そしてソウルフルなジミー・スミスのオルガン。言うことなしの必携名盤。 |
先頭に戻る |