ソロ・ライヴ評価:★★★★★
彼を好きな方なら皆が思う事だと思いますが、とにかく彼のノートは澄んでいます。それでいて力強くエネルギーが満ち溢れています。この「ソロライブ」では文字通りペトルチアーニ1人でのライブです。このアルバムを聴いたとき、一曲目の最初のメロディが流れた時、不覚にも鳥肌が立ってしまいました!ルッキング・アップというタイトルにふさわしい、空に駆け上がっていきそうな高揚感が得られます。極端な話、この1曲だけでも、このアルバムは買う価値アリだと思います。勿論、他の曲も素晴らしい出来です。私の大好きな「Home」も、物悲しいが元気付けてくれる演奏です。終始流れるように過ぎていき、あっという間に終わってしまいます。後半にはデューク・エリントンの「CARAVAN」なども演奏しています。元気な時も、落ち込んでいるときも、心の中をスッキリさせてくれるアルバム。1曲目の出だしは、いつ聴いても、なんともいえない高揚感が得られる。ソロ故の、のびのびとした演奏が楽しめる。 |
エスターテ評価:★★★★★
エネルギーに溢れているんですが、音楽の流れに任せて酔えるようなパフォーマンスです。ピアノが主体ですが、ドラムとバスとの絡みも聞きどころ。アーティストが全員ヨーロッパ人だからでしょうか、南フランスか北イタリアのビーチに横たわって音楽を聞いているような気がしてきます。 |
ライヴ・アット・ブルーノート東京評価:★★★★★
気ままに弾いているようで、エネルギーが強く感じられ、それでいてとてもリラックスできます。トリオはすばらしいコンビネーション。ライブに行きたかった! |
ライヴ評価:★★★★★
これは,あまり知られていないペトルチアーニのアルバムだが,実は大変素晴らしいものだと思う.僕が特に好きなのは,バイト,コントラディクション,それに名曲ルッキング・バックは何度も繰り返し収録されている中で一番ではないかと思っている.是非皆様に聞いていただきたい. |
ミシェル・プレイズ・ペトルチア評価:★★★★★
1987年9月24日A面5曲、12月9・10日B面4曲を録音。 A面5曲がゲイリー・ピーコック(b)、ロイ・ヘインズ(ds)、B面4曲がエディ・ゴメス(b)、アル・フォスター(ds)、ジョン・アバンクロンビー(g---A-2も参加)、スティーブ・ソーントン(perc)という超豪華メンバーによるペトルチュアーニのオリジナル曲アルバム。12才からプロの道に入ったミシェル・ペトルチュアーニはご存知のように大変なハンディキャップを負っている、にもかかわらずこの豪華メンバー相手に素晴らしいジャズを聴かせてくれる。溢れんばかりの知性と清涼感に満ちたそのサウンドを目を閉じて聴けば、そこには偉大なるピアノのジャズ・ジャイアントの姿が浮かんでくる。それほどに素晴らしい演奏だ。彼のアルバムの中でも特に傑作だと思う。 |
MUSIC評価:★★★★★
このピアニストは、他のピアニストにないものを与えてくれました。キース・ジャレットにない哀愁感、しかし、決して屈折せずあくまで伸びやかで美しい音。ライル・メイズは、アルバム「パット・メセニー・グループ」の中のサン・ロレンツオとエイプリル・ジョイのピアノがすばらしいですが、それよりもさらに力強く、隅々まで気が張っていながらぴりぴりしたものを感じさせない器量、自分がビル・エバンスの次に 無人島に持っていくとしたらこのアルバムでしょうか。とにかく、目を瞑って聴いてみてください。 |
プレイグラウンド評価:★★★★
このアルバムを手にするきっかけは「セプテンバーセカンド」。初めて聴いたのは、なんてことない携帯の着メロでした。着メロというと、なかなか原曲の良さを伝えられるものは少ないのですが、その着メロでさえ、メロディーのセンスが光っていました。 早速このアルバムを探して、聴いてみたところ、納得。やはり当たり。とにかくこれは名曲と言っていいと思います。彼は、先天的な病を抱えていたため、若くしてなくなってしまわれましたが、素晴らしい曲を残してくれたことを感謝します。 |
パワー・オブ・スリー評価:★★★★★
80年代の復活ブルーノートの中でも最高の一品。80年代ジャズの中、至高の一品でもある。 ペトに加え、Jim Hall(g)それにWayne Shorter(sax)のトリオである。 あまりに素晴らしい。ペトが作り出す花畑をJim Hallと Shorterの2羽の蝶が舞うようなそんな華麗さである。 最後の曲「BIMINI」に至っては、もうためいき1万発!ショーターのソロが、もうたまらん。曲のエンディングが、またかわいい。 人類必携の1枚なのである。 |
ボース・ワールズ評価:★★★
ピアノプレイを最初に聴いたこの人の感想は、少しビルエバンスに似て、しかし曲によってはダイナミックなプレイも聴ける、外見は背が高くて細く、神経質な感じの青年をイメージしていた。モントルージャズフェスを見てびっくり。先天性の病気により特殊な装置のピアノを何かに取りつかれたように懸命に弾いていた。思わず息を呑み、画面に食い入るように見てしまった。既に故人となり彼が残してくれた作品群を聴けるのみになってしまったが、当アルバムはMichelPetruccianiの代表作といえると思う。SteveGadd,AnthonyJacksonのリズムセクションを従えてのセクステットリーダーとしての晴れ舞台のようなアルバムである。 |
フラミンゴ評価:★★★★
ミシェルペトルチアーニが本作品についてこう語っている ジャズを愛し ジャズに愛される。。云々ここで聞かれるジャズは本当に ジャズを愛しているからこそという演奏ばかりだ またペトルチアーニがいうように ジャズを愛するだけでは いい演奏はできない そう ジャズに愛されないといけない もともとジャズというのは一瞬のインプロビゼーションのために 我とわが身をぼろぼろにしても 曲をその場その場にて作り上げる音楽だ しかし彼らの純粋に楽しんでいるとしか 思えない演奏を聞いていると ジャズにあいされているんだな。。。。 そう感じた 惜しむらくは あとすこしでも 生きていたらと思う、、 合掌 |
マーヴェラス評価:★★★★
トニー・ウィリアムス参加! もうそれだけで嬉しくなっちゃいますよね。 しかもベースはデイヴ・ホランドで、弦楽四重奏団まで付いてます。 ストリングスって言ってもトニーが後ろでビシバシ叩きまくるんですからぜんぜん甘口じゃありませんで、テンションの高いいつものペトちゃん節が全開です。作曲の方も相変わらず素晴らしくて、特に奇妙なメロディが何故か可愛らしく感じられるサンバの「シューティング・スターズ」が最高! ドスの利いたトニーのイントロの説得力も凄いです。 ちょっと彼のキャリアの中では隠れがちなこのアルバムなんですが、やっぱり傑作です! 聴き逃しては損することになりますよ。 |
デュオ・イン・パリ評価:★★★★★
ペトルチアーニは知っていたが、このエディ・ルイスというオルガン奏者は正直知らなかった。聞くと、フランスではかなりの有名なミュージシャンのようだ。そもそもピアノとオルガンのデュオ、というのは結構珍しい組み合わせなのではないだろうか。しかし、いざ聴いてみるとこれが素晴らしい名演で、思わず興奮してしまう。 まず曲目がいい。「ソー・ホワット」、「枯葉」などの有名曲や、ペトルチアーニの敬愛する、デューク・エリントンの名曲「キャラヴァン」、そして2人のオリジナル曲と、盛りだくさんだ。演奏も良い。この時期のペトルチアーニはまさに神がかっている。 |
シャンゼリゼ劇場のミシェル・ペトルチアーニ評価:★★★★★
並居るJAZZプレーヤーが絶賛するのが、良くわかりました。 心趣くまま、気ままに指を走らせている様でいて、とても心に染み入る音、 他では絶対に聴けない、リラックスした、それでいて秀逸なフレーズの数々… やっぱり彼は、束の間、神が地上にもたらした、天才でした。 |
パリジャン・ウェルカム評価:★★★★★
Steve Grossman(サックス)のカルテットにMichel Petrucciani(ピアノ)が加わって、しっとりと美しいコラボレーションを見せつけてくれます。GrossmanのサックスとPetruccianiのピアノがこれ程しっくりと絡まるとは思いませんでした。くつろぎたい時にゆったりと聞きたいCDですね。最後の「In a Sentimental Mood」がとくに気に入っています。このアルバムを最後にPetruccianiが他界してしまったのは本当に残念。 |
未発表ボックス評価:★★★★★
ミシェル・ペトルチアーニの未収録ライブを、彼の死後に3枚CD化したもの。ソロ、デュオ、トリオのものがそれぞれ1枚づつ。大胆な押し出しと繊細なタッチが融合した存在感が強烈に感じられます。医師の診断より長生きできたとはいえ、生涯を早く閉じてしまったことが一ファンとして残念。 |
ピアニズム評価:★★★★★
掬った水がするりと掌の隙間を抜けて、 下へ下へと流れていくように、またこのアルバムも 何かをしながら聴いているとつい聴き流してしまう。 彼のピアノの音はまさしく水のように透明であり、 光を余すことなく反射させる水晶であったり、 自己を映し出す鏡のように内省的な表情もみせる。ミシェル・ペトルチアーニという天才は エヴァンスやエリントン、テイタムらからさまざまな エッセンスや強く美しい美学を学んだが 「個性の強いそれらの要素を吸収したものの 自分のピアノを確立しえなかった」 という器用貧乏にはならなかった。 外見はともかく、彼のピアノは非常に個性のある音だ。 その音が、ほかの楽器と調和し音楽を紡ぎだす・・・ 聴くべき場所は個々人でいろいろあるでしょうが、 僕としては一曲目の「The Prayer」を。 静謐で、たおやかな、神々しいが厳めしくない音楽・・・ 格調高いと言えばそれまでだが、よくあるおカタい雰囲気など この曲からは微塵にも感じない。 水は不思議なもので、下へ下へと移動する。 水は色で主張はしない。音もまたしかり。 叩いた音が違う水など存在しない。 だからといって無個性か、といえばそうではない。 ミネラルウォーターだってたくさんある。 そこには味も個性もある。それが水。水は水なのだ。 |
トゥート・スウィート評価:★★★★★
じっくり聴いてもよし、なんとなく聴いてもよし! ジャズに興味を持ち始めてビル・エヴァンス(ピアノ)あたりから聞き始めた人にはとてもお勧めです。リー・コニッツの転機になった作品だということですが、二人の音のやり取り(この作品はピアノとサックスのデュオ)はとても和やかでしっとりしているが、なぜか乾いた心地よさを感じさせてくれます。 |
ドリーム・ドロップス評価:★★★
世の中ではこのアルバムの代名詞になっているようだが、彼が参加した曲よりもむしろ、ピアノ&キーボードを多重録音したプログレライクな前半4曲の、スペイシーで暖かいサウンドが素晴らしい。 とくにまろやかな音色のシンセ・ベースがいい。対照的にジャン=フランソワ・ジェニー=クラーク、アルド・ロマーノとのトリオによる、ブラジルの大天才エルメート・パスコアル作曲の「Nem Um Talvez」の演奏は徹頭徹尾ハイテンション。 フランスジャズシーンの巨匠フランソワ・ジャノーのバンドでも一緒に演奏しているので、コンビネーションも抜群である。 ペトルチアーニとのピアノ/エレピデュオはあっという間に終わってしまい少し残念。 ともあれフランスジャズの懐の広さをお手軽に味わえる、非常に良いアルバムである。 |
カンヴァセーション評価:★★★★★
ミシェル・ペトルチアーニ親子の未発表作。親子ならでの密なコラボレーションを味わえる作品。彼の今までのアルバム中でもかなり上の部類に入る文句なしの作品だと思います。 |
オーラクルズ・デスティニー評価:★★★★★
イメージなしになってますが、確かにこのCD、最近店頭でほとんど見かけなくなりました。ブルー基調のなかなかお洒落なジャケットなんですけどね… 赤ペトと呼ばれるデビュー盤同様、仏オウル社の製造であることからもわかる通り、これは彼のキャリアの最初期(1982年)に録音されたピアノソロアルバムです。「ピアニズム」や「ヴィレッジヴァンガードライヴ」等好きなアルバムは数多いのですが、私はペトルチアーニのアルバムの中で、ひょっとしてこれが一番好きかもしれません。アルバムの性格上(=亡くなったビル・エヴァンスに捧げられている)やや暗い色調の曲が多いのですが、旋律の美しさや響きの斬新さ、アドリブにおけるひらめきの鋭さは素晴らしいのひと言です。 |
ドレフュス・ナイト評価:★★★★
このCD、マーカス・ミラー、ミシェル・ペトルチアーニ、ケニー・ギャレット、ビレリ・ラグレーン、レニー・ホワイトとメンバーも超豪華で、期待して、耳を傾けました。 結論としては、4つ星という評価にしましたが、何と言っても3曲目の「LOOKING UP」というペトルチアーニ作のこの曲、曲がいい。各メンバーのソロも1、2曲目に比べて、乗りがよくなり、聴いていると鳥肌が立つくらい(久しぶりの現象)素晴らしく、哀愁を帯びたサンバ調のこの曲は、彼の代表作として、後世に残る名曲だと思います。 肉体的ハンディを乗り越える、するどいピアノ・タッチでいい演奏を我々に残し、突然去った、 故ペトルチアーニですが、彼の名は、この曲と共に永遠にジャズの歴史に輝くでしょう。 |
ソー・ホワット(ベスト・オブ)評価:★★★★★
ペトルチアーニは、先天性の病気を患い、36歳で亡くなりました。しかし、彼の演奏からはそういった病苦は微塵も感じられず、生きて音楽を奏でる喜びがひしひしと伝わってきます。我々としては彼の短い人生を惜しむばかりですが、彼自身は太く短い人生で完全燃焼しきって幸せだったと信じたい。本作は彼のベスト盤で、初めてペトルチアーニを聞く人におすすめです。 |
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