ボスや山さんに温かく見守られながら、時代をがむしゃらに駆け抜けた一匹の刑事…ショーケンの当たり役は、やっぱり「マカロニ」しかない。
松田優作の魅力が凝縮された役として本作は、語り継がれるべき、名編というほかはない。
あの殉職が観る者に強い印象を与えるのは、そんな強い男も最後に死ぬ時は死にたくない、俺をここに一人残さないで助けてくれって情けない位の弱さを見せる。その強烈なギャップと人間らしさがあったからだと思う。
自分の血を見て「何じゃ−こりゃっ?」って言う所ばかり取り上げられるがその後の情けない顔の方がはるかにインパクトがあると思う。萩原健一もかっこ悪い死にざまだったけど、弱さも同時に見せた松田優作はもっと凄い。値段は高いですけど優作ファンなら高い買い物じゃないです。
名作と銘打つのは簡単ですが、14年以上続いた『太陽』は、キャラの宝庫であり、それ故にファンの世代交代も繰り返してきました。好き嫌いばかりはどうにもならないけれど、興味があるなら、付き合ってみるのも悪くないと思いますよ。
4人目の新人刑事・田口良という人間を。その歩みを。
このデータは、06年02月12日1時12分4秒現在のデータであり、現時点では変更されている可能性があります。