男はつらいよ評価:★★★★★
この映画のことをとやかく論評するのは野暮というもの。以下はDV Dのことだけについて。やっと出た廉価版。ちょうどNHK-BSで 全作放映中なのでそちらを録画するのもいいが、第一作と47作中お気 に入りの作品はこちらのDVDがおすすめである。テレビの方はタレ ント連中がよってたかって騒々しく同じようなことばかり並べ立てて いるが、このDVDは予告編やポスターなどの資料も充実してコンパ クトである。 皆様、買い急いだ方がいいでしょう。(ここだけ寅次郎調) |
続・男はつらいよ評価:★★★★
出演者に、東野英二郎、山崎努・佐藤オリエ・笠智衆など豪華で中でも東野演じる先生と寅さんとのやり取りが抜群だった。 先生が寅さんに天然の江戸川のうなぎをねだるシーンは死期を悟った先生の遺言だったような気がする。寅さんは嫌々釣りに行っていたけれどここに寅さんの人間性が凝縮されていたような気がする。みんなでうなぎを釣り上げたシーンを見てしまうと、どうしても先生に食べさせたかった・・・ 寅さんの恋愛については全ての過程が唐突すぎて感情移入できなかった |
男はつらいよ フーテンの寅評価:★★★★
男はつらいよ3作品目。監督は森崎東氏。 この作品には笑いあり涙ありの秀作、見終った後に何か寂しげで、でも何か温かい気持にさせてくれます。 この作品あたりから男はつらいよという映画の方向性が見えてき、寅さんの風貌や恋愛等が確立され始めてると感じる。 作品はというと、好きな人のために損得かえりみない寅さんの姿が印象的、この姿は今後に受け継がれていく第一歩の作品です。ただ、寅さんの破天荒さには多少の無理があり、赤の他人のために散財させられたおいちゃんやおばちゃんには同情してしまう。 |
新・男はつらいよ評価:★★★★★
シリーズ第4作 監督・小林俊一笑いました!泣きました!感動しました! 今回で見るのは2回目だけど色褪せません 競馬で大儲けするんだけど、馬を選ぶ動機が寅さんらしい 儲けたお金をパ−と使い、結局騙されて失ってしまう所も 寅さんらしい 優しくて見栄っ張りで、そんな寅さんの寅さんらしい所が 惜しみなく出ている作品です。 是非、ご覧下さい。 |
男はつらいよ 望郷篇評価:★★★★
シリーズ5作品目 監督・山田洋次ドラマでさくら役だった長山藍子さんがマドンナで登場 千葉県の浦安市で豆腐屋を営む母子の家へ転がり込み、堅気になり汗水流して働こうと奮闘する寅さん。 結局、堅気にはなれずに48作つづくわけなんですが・・・ 惚れた女性のためならば堅気にでもなんでもなれる! ただ、その惚れた女性が惚れてくれるかどうかは別 もう一歩という所でうまくいかないのが男はつらいよの醍醐味 |
男はつらいよ 純情篇評価:★★★
最初期の作品で、いつもの恋愛話に加えて博の独立騒動がもう一本の軸になっているが、肝心のマドンナの魅力がほとんどないので、トータルとしては失敗している。とりたてて美形でもなく、愛想がいいわけでもない。その上人妻である。寅が例によって一目惚れするのだが、如何にも不自然で乗れない。しかも、亭主が迎えに来たら仕事もほったらかして帰ってしまうという無責任ぶり。言っては悪いが、歴代マドンナでも最底辺の部類に属するだろう。 |
男はつらいよ 奮闘篇評価:★★★★★
マドンナが知的障害者という唯一の作品で、諸作品とはやや異なる結末が用意されている。榊原るみの初々しさを堪能すべし。ラストの爽やかさも捨てがたい余韻を残す。シリーズナンバーの一桁はそれだけで価値がある。 |
男はつらいよ 寅次郎恋歌評価:★★★★★
TVの再放送で感動してしまった。テーマの奥深さが理解できる年齢になったかと多少寂しい気もする。 私的に、このシリーズの最高傑作と勝手に思っている。誰もが幸せになりたいと思い、その個々の夢を叶えたいとあくせく努力するか、諦めて現実に妥協し一見不自由と思える現実生活に不満の中にも叶わない夢を抱きながら、一生を終えていく。 しかし、意外に当たり前な日常の中に幸せは、すでにある・・・?。 一度は観ておいて、損のない作品。 渥美清は、不世出の名優だろう・・・。 |
男はつらいよ 柴又慕情評価:★★★
マドンナの吉永小百合さんが出演 今も昔も変わらぬ美しさにはビックリ!ファン投票で1位に選ばれているが そうは思わない 寅さんが恋するには若干若すぎて違和感がある そして全体的に暗い |
男はつらいよ 寅次郎夢枕評価:★★★★★
この作品は正直面白い! 八千草薫さんが全体の雰囲気をとても明るくしている 寅さんが逆プロポーズされるというのは何回かあるだろうけど 今回が始めての作品 |
男はつらいよ 寅次郎忘れな草評価:★★★★★
こうした廉価版を出せば、日本映画旧作もかなり売れると思っていたので、早速、マドンナをリリー(浅丘ルリ子)が演じたものから購入を決めました。マドンナ役ははなから縁のないお嬢様やインテリではなくリリーのような寅さんにやや近い存在の方が「寅さんの恋」もよりリアリティがでて共感が出来、それだけに結果が哀しくもありました。なかでも、最高なのは浅丘ルリ子演じるリリーが最高。第一作は寅さんは網走の港でバッタリ、りりーと会い、互いに身の上話をする。この出会いのシーンは何度見てもいい。連れ合いともども相談してリリーが出演した4本のうち3本をさっそく予約しました。最後の作品は辛くて見れませんので、躊躇しています。とまれ、寅さんは日本映画に無くてはならぬ映画です。リリー出演作以外にも数本欲しい作品があります。待っていたかいがありました。 |
男はつらいよ 私の寅さん評価:★★★★
シリーズ中期の定番作品、シリーズ初期で与えられた「暴れん坊」キャラクターが当然のように行き着いたのが、とら屋と周囲の人達による寅二郎に対する「過保護」だったことが本作前後でとても明確になっているとおもう、それも尋常な過保護ではない、言葉とおりに腫れ物にさわるように接しつづける家族たちの姿が評者には極めて過剰な過保護に見え、本来ギャグとして演出されているシーンも痛々しい印象を受けて笑えなかったりする、 稀に訪れる破壊神と破壊神を手厚くもてなし破壊が行われないことを祈り続ける人間たち、という構図はキングコングにそっくりうりふたつなのだ、 本作の導入部などはその点では実に良く出来ているのかもしれない、破壊神が実は孤独に怯える小心者だったというおちまでついているわけで、 当時の一流美人女優を順番にマドンナ役として配役するシリーズとすれば当然に岸恵子の出番となったのだろうが、個人的にはあまりシリーズには相応しくない、岸恵子はシリーズ中で最も葛飾が似合わない女優とおもう、 俳優前田吟は現在も将来も代表作は「男はつらいよの博役」と言われ続けるだろう、男はつらいよを見る度にそれが俳優前田吟にとってどれほど幸福なことなのだろうかと疑問が沸く(もちろん収入面だけはとても満足だろう)、前田の俳優としての力量は相当のものだと思うのだが博という善人のイメージが強すぎて最も体力が充実していた時期に幅広い役柄を演じられなかったことは観客側としても残念とおもう、 |
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ評価:★★★
吉永小百合さんが2回目の出演 申し訳ないけど吉永小百合さんが出る作品は どうも暗い 寅さんの身勝手さも度が過ぎた作品 ただ、そんな寅さんをさくらが諌めるシーンなどは 兄弟愛を感じる |
男はつらいよ 寅次郎子守唄評価:★★★★
赤ん坊を連れて帰ったり、十朱幸代の健康的な明るさなど、見所が多すぎるくらい詰まったいい作品だが、一番好きなのは、寅さんが上條恒彦演ずる貧乏青年の家に行く場面。塩をなめて酒を飲んだり、本当に貧乏そのものなのだ。確かに昔はこういう時代もあったのだ。寅さんの態度は悪いけど、妙に仲良くなってしまうのも暖かい。 寅さんが先に告白していたらどうなっただろうかという余韻を残して終わるのも趣があっていい。 |
男はつらいよ 寅次郎相合い傘評価:★★★★★
シリーズ48作でもっとも好きなのが浅丘ルリ子がリリーを演じた4本。予約注文した3本が昨日到着。早速、「相合い傘」を久しぶりに見ました。もう10回は見ているでしょう。一番好きな作品です。他のマドンナとの「失恋」とは違う「悲恋」を感じさせます。この作品が撮られたのはもう30年前の1970年。高度経済まっしぐら、全共闘の時代でもありました。堅気の生活になじめずまた元のどさ回りの歌手稼業に帰ったリリー、そして、いい年をして家出をした実業家の船越英二が演じるパパさんが加わったトリオは最高の味を出しています。北海道の屋台で偶然再会2人とパパさんの珍道中。パパさんが失業者を装い、寅さんとリリーがサクラになった路上での「売」他、名シーンの数々。旅先でつまらない喧嘩をしてバラバラになりますが、3人は東京で再会。リリーはしばらくおいチャンの家に寄宿、そんな日々のなかで、全シリーズを通して寅さんがもっとも「結婚」に近づくシーンがあります。リリーとだったら、なんとかなると思わせるし、画面からもそれが伝わってきます。結局は寅さんがはぐらかし、またも肩透かしになるのですが、喧嘩した後、雨の中、駅までリリーを迎えに行き、二人で相合い傘で帰るシーンはジーンときてしまう。何度見ても飽きない。長嶋も不滅だが、寅さんも不滅ではないでしょうか。 |
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け評価:★★★★★
寅さんシリーズでこれが一番好きだ。とにかく出てくる人が皆それぞれいい。ストーリーがいい。 気乗りしない様子で市内を案内されていた日本画の巨匠(宇野重吉)が、寅さんと再会し、車の窓から 乗り出して浮かべるあの笑顔。観ているこちらまで「遭えてよかった」と嬉しくなってしまう。 大地さんのはじけるような笑顔。皆にサービスして喜ばれると自分まで幸せな気分になってしまうような 可愛いい性分。その人たちが抱えているちょっと哀しい部分。 巨匠や売れっ子の芸者さんが、寅さんの心根の純粋さを好いてくれるのがいい。 やんちゃな部分にちょっと困ってしまうところもいい。 観たら絶対に幸せな気分になれます。 |
男はつらいよ 寅次郎純情詩集評価:★★★★★
寅さんシリーズはどの作品にも味わいがありますが、この「純情 詩集」も忘れ難い。旅の一座に歓迎される寅さんも貫禄十分。その 一座が演じる芝居でのセリフ「人間はどうして死ぬのでしょう」。 この言葉に寅さんはやがて直面しなければならなくなります。 寅さんでなければ田舎芝居になってしまうシーンです。 |
男はつらいよ 寅次郎と殿様評価:★★★★
寅が大名の末裔と出会い、その息子の妻を探してくれと頼まれる。その妻というのがマドンナである訳だが、話の主役は明らかに「殿様」である。アラカンのキャラクターを上手に生かした設定は見事だが、それに応じるに真野響子では力不足、他に人いなかったのか。せめて真野あずさにしておけと今更ながら悔やまれる。が、それに目をつぶれば「殿様」を中心にした一連の騒動は無類に楽しい。一度は見ておいて損はない。 |
男はつらいよ 翔んでる寅次郎評価:★★★
桃井かおりほど、マドンナが似合わない女優もいないだろう。このキャスティングの時点で負けであるが、「男はつらいよ」の並々ならぬ底力は、それを様々なエピソードと作劇術を駆使して補強し、作品のレベルをかつがつ及第点にまで上げてしまったことでも分かる。序盤と結尾で顔を出す湯原昌幸がかわいい。 |
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花評価:★★★★★
「男はつらいよ」全48作品のうち、なんといっても好きなのが、浅丘ルリ子がマドンナになった4本の作品です。浅丘ルリ子という女優は、なぜかあまり上品な役柄は似合わない。どちらかというと「水商売」(もう死語ですかね)、堅気ではないキャラクターがピタリとはまる。この「ハイビスカスの花」はリリー3本目の作品です。巡業先の沖縄でリリーが倒れ、入院する。その知らせを受けた寅さんは一大事とばかり駆けつけ、懸命な看病。無事退院後、二人で家を借り、夫婦のまね事のような暮らしをしばらく続けるが、結局はいつもの通り、別れてしまう。いつも同じ物語の反復なのだが、なぜか面白い。とりわけ、リリーの出演する作品は、他のどのマドンナのものより、寅さんの恋がほんものめいて感じられる、と同時に、寅さんの可笑しみのなかに、リアルな陰影のようなものを感じます。それは相手役がリリー=浅丘ルリ子だからでしょう。私はそんな気がします。この3本目くらいまでは渥美清はまだ元気でした。最後の作品、「紅の花」はさすがに死相のようなものが出ており、痛々しい感じがしました。でも、その分、やはり浅丘ルリ子が輝いていました。「男はつらいよ」の全部はとてもDVDで揃えられませんが、5本選ぶとすると、私の場合、リリーもの4本はぜひ揃えたいものです。最初の3本として、この「ハイビスカスの花」の他リリーもの2本を予約しました。 いい落語とおなじで、このリリー・シリーズは何度も見たくなるし、飽きさせません。 |
男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎評価:★★★★★
いつもの涙と笑いのなかでも、かなり感動的。 エンディングのほのぼの感は最高です。 またこれは、松坂慶子の魅力が惜しみなく満載された彼女のBEST作品ではないかと思います。 この、廉価シリーズ購入の際にいち早くそろえたい一作です。 |
男はつらいよ 寅次郎紙風船評価:★★★★
全体的に物悲しさが漂っている印象が強い。冒頭の同窓会の騒動や、死病にとりつかれた老香具師とその貧しい生活風景、その未亡人との儚い恋愛……、オチのようだがオチになってない就職試験の結果など、見ていてつらくなるようなエピソードが山を成している。明るさをふりまくのは岸本加世子くらいだが、彼女の境遇も決して能天気なものではない。しかし、それでいて、心が温かくなるようなシーンもあって、不思議な感じを受ける。決して駄作というのではない。 |
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋評価:★★★★★
「男はつらいよ」全作品の中で、最も好きなのが「リリーさんシリーズ」、ついで好きなのがこの作品です。舞台は京都と山陰の小さな港町、マドンナ役は石田あゆみ。いまは亡き先代の片岡仁左衛門が人間国宝の陶芸家を飄々とした演技で好演。この先生と加茂川の土手で知り合い、いつも先生、先生といわれているのでただの老人扱いをする寅さんと意気投合、それがキッカケで工房で手伝いをしている石田あゆみと知り合う。漁師の夫に先立たれた未亡人、子供を郷里に預けて働いている美しい未亡人。これだけ条件がそろうともういけません。いつもの成り行き。石田あゆみが再婚のことで先生とのちょっとした行き違いから郷里に帰ってしまう。気になる先生。早速、小さな港町を訪ねます。石田あゆみが薄幸の女性をしっとりとした雰囲気を演技しており、一夜泊まり、寅さんと酒を酌み交わすシーンがとてもよかった。あともうちょっとでいうところで何も起きないのがいつものパターンでそれは変わらないのですが、とてもいい情感がでていました。それと忘れてならないのが寅さんのペースで巻き込まれいい味をだしていた仁左衛門、そして、万年助手で独立できない才能の無い好人物を演じた柄本明の好演技も忘れられません。良い作品です。 |
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎評価:★★★★★
今作品は、48作中、動員数で三番目の2282000人、配収15億2000万で一番の作品、マドンナは田中裕子で派手さは無いがしっとりしたいい女で二枚目の三郎青年(沢田研二)との恋のお話。 まずとらやで、まつたけ騒動が始まり、おじちゃんに「出て行ってくれ」と言われ、寅さんが「それをいっちゃおしまいだよ」といって出て行く事になる、この後のおじちゃんとさくらのセリフにほろりとする。 九州で蛍子(田中裕子)と三郎と寅さんたちが出会う。三郎青年は母親の思い出の地を納骨前に尋ねている途中、旅館で寅さんと会い供養をすることになる、ここで面白い場面があり大笑いする、港で別れの時がきて、三郎が蛍子に「ぼ ぼくとつきおうてくれませんか」で恋が始まり、寅さんが世話を焼き観覧車の中でプロポーズとなる。 寅さんがポロリと言うセリフ「やっぱり二枚目はいいな ちょつぴりやけるぜ」 大笑いし、しんみりし、ほのぼのする映画です。 |
男はつらいよ 旅と女と寅次郎評価:★★★★★
私は、「男はつらいよ」はあまり好きではなかった、同じパターンで寅さんが女に恋をして、ふられたり、身を引いたりだけの映画だと思っていた、だから映画館では一度も見たことが無い、バカにしていたんですね、何気なく「寅次郎紅の花」購入して見てから、すっかりはまってしまった、なんか気持ちがスカッと晴れ晴れする、見れば見るほど味がある、味が染み出してくる、だから27年48作も続いたんですね。 私は、好きなマドンナでそろえ始めた、最初に浅丘ルリ子4本、後藤久美子で5本(48作目はマドンナがダブル浅丘と後藤)、吉永小百合2本、竹下景子3本とそろえていき今作品は私には22本目です。 今作品を見ていて年のせいかじんーとせつなくなります、マドンナは都はるみで役名京はるみ、仕事と恋に疲れてとび出し旅先で寅さんと会う、そして港での別れ、寅さんが「京はるみ ガンバレー」と叫ぶと、ボーと汽笛がかき消す、ジャン・ギャバンの「望郷」のラストを思い出す、しかし映画「男はつらいよ」と演歌は合いますね、ぴったりです。 |
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎評価:★★★★
竹下景子の共演作の第一作。 場所は備中高梁。 寅さん映画に最も自然にはまる女優さんだ。落ち着いた日本語の声がよく、自然体で無理な芝居じみた芝居があまりない。 寺の住職も見事な役だ。 この映画には寅さん映画史上、最もよいスィチュエイションの一つがある。 |
男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎評価:★★★★
今作品は、マドンナに中原理恵を迎えて、複雑にからんだ話です。そして懐かしい顔も見られたり(舎弟の登)、寅さんが説教したり。 男はつらいよを見てると、自分も旅をしている気分になれる、日本中のきれいな景色を見たり、いろいろなお祭りを見たり、また、今の世の中殺伐として世知辛いこのご時世、ちょとだけ昔の人情味あふれた人と人のふれ合いなどを感じられる、ちょっと疲れたとき見ると良いですね、私なんか続けて3本も4本も見る時があります、気の利いた名ぜりふに名場面、いい映画て何回でも繰り返して見れるもんですね。 今作品は、マドンナ風子に「寅さんがもう少し若かったら あたし 寅さんと結婚するのに」て言われたり、寅さんが「俺が話をつけた」と言うと風子が「寅さんとは関係ないのよ」怒鳴る、櫻のセリフに「幸せな恋もあれば 不幸せになる恋だってあるでしょう」「不幸せになると分っててもどうしょうもなかったのね」いいセリフです。 |
男はつらいよ 寅次郎真実一路評価:★★★
大原麗子が二度目のマドンナとして登場。様々な役柄で過去に登場してきた米倉マサカネがいわゆる敵役として登場。二人が焼き鳥屋で出会って意気投合するくだりはケッサク。そろそろ寅さんの存在にリアリティーが薄れてくる時代だが、不自然さをあまり感じさせずに最後まで鑑賞できるのはさすがに手馴れたものだ。レギュラー陣に老いと疲れが出ているのが気にかかるが、こればかりはしょうがない。このあたりが潮時だったんじゃないかと思ったりもする。 |
男はつらいよ 幸福の青い鳥評価:★★★★
アクション無でがんばっている志穂美悦子(ちょっとだけバイクに乗ってるけど)かわいいです、この映画出演が縁で共演者と結婚したらしい。 男はつらいよ、にはマドンナのほかにも、ゲスト出演でいろいろな方が出演します今作品には、有森也美が最後のほうに出てます、そしていろいろ役柄が変わってちょっとだけ出演する共演者今作品には、すまけいがいい味出してます。 マドンナが「青い鳥が欲しい」言うと、寅さんが「俺持つてるよ」と言ってカバンから青い鳥のハト笛取り出して渡すところ、なんとも言えないですね寅さんらしくて。 今作品では、美保という役で、身寄りも無く幸薄い役です、九州から寅さんに会いに来た美保のため寅さんが奔走する。 寅さんがとらやの店番をする珍しい場面もある、そこへ美保の彼が訪ねてきて、美保とけんかになり出て行く、そこで寅さんのせりふ「お前はあの男が好きなんだし、あいつはお前にほれてる」と言われて後を追いかけ駅に行く、そこで「いま、会いにゆきます」で見たような一場面になる、手を繋いだままポケットに入れて仲直り。 |
男はつらいよ 知床慕情評価:★★★★
寅さん映画では竹下景子が最も相性がいい女優さんだと思われるが、3作の共演作のうちでも、この知床のものが一番おおらかで無駄や無理が少なく、良い出来のものだと思われる。備中高梁やウィーンのものも、寅さん映画ベスト10にはいるものだと思われる。渥美清VS三船敏郎も過不足なく見事である。 |
男はつらいよ 寅次郎心の旅路評価:★★★
シリーズ終盤としては比較的出来の良い一本で、とりわけ、鬱病のサラリーマンと寅が出会い、ヨーロッパ旅行にまでこぎつけるまでのくだりが往時の快調さを窺わせて素晴らしい。しかし、本当にヨーロッパに行った後は、お決まりの恋愛話が始まってしまい、いつものようにふられて日本に帰ってくると言うみんな予想済みの結末で、何の感興も起こらない。前半だけ見てればいいのである。 |
男はつらいよ ぼくの伯父さん評価:★★★★
1989年(12月公開)作品、それまで必ず年2作ずつ公開されてきたシリーズは本作を最後に以後は年1作、正月興行第一段として渥美清の死まで年1作公開が続く、渥美の体調不調により春に脚本執筆、夏にロケ・ハン、気候の良い秋に撮影というローテーションが繰り返されたわけである、副題に「ぼくの、」と付くことからわかるように本作以後の事実上の主役は吉岡秀隆演じる満男である、寅次郎は満男の人生の指南役のような狂言廻し役に徹することになる、満男主演として計7作が製作されたわけだが、不器用に悩みながらも将来へ向おうとする満男と恋愛相手である後藤久美子を軸とした物語の瑞々しさがややマンネリしていたシリーズに再び活気を復活させたことは確かである、寅次郎の恋心も並行して描かれながらも以前に比べれその”枯れ”具合の哀切さが実に満男と好対照となり物語に深みを与えることにも成功している、 先に書いたように以後シリーズは必ず秋に撮影されている、日本各地の美しい秋の光景を切取った映画としても貴重である、 現在では女優を休業している後藤久美子にとっては男はつらいよ最多出演のマドンナ役が現在までの代表作であろう、評者は後藤の明確で端正な”口調”を心の底から愛している、いずれ何かの母親役で再見できることを期待したい、 |
男はつらいよ 寅次郎の休日評価:★★★★★
27作目から満男役が吉岡秀隆になった三代目である、吉岡秀隆は「北の国から」からずつと好きで見てきた役者だ、そしてマドンナ泉役は後藤久美子、かわいくて私の好きな女優である、ゴクミはマドンナとして5作品(42.43.44.45.48)に出てる、泉役でつながていて7年間の成長を見ることができる。 今作品は泉が父親に会いたくて上京してくるとこから騒動が始まる、東京で会えず、九州まで行くという泉をほっておけず、一所に着いていく、人の良い満男、そして心配になった母親が寅さんと後を追うことになる。 泉は、家を出て若い女と暮らしている父親に、女と別れて家に戻るように言いに来たが何も言えず帰る、そして泣いてる泉に満男が言うセリフ「泣くなよ、泣いちゃダメだよ」その後すぐ寅さんと会う、そして4人で温泉に泊まる。 泉のセリフ「だからもうパパのことは諦めよう、私といつしょに暮らそう」そして酒に酔って泣く母親の弱い女の姿を見る。 朝一足先に帰る泉を追いかけて言う満男のセリフがいいね「何もしてやれなくて、ごめんな」なんかほろりとするセリフ。 何回見てもいいね、「男はつらいよ」いい映画です。 |
男はつらいよ 寅次郎の告白評価:★★★★
1991年作品、事実上の主役を満男に譲ってから三作目、1年1作公開になってからの2作目、シリーズ最後期のレギュラーな内容であるが、副題に「告白」というシリーズに似合わぬ言葉が使用されていることに注目すべきである、劇のクライマックスは、寅次郎との再会を喜び、未亡人となった淋しさを紛らしたい吉田日出子と酌をかたむけるシーン、酔いが進み寅次郎にしなだれかかり身を任せようとする吉田を寅が”驚愕”と共に拒絶する場面であろう、劇は笑いと共に転換し、なぜ寅が吉田を拒絶してしまうのかは語られないまま翌朝を迎える、本作以前から寅次郎のキャラクターに関し一部では語られていたことがまさに劇化された重要なシーンである、 驚くべきは翌日に昨夜の事件を垣間見た満男の口から寅次郎の真実が言葉として語られることであろう、満男は後藤久美子演じる泉にこう語るのだ、「伯父さんの愛は遠くから見つめている愛なんだ」と、まだ幼さののこる泉には満男の言葉の意味はわからない、満男もそれ以上語りはしない、この場面で、どうして?と繰り返す後藤と表情を曇らせる吉岡の二人の名演技はもっと評価されていいと思う、おそらくは山田洋次の作品中で最高に残酷な場面なのではないだろうか、 評者はこの残酷さゆえに1989年以降第48作までをシリーズ中で最も愛し、かつては前売券を購入しロードショーを心待ちにするのが年末の恒例であった、(評者自身の夢想するシリーズのラスト・シーンは、満男の結婚式へ向おうとするが名も知れぬような無人の駅舎で客死、野垂れ死に、する寅次郎、である) 本作以後の寅次郎の”枯れ”具合を準備するためのシーンでもあり、なぜ寅次郎が恋慕中の熱意にもかかわらず失恋すればあまりにもあっさりとあきらめてしまう原因、”寅次郎の真実”が山田洋次自身によって観客に対して「告白」された一編なのである、 |
男はつらいよ 寅次郎の青春評価:★★★★★
個人的にはシリーズ中で最も好きな作品、それゆれにかけがえのない作品として最高の評価となる、リリーを除けばシリーズ中で本作の風吹じゅん演じる髪結いこそ寅次郎にもっとも相応しい相手だろうとおもう、夫としての寅次郎がもっとも納まりのいい場所こそ髪結いの亭主だろうと考えるからである(「東京物語」の中村伸郎と杉村春子を思い出せば良い)、事実、二人の恋愛はハッピーエンドが用意されている、にもかかわらず寅はいつものように去っていくわけだが、この侘しさこそシリーズ最後期の一番の醍醐味だろうともおもうのだ、 過去にも劇中で歌われた「港が見える丘」が再び使用されている、「いつかどこかで」と探してもきっと見つからないものを探し続けるのではない、「いまここで」あなたとふたりでと、正に現実を受け入れる幸福を歌った歌だとおもう、しかし、寅の望むものはいつだって「いつかどこかで」なのだろう、それはやはり哀れだと思う、 劇中では微妙なニュアンスの演出が施されているがおそらく永瀬は風吹の子供という設定だと思う、ちなみにロケ地は宮崎県の油津、 |
男はつらいよ 寅次郎の縁談評価:★★★★
寅さんを見る時いつも満男と自分が重なって見えます。 特にこの「寅次郎の縁談」は満男が就職試験に失敗して瀬戸の島に旅立ってしまう、という話が軸になっており、かなり自分と重なります。 「男はつらいよ」をまだ見たことのない人!まずはこの回から寅さんの世界へ入りましょう! |
男はつらいよ 拝啓車寅次郎様評価:★★★★★
第47作、次の第48作が最終作となる、ターミナル駅の一つ手前の駅はどこもひっそりと目立たぬものだが、意を決して降車してみれば繁華街の外れらしい中途半端な賑わいに形容しがたい面白さを感じたりするものだ、本作にはそんな後ろ向きの評価は似合わない、シリーズの性格からはみ出しているほどの静かな映画であるが、実は「映画」とすればシリーズ屈指の名作なのではないかと思う、 渥美清の病状を知る製作者たちはこれが最後になるかもしれないという覚悟を持って本作に臨んだことは間違いないと再見して確信した、とにかく静かでとても美しい作品である、渥美清の語りの素晴らしさを最後に記録しようとした形跡も濃い、後藤久美子の端正さとは異なるおきゃんな牧瀬理穂が作品全体を明るくしており貴重である、コメディ・リリーフの山田雅人役がより明るいキャラクターの俳優であればもっとよかったとおもう、 かつてロードショーで見たときには満男の恋愛が成就しそうなエンディングから次作は満男の結婚式がメインとなるだろうと思ったことを覚えている、続くラスト・シーンで実は腰が抜けるほど驚愕したことも忘れがたい、 再会した小林幸子の車に乗った寅が向うのは雲仙普賢岳の荒涼とした山地、かつて「シェーン」のリメイクとして「遥かなる山の呼び声」を作った山田監督である、再びシェーンのラストシーン、シェーンが山中の墓場に消えてゆくことでガンマンの時代が終ることを暗示していた、同様に寅の将来に広がるのは荒涼とした世界であることを暗示して終ったのかと思ったのだった、これは評者の深読みが過ぎるかもしれず、山田監督はたんに雲仙普賢岳災害を忘れぬために挿入しただけなのかもしれない、 冒頭で寅が使いかけの鉛筆を売ってみせる名シーンがある、渥美の声の衰えが残念である、本作の数年前、NHK「花へんろ」のナレーションで聞けた声の艶が無くなっているのだ、帽子を取れば必ずタオルを頭に巻いて額の広がりを隠し、室外シーンではマフラーを外さない寅の姿はやはり少々痛々しい、 |
男はつらいよ 寅次郎紅の花評価:★★★★
この48作目が最後の作品となるが、最後のマドンナはやはりリリーだった。撮影中のドキュメントをNHKが放映、その姿は渥美清の老いと死を予感させるものがあった。悲しいけど、そう感じた。渥美清は本来寡黙な人だったらしい。人前で寅さんを演じるのは辛いとも漏らしていたが、その本音がかいま見える作品でもある。しかし、通算20数年にわたり、シリーズで48作というのは凄い。かっての張りのある威勢のいい声はなかったが、その分、リリー役の浅丘ルリ子が物凄い存在感を示していた。出演者、スタッフともどもこの作品が最後の作品と感じていたと思う。見るのがちょっと辛い映画だが、寅さんへの挽歌と私は思っている。長い間、楽しませてくれてありがとう、そして、ご苦労様でした。 |
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 (特別篇)評価:★★★★★
言わずと知れた最高傑作? 「寅次郎相合傘」以来のリリー登場 リリーが出るのはまず面白い! 男はつらいよファンなら常識ですよね? |
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